金魚の冬眠に必要な準備を知りたい人「金魚の冬眠に必要な準備について知りたい。金魚を屋外で飼ってはじめての冬を迎える。で、冬眠させて来年の春には産卵させたいと思っているんだよね。そこで、冬眠に必要な準備をしたいと思うんだけど、どんなことが必要なのかな?」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
金魚が安全に冬眠し、冬越しするために必要な準備について書いています。この記事を読むことで、金魚が冬眠をして冬を越すための準備ができます
こんにちは、せいじです。
金魚飼育を10年以上し、毎年屋外で金魚を冬眠させながら冬越ししています。
さて、金魚を冬眠させるためには、その手前の準備が非常に重要です。
なぜなら、環境によって冬眠に失敗し、金魚が元気に冬を越せない場合があるからです。
金魚を安全に冬眠させるために必要な準備をまとめると、次のようになります。
冬眠に必要な準備
- しっかりと餌を食べさせる
- 金魚の体調を整える
- ほどよい青水(グリーンウォーター)を作る
というわけで、今回は金魚の冬眠に必要な準備について書いていきます。
金魚の冬眠準備に必要なこととは?
では、金魚を安全に冬眠させるための準備について掘り下げていきます。
金魚が元気に春を迎えるためには、万全の状況で冬眠をさせる必要があります。
冬眠してしまったあとではできることが限られるので、しっかりとした準備が重要です。
金魚の冬眠準備はいつから必要?
冬眠の準備は冬の前に行えばよい、と思いがちですが、実はそうではありません。
それよりももっと前、実は夏からの準備がポイントになるのです。
夏の状況次第で秋に影響し、そして冬眠の質が変わってきます。
そして、冬眠の質によって春を元気に迎えられるかどうかが変わってくるのです。
つまり、金魚飼育は1年すべてつながっているということです。
冬眠に向けての金魚の身体づくり
金魚を万全の状態で冬眠に入らせるためには、夏の身体づくりが重要です。
そして、秋になると体調を整え、冬眠に向かえるようにします。
夏にしっかりと餌を食べさせる
冬眠に向けて夏に必要な準備とは、しっかりと餌をあたえることです。
そして、ある程度成長させましょう。
金魚は冬眠に入ると、その間餌をほぼ食べません。
活動量を最小限におさえつつ、冬の寒さに耐え忍びます。
金魚の身体に負担がかかるのは想像にかたくありませんよね。
その冬を耐えきるためには、きちんと成長しておく必要があるのです。
特にその年に生まれたばかりの金魚は、それなりの大きさにしておくことが必要です。
目安でいうと6~8cmぐらいでしょうか。
ただし、あくまで目安なので、小さいから絶対にダメというわけではありません。
また、夏に食べさせ過ぎて急激に成長した金魚は、逆に体質が弱くなりがちです。
なので、1日3回ほど、1回5分で食べきれる量の餌を食べさせておくぐらいでいいでしょう。
秋にかけて徐々に餌を減らしていく
夏が過ぎて気温が低下してきたら、徐々に餌を減らすようにしてください。
18℃ぐらいになってきたら、1日1回程度の餌に減らしたほうがいいですね。
特に朝晩の冷え込みが厳しいようであれば、日中暖かくても餌を減らした方が無難です。
気温の上がる時間帯に餌をあたえ、気温が下がる2時間前には餌をひかえるようにしてください。
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転覆病に注意
餌やりで注意すべきは、やりすぎによる転覆病です。
夏の勢いそのままに餌をあたえつづけてしまうと、気温が下がる秋に転覆病を発症する可能性が高くなります。
転覆病を発症してしまうと、症状が改善するまで餌を切る必要があります。
冬眠に向けて体調を整えることがむずかしくなるので、水温に合わせて餌を調整するようにしてください。
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冬を越すための青水の調整が重要
金魚の体調を整えつつ、環境整備も必要です。
冬眠に必要な環境整備とは、青水(グリーンウォーター)をつくることです。
冬越しに青水が必要な理由
金魚を屋外で冬眠させる場合、青水での飼育が必要です。
青水とは、植物性プランクトンが発生している緑色の水ですね。
この青水が、冬の寒さから金魚を守ってくれるのです。
また、青水は時に金魚の餌になってくれます。
金魚は基本冬眠中に餌を食べませんが、気候が良くて少し気温が高い日などは、植物性プランクトンを餌代わりにします。
消化にも良く、金魚の身体にもよい良質な餌になってくれるのです。
その他にも、青水で飼育する効果はいろいろあります。
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秋になったら青水を調整する
透明な水(サラ水という)が青水になるためには、次の要素が必要です。
青水に必要な要素
- 太陽の日差し(強い光)
- 金魚の排泄物など
この2つの要素によって植物性プランクトンが発生し、サラ水から青水になります。
植物性プランクトンは植物なので、光合成をすることで増えます。
また、金魚の排泄物などを餌にします。
金魚の排泄物以外では、鶏糞なども餌として使えます。
青水になってから金魚を入れたい場合は、鶏糞を利用するのも手ですね。
ただし、この時代に手に入れることはむずかしいでしょうが。
さて、真夏の日差しの強い季節だと、3日もあれば青水ができあがります。
しかし、日差しが弱くなる秋から冬にかけては、サラ水から青水をつくるのはほぼ不可能になります。
ですから、夏の終わりにつくった青水を維持していく必要があるのです。
冬眠に適した青水の濃さは、底にいる金魚がなんとか見える程度です。
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青水を調整する方法
青水を維持するコツは、1回の水換えの量を減らすことです。
夏場は青水が濃くなりすぎないよう、1週間に1回すべての水を交換します。
でも、秋になって日差しが弱まってきたら、日差しに合わせて半分~3分の1ぐらいに減らしてください。
残っている植物性プランクトンが光合成して増殖し、青水を維持することができます。
しかし、水換えによって植物性プランクトンが減りすぎると、逆にサラ水に戻ってしまう場合があります。
くれぐれも水を換えすぎないようにしてください。
環境が万全でなければ冬眠をやめる勇気も必要
ここまでは金魚を元気に冬眠させるための準備について書きました。
しかし、時には万全の準備ができない場合もあります。
そのときは冬眠をあきらめる勇気も必要です。
無理のある冬眠を避けて、屋内で冬越しさせることも考えてください。
冬眠を避けたほうが良い場合を具体的に掘り下げていきます。
金魚が痩せている、もしくはとても小さい
夏場に餌をしっかりあたえることができず、金魚が痩せてしまっている場合や、金魚を成長させられなかったときなどは、冬眠を避けたほうがいいですね。
金魚が冬眠に耐えられない可能性があります。
目安としては4cm以下の金魚ですね。
金魚が体調をくずした
秋は金魚が体調をくずしやすい季節でもあります。
なぜなら、水温の変化が激しく、金魚の免疫力が下がりやすいからです。
また、転覆病にもなりやすいですね。
もし金魚が秋に体調をくずすようであれば、冬眠を避けて屋内で冬越しをさせたほうがいいでしょう。
青水(グリーンウォーター)を作れなかった
金魚の屋外での冬眠は、青水が基本となります。
サラ水で冬越しができないわけではありませんが、金魚にとって非常に負担が大きいので避けたほうが無難です。
仮に春をむかえられたとしても、そのあとに体調をくずすケースもあります。
なので、青水がうまく作れなかったり、維持できなかった場合は、屋外での冬眠は避けるようにしてください。
金魚が冬眠した後の飼育について
冬眠準備がきちんとでき、金魚が冬眠に入ったあとの飼育方法の留意点をまとめると、次のようになります。
冬眠中の金魚の飼育方法
- 餌をやらない
- 水換えをしない
- 掃除をしない
冬眠中はなにもしないようにしてください。
できるだけそっとしておいてあげることで、金魚は安全に冬眠をつづけることができます。
エアレーションも止めて大丈夫です。
冬眠中は金魚の活動が低下しており、酸素をあまり必要としません。
また、水温が下がると、水中に溶け込む酸素の量が増えます。
なので、エアレーションがなくても十分に金魚が生きていくことができるのです。
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金魚の冬眠準備に必要なことは?:まとめ
金魚の冬眠に必要な準備について書きました。
金魚を安全に冬眠させるためには、夏から秋にかけての準備がとても重要です。
大切な金魚さんが無事に春をむかえ、元気に活動してくれるよう、また元気な卵を産んでくれるよう、準備してあげてください。
準備がうまくいかなかった場合は、屋内でヒーターを設置して冬越しをする判断も必要ですね。
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とにもかくにも死んでしまっては意味がありませんから。
ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。