オランダ獅子頭を飼いたい人「オランダ獅子頭を飼おうと思っているんだけど、どんな環境で飼ったらいいのかな?金魚はタライで上見がいいって言うけど、オランダ獅子頭もそうなの?それとも水槽の方がいいのかな?」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
オランダ獅子頭は水槽で飼うのがおすすめである理由について書いています
こんにちは、せいじです。
立派な肉瘤と、胴が長くて太く、迫力のある見た目が魅力的なオランダ獅子頭。
昔ながらのオランダ獅子頭は、上から見ると迫力のある姿を披露してくれます。
しかし、水槽飼育が進み、金魚を上見よりも横見で観賞することが増えたことで、オランダ獅子頭の体型も徐々に変わってきました。
最近出てきているオランダ獅子頭の多くは、水槽で飼育することによってその魅力を発揮する個体が多いです。
その理由は、胴が短くなり丸みが増したこと、そして横から見る尾びれが特徴的な品種が増えた、といったことがあげられます。
というわけで、今回はオランダ獅子頭は水槽で飼育するのがおすすめな理由について書いていきます。
なお、オランダ獅子頭の特徴や飼い方を網羅的に知りたい方は、【金魚の品種】オランダ獅子頭の飼い方育て方【飼育方法を完全網羅】をご覧ください。
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【金魚の品種】オランダ獅子頭の飼い方育て方【飼育方法を完全網羅】
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【金魚】オランダ獅子頭は水槽で飼うのがおすすめ!その理由とは
では、オランダ獅子頭の飼育は、水槽がおすすめな理由を書いていきます。
ただ、ひと口にオランダ獅子頭といっても、今日に至るまでに少しずつ体型が変わってきています。
そのあたりも踏まえて、考えていきたいと思います。
本来のオランダ獅子頭であれば上見がおすすめ
まず、元々のオランダ獅子頭の特徴を整理しておきます。
オランダ獅子頭の身体的特徴
- 頭部の発達した肉瘤
- らんちゅうのような厚みのある箱形体型
- 長めのボディ
- 幅広で長い尾びれ
オランダ獅子頭は、古くから江戸時代に日本にやってきました。
江戸時代には今のようなガラス水槽がなく、金魚は陶器で飼育するのが当たり前でした。
そして、陶器の中の金魚を上から観賞していたのです。
オランダ獅子頭も上から見た美しさに磨きがかけられていきました。
なので、元来のオランダ獅子頭の特徴を持っている個体については、水槽よりもタライやトロ舟などを使用して飼育し、上見で観賞するほうが向いています。
しかし、技術が発展して水槽が一般的になってきた昨今、オランダ獅子頭の体型もそれに合わせて変わってきています。
胴の短いオランダ獅子頭の増加
水槽で飼育するということは、金魚を横から観賞することになります。
その流れに合わせて、オランダ獅子頭の特徴であった長い胴体から、短い胴体の個体が増えてきました。
胴の短い個体を横から見ることで、かわいさが強調されるようになったのです。
頭が大きく、胴体が短い品種としては、バルーンオランダがあります。
こちらは前述したように、スタンダードなオランダ獅子頭の迫力あるイメージよりも、丸みがあってかわいらしく泳ぐイメージが強いですね。
尾びれに特徴のあるオランダ獅子頭の登場
また、胴体が短くなった以外にも、尾びれに特徴をもつオランダ獅子頭が登場しています。
ショートテールオランダやハーフムーンオランダ、ローズテールオランダという品種です。
本来、オランダ獅子頭は、長く優雅な尾びれが特徴です。
しかし、ショートテールオランダは、尾びれが短くなっています。
それによって全体的にも短くなり、丸みが強くなりました。
ハーフムーンオランダは、名前の通り横から見ると半月の形の尾びれをしています。
ローズテールオランダは、尾びれにウェーブがかかっているタイプのオランダ獅子頭ですね。
どの品種も胴体が短く、丸みのある体形で、個性的な尾びれをもつ品種となっています。
水槽の発展によって横見が主流となったことから誕生したオランダ獅子頭と言えるでしょう。
ちなみに、これらの品種の誕生国は、外国です。
日本にはない自由な発想から誕生した感じがします。
とはいえ、日本が重きを置く、伝統という部分も大切ですから、どちらが良い、悪いの話しではありません。
いずれにせよ、バリエーション豊かな金魚を楽しめるということで、飼育者としてはうれしいことですよね。
いろいろなバリエーションのオランダ獅子頭については、画像付きで【金魚】オランダ獅子頭の特徴や種類を紹介します【抜群の迫力です】にて紹介しています。
ぜひご覧ください。
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オランダ獅子頭を水槽で飼う場合の注意点
さて、ここからはオランダ獅子頭を水槽で飼育する際の注意点を書いていきます。
水槽の大きさ
オランダ獅子頭は大きく成長する品種なので、容器も大きめのものが適しています。
水槽で飼育する場合、最低でも60cm以上の水槽を用意したほうがいいですね。
泳ぎまわることで適度な運動となり、成長しやすいのはもちろん、健康を維持しやすくなります。
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転覆病に注意
横見を楽しむオランダ獅子頭は、体長が短くなっています。
丸みが強くなっているため、その分身体のバランスがとりづらいです。
なので、転覆病を発症しやすいですね。
餌のやりすぎや消化不良によって、転覆病になる可能性があるため、餌やりは慎重に行わなければなりません。
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【金魚】オランダ獅子頭は水槽で飼うのがおすすめ!その理由とは:まとめ
オランダ獅子頭は水槽で飼うのがおすすめな理由について書きました。
近年水槽の技術が発達したことにより、金魚を横から見ることがほとんどとなりました。
ですから、上見で楽しむ形から、横見で楽しめるよう、品種の特徴も変わってきています。
オランダ獅子頭においては本来体長の長い品種ですが、横見の魅力を出すために、胴が短くなった丸みのある品種が増えてきました。
また、横から見ることで美しく見える尾びれをもった品種が登場しています。
そのような流れから、オランダ獅子頭は水槽で飼育し、横から観賞するのがおすすめ、と書きました。
とはいえ、元来のオランダ獅子頭の魅力も捨てがたいところ。
こちらは上から見ることで、その魅力がより引き立ちます。
立派な肉瘤に重厚感のある太くて長い胴体、そして優雅な尾びれといった特徴ですね。
なので、それぞれの特徴によって上見、横見を楽しんでいただけたらと思います。
ということで、今回はこの辺で終わりにします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。