金魚に直射日光が当たっても大丈夫か知りたい人「金魚に直射日光って大丈夫なのかな?金魚を飼っているんだけれど、直射日光があたるところに水槽があるんだよね。これって金魚に害はない?」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
金魚や水槽に直射日光があたっても大丈夫かどうかについて書いています
こんにちは、せいじです。
金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。
さて、今回のテーマは金魚や金魚の水槽に直射日光があたっても大丈夫か、というお話しです。
金魚の水槽には照明を設置します。
照明を設置する目的は、観賞性を上げるためというのもひとつですが、光が金魚にメリットをもたらすからです。
たとえば、金魚の色落ちを防いだり、体内時計を調整して1日の生活リズムを作ったりすることができます。
そこで、照明が金魚にプラスの効果をもたらすのであれば、太陽の光を活用するのはどうか?と考える人もいるでしょう。
太陽の光であれば照明よりもずっと明るく、また自然に1日のリズムがきちんと進行されていきます。
場所の工夫さえすれば十分に活用できそうですよね。
しかし、水槽の中に直接光が差し込むような状態は好ましくありません。
なぜなら、次のような問題が発生するからです。
直射日光が当たることでの問題点
- 水温の急激な変化が起こる
- 苔が大量に発生する
というわけで、金魚に直射日光があたっても大丈夫かどうかについて解説していきます。
金魚や水槽に直射日光があたっても大丈夫?
では、金魚や水槽に直射日光があたる環境での飼育について書いていきます。
前述したように、直射日光があたる環境は好ましくありません。
理由を掘り下げていきます。
水温の急激な変化が起こる
金魚や水槽に直射日光があたると、飼育水の温度が急激に変化します。
太陽の光が水槽にさしている状態では、水温が急激に上昇しますよね。
しかし、太陽の光があたらなくなると、今度は逆に水温が急激に低下します。
激しく水温が変化することになるのです。
金魚は、適応できる水温域が0~40℃と幅広いのですが、水温の激しい変化にはとても弱いという性質があります。
ですから、水槽や金魚に直射日光があたる環境では、ストレスによってすぐに死んでしまうことになります。
水槽に苔が大量発生する
水槽に直射日光があたるデメリットとして、もうひとつは苔が大量発生することがあげられます。
太陽の光があたることによって、苔が光合成をするからです。
苔は植物なので、光合成をすることによって成長します。
光合成は光があれば可能です。
ですから、照明の光でも苔は発生します。
しかし、太陽の光は照明よりもずっと強く、苔の成長もずっと早くなります。
ですから、水槽の苔の発生が促進されるのです。
苔が発生すると、観賞性が著しく低下します。
そして、いちいち掃除をする負担が大きくなります。
ですから、避けるようにしてください。
ちなみに、直射日光でなくても、太陽の光が感じられるような場所に水槽を設置していると、それだけで苔の発生が増えます。
苔の発生をおさえたい、もしくは掃除の手間をできる限りなくしたい、というかたは、金魚水槽の苔対策を解説します【水槽のルンバ発動】をご覧ください。
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屋外のプラ舟飼育の場合は、直射日光はメリットになる
屋内でガラス水槽にて金魚を飼育している場合は、前述したように直射日光が悪影響となります。
しかし、屋外でのプラ舟での飼育では、直射日光は金魚にとってメリットとなります。
プラ舟では上からしか太陽の光があたらないため、急激な水温の変化を避けることができるからです。
水深によって水温の変化を緩和することができるのです。
たとえば、太陽の光があたっている水面は温度が上昇しますが、底のほうになるにつれて温度の上昇はおさえられます。
さらにアオコをふくんだ水、いわゆる青水であれば、いっそう水温の変化が緩和されることになります。
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金魚は水深をうまく使って、水温の差によるストレスを回避します。
ですから、太陽の光のメリットだけを享受し、デメリットを避けることができるのです。
とはいえ、大きな池や金魚池とはちがって、水量が限られているプラ舟では1日中直射日光があたると負担も発生する可能性があります。
ですから、理想としては午前中の半日程度、太陽の光があたる場所にプラ舟を設置するようにしてください。
もしそのような場所がなく、太陽の光があたる時間が長いようであれば、すだれを使用して光を緩和してあげてください。
太陽の光のメリットについては、次のようなものがあげられます。
太陽光のメリット
- 色、つやが良くなる
- 免疫力が向上する
- 殺菌効果がある
太陽の光は、金魚を美しく、健康にしてくれます。
また、病気の原因となる病原細菌を殺してくれる効果もあるため、病気になりにくくなります。
太陽の光は非常に強く、どれだけ高性能な照明を使用しても太陽と同等とまではいきません。
これだけたくさんのメリットがあるわけですから、屋内の水槽でも活用したいところですよね。
屋内水槽でも太陽の光をうまく利用しよう
屋内水槽での直射日光のデメリットと、太陽の光そのものによるメリットについて書いていきました。
ここからは、屋内水槽でも太陽の光を活用する方法について解説していきます。
うまく利用できれば、メリットは大きいです。
間接的に太陽の光を取り入れる
水槽の場合は、直射日光をさけつつも、太陽の光を受けられる場所に設置しましょう。
そうすれば、直射日光のデメリットを軽減して、光の恩恵を受けることができます。
たとえば、窓の近くで光を浴びられるような場所ですね。
これだけでも、照明よりもずっと強い光を金魚は受けられるようになります。
それだけ太陽の光は強いってことですね。
ただし、前述したように苔が発生しやすくなるので、対策が必要になります。
短時間の日光浴を取り入れる
間接的に太陽の光を取り入れられる環境での飼育がむずかしいようであれば、ときどき日光浴を取り入れるようにしてください。
それだけでも太陽の光の効果を十分に得ることができるからです。
たとえば、1~2週間に1回ほど、別の容器に入れて間接的に太陽の光を浴びられる窓の近くに数時間置いてあげてください。
そうすれば、金魚が健康で美しい姿を保ってくれるようになります。
ただし、水槽に戻す場合は、本水槽との水温の差に注意してください。
もし水温差が発生しているようであれば、水温合わせをして本水槽に戻すようにしてください。
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この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 水槽での直射日光は急激な水温の変化を起こす
- 金魚はストレスで耐えられない
- 苔の大量発生にもつながる
- 関節的な太陽の光を活用しよう
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ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。