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金魚の転覆病とは?治療方法を解説【逆さまになる・浮く・沈む病気】

金魚の病気など

金魚の転覆病に悩む人「金魚が浮いて水中に潜れなかったり、逆さまになったりしてしまう。これってなにが原因なの?どうやったら治るんだろう?治療方法が知りたいな」

こんな悩みを解決します

この記事の内容

  • 転覆病の原因や症状がわかる
  • 転覆病の治し方がわかる

こんにちは、せいじです。
金魚の生産で全国1位を誇る、奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。

金魚の飼育を10年以上しています。

さて、金魚に餌をあげると、水面に浮いてしまうといったことがありませんか?

まるで風船のように浮き上がり、金魚が水中に潜ろうとしても潜れない、そんな症状を出すこと、ありますよね?

それは、転覆病という病気です。

金魚が消化不良を起こしたり、浮袋に異常をきたしたりすると、バランスよく泳ぐことができなくなるのです。

琉金やオランダ獅子頭、らんちゅう、ピンポンパールといった丸物と呼ばれる種類で発症しやすい病気です。

転覆病の初期であれば、朝浮いていても夕方には元気に泳いでいるので「あぁ、大丈夫か」と安心してしまうかもしれません。

しかし、初期の段階で適切な対応をしてあげないと、大切な金魚はずっと逆さまを向いた状態になってしまう可能性があります。

転覆病の症状が見られたら、すぐに対処してください。

転覆病の治療方法

  • 餌切りをする(餌をあたえない)
  • 水温を上げる(25℃まで)
  • 整腸作用のあるものをあたえる
  • エプソムソルト浴を実施する
  • 塩水浴を実施する

というわけで、今回はそんな転覆病の原因や症状、治療方法についてまとめてみました。

ちなみに、先日、転覆病の動画をTwitterにあげました。

症状があてはまる人は、本記事がまちがいなく役に立つはずです。

ぜひご覧いただき、大切な金魚さんを守ってあげてください。

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金魚の転覆病の症状とは

まずは転覆病の症状を、段階に分けて書いていきます。

初期のうちに手を打たないと、まともに泳ぐことができなくなります。

症状を把握して、適切な対応ができるようにしてください。

転覆病の初期症状

転覆病の初期症状は、次のようなものです。

転覆病の初期症状

  • 餌を食べるとすぐに浮いたり転覆したりする
  • 数時間経つと正常に戻り、元気に泳ぐ

転覆病の初期の症状は、餌を食べるとすぐに水面に浮くようになります。

まるで水面から引っ張られているように浮き上がり、ひどいとお腹を水面に向け、まさに船が転覆したような状態になります。

水中に潜ろうとしても、できません。

風船のように水面に浮きあがってしまうのです。

ところが、餌をあたえてから数時間が経過すると、なにごともなかったかのように普通に泳ぎ出します。

たとえば、「朝餌をあたえたらぷかぷかと浮き出したけれど、仕事から戻ってみると普通に泳げるようになっている」といった具合です。

治ったと判断して餌をあたえると、またすぐに転覆します。

それを繰り返すと、徐々に転覆している時間が長くなっていきます。

転覆病の末期症状

転覆病の末期症状をまとめると、次のようになります。

転覆病の末期症状

  • 餌を食べてしばらくしても元に戻らない
  • 常に浮いている、転覆している状態になる
  • 餌を食べられず衰弱する

餌をあたえるたびに転覆するといった状態を何度も繰り返すと、そのうち金魚は元に戻らなくなります。

つまり、常に水面に浮いている状態となるのです。

そして、水面から出ている身体の部位に、ただれが起きるようになります。

なぜなら、水面から出ている部分が空気に触れて乾燥していくからです。

ただれた部分は、本来であれば金魚を守る役割をしている粘膜がない状態となります。

ですから、病原細菌による病気をおこしやすくなり、死んでしまう可能性が高くなります。

また、転覆状態がひどくなると、金魚は思うように移動できなくなります。

なので、餌をうまく食べられなくなり、衰弱して死んでしまいます。

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金魚の転覆病の原因とは?

では、どうして金魚は転覆病になってしまうのでしょうか?

飼育者の飼い方が悪いのか、それとも飼育環境の問題なのか、はたまた金魚自体に問題があるのか、そういったところを明確にするために、転覆病の原因を明らかにしていきます。

転覆病の原因をまとめると、次のようになります。

転覆病の原因

  • 浮き袋の障害
  • 餌の食べすぎなどによる消化不良や糞詰まり
  • 浮上性の餌をあたえている(エア食い)
  • 身体の平衡感覚を整える機能の不具合

それぞれの原因を掘り下げていきます。

原因①浮き袋の障害

まず、転覆病の原因として最初に考えられるのが、浮き袋の障害です。

金魚は浮き袋を使って、泳ぎをコントロールしているからです。

金魚は2つの浮き袋を持っていて、ふくらましたりしぼませたりして水中での泳ぎや身体のバランスを調整しています。

ですから、浮き袋がうまく機能しなくなると、転覆病を発症するのです。

浮き袋がうまく機能しなくなる原因として考えられるのは、次の2つです。

浮き袋がうまく機能しなくなる原因

  • 先天的な障害
  • 食べ過ぎなどにより浮き袋に異常が発生

先天的な障害とは、生まれながらにして持っている障害のことです。

転覆病については、生まれつき浮き袋に障害を持っていて、成長するにつれてその影響が出るようになったと考えられます。

また、食べ過ぎによる浮き袋への影響も考えられます。

体内に大量に入ってきた餌が、浮き袋を圧迫するなどして正常に機能しなくなる状態ですね。

ただ、ある研究者が、転覆病の金魚をレントゲン撮影したところ、浮き袋が正常な金魚でも症状が発生していた、と言う研究結果を報告しています。

これにより、すべての転覆病が浮袋の障害が原因ではないということがわかっています。

原因②餌の食べすぎなどによる消化不良や糞詰まり

次に考えられるのが、餌のやりすぎ、食べ過ぎによる消化不良や糞詰まりです。

消化不良を起こすことによって体内にガスが溜まり、風船のような状態になってしまうのです。

また、糞詰まりでも便が体内に溜まってガスが発生し、転覆病の原因となります。

金魚は胃がほぼない生き物であるため、消化する力が弱いです。

なので、かんたんに消化不良を起こしてしまいます。

また、変温動物のため、水温によっても消化能力が変化します。

水温が低くなると消化能力が低下するため、消化不良を起こしやすくなるのです。

金魚が消化不良を起こしているかどうかは、糞によって把握することができます。

消化不良を起こしている金魚の糞

  • 糞が透明に見える(空気が混じっている)
  • 長く伸びずにすぐに切れてしまう(細切れの糞)

便の観察は転覆病を防いでいくためにとても重要です。

消化不良が確認出来たら、まずは餌の量を減らしてあげてください。

そして、餌の量やあたえる餌の成分を見直してください。

詳しくは、金魚は水温によって餌の調整が必要!失敗しない方法を紹介しますをご覧ください。

原因③浮上性の餌をあたえていることによるエア食い

金魚の人工餌には、大きく分けて水面に浮くタイプと、水中に沈むタイプがあります。

水面に浮くタイプの餌を泳ぎが苦手な品種にあたえると転覆病の原因になる、と考えられています。

なぜなら、水面に浮いた餌を食べる際に、空気も一緒に飲み込んでしまうからです。

これをエア食いと言います。

エア食いをする場面が多いと、転覆病につながるのです。

泳ぎの苦手な品種は、水流に流される餌をとらえきれずに空振りすることも多いです。

空振りすると、空気だけを飲み込んでしまうことになります。

その空気が体内に溜まり、風船のようになって転覆する、ということです。

 

原因④身体の平衡感覚を整える機能の不具合

餌を食べて水面でひっくり返る転覆病とは別に、水中で身体のバランスが維持できなくなるタイプの転覆病があります。

普通に水中を泳いでいる中で、前のめりに倒れるような状態になります。

必死にバランスを維持しようとしますが、どうしようもないようです。

これは、金魚のバランス機能が損なわれた結果、起こる転覆病のようです。

なぜ損なわれるのかははっきりわかっていませんが、水質の悪化が原因としてあげられます。

金魚にとって猛毒となるアンモニアによって、金魚の神経がやられてしまうのです。

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転覆病の一種である沈没病や逆立ち病

金魚の転覆病は、水面に浮かぶタイプ、水中でバランスが取れなくなるタイプのほかに、水中に沈んで泳げなくなる沈没病、頭を底に向けて縦になってしまったり、逆に直立不動の姿勢でたたずんでしまうといった逆立ち病があります。

沈没病の症状と原因

水槽の底に沈んでしまう沈没病は、まるで水底から引っ張られて落ちていくような症状です。

泳ごうとして浮いても、ひれの動きを止めるとすぐに水底に落ちてしまうのです。

ひどくなると重りを抱えているように急速に落下し、底でバウンドすることもあるほです。

進行にするにつれてどんどん浮くことができなくなり、水底を這い回るような状態になります。

そして、底に沈んだままの時間が長くなり、水底にお腹が接触し続けることで、ただれの症状が出ます。

餌を食べるのもむずかしくなり、最後は衰弱して死んでしまいます。

沈没病の原因は、餌のあたえ過ぎです、

食べ過ぎたことにより、浮き袋がつぶれてしまった可能性が高いですね。

なお、沈没病の詳細については、金魚が沈んで動かない!沈没病の症状や原因、治療方法を解説をご覧ください。

逆立ち病の症状と原因

逆立ち病は、金魚が水槽の底に頭を向けて動かなくなる病気です。

反対に、水槽の中で尾びれで立っているような姿勢になることもあります。

こちらも転覆病と同じ消化不良や浮き袋の障害が原因と考えられます。

ですから、初期の段階で改善に向けて治療する必要があります。

逆立ち病の詳細については、次のリンクの記事に画像とともに治療方法なども紹介しています。

該当する症状であれば、ぜひご覧ください。

金魚が縦になる、逆立ちをする原因と治療方法とは?

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金魚の転覆病の治し方

ここからは、転覆病の治し方について書いていきます。

正直、完全に治すことは困難ですが、転覆病の種類によっては、症状を抑えることはできます。

餌を与えない

転覆病の症状がみられたら、それ以上餌を与えないようにしましょう。

水面に浮かぶ転覆病の場合であれば、初期の段階ではしばらくすると普通に泳げるようになります。

それからしばらくは餌を与えないでください。

1週間ほど餌を与えずに様子を見、転覆病が出ない場合は、ほんの少しから餌を与えてみましょう。

それでも転覆が起こるようであれば、完治は難しいですね。

餌を極力抑えるようにして、転覆病の症状が進行しないようにするしかありません。

水温をあげる

転覆病が発症しやすい環境として、水温の低い時があげられます。

水温が低い状態で餌を食べることによって消化不良を起こし、それが原因で転覆している可能性が考えられるのです。

なので、初期の段階では水温を上げることによって症状が解消するケースが多いですね。

水温をあげることで、消化を促すことができるからです。

金魚が過ごしやすい温度である、25℃~28℃程度にして様子を見るといいですね。

金魚の飼育におすすめのヒーターを紹介【3つのタイプから選ぶ】

転覆病に効く薬?クロレラや乳酸菌、ココア浴

転覆病に効く薬は、残念ながらありません。

細菌や虫などのが原因で起こる病気ではないからです。

なので、薬浴などで使える薬は、基本的にはありません。

しかし、整腸作用のあるクロレラや乳酸菌をあたえたり、ココア浴を実施することで転覆病が改善する場合があります。

消化不良や糞詰まりが転覆病の原因のひとつだからです。

クロレラや乳酸菌は、人間と同じように金魚にも整腸作用の効果が期待できます。

観賞魚用のクロレラ、乳酸菌も販売されています。

また、ココアにも整腸作用があります。

飼育水に純ココアを投入してあげると、金魚が大量の糞をする場合があります。

消化不良や糞詰まりがなくなると、転覆病が改善する可能性があります。

詳細やおすすめの商品については、金魚の転覆病を改善する薬剤などを紹介【クロレラ・乳酸菌など】をご覧ください。

エプソムソルト浴

比較的新しい治療方法として、エプソムソルト浴があります。

金魚の消化器系などの内臓の機能を回復する効果があります。

エプソムソルトとは、硫酸マグネシウムのことです。

硫酸マグネシウムは温泉の成分でもあり、筋肉をほぐしたり、血流を良くするなどの効果があります。

金魚にも同じ効果があり、転覆病でうまく機能していない消化器系の働きが回復できる可能性があります。

エプソムソルト浴の詳細については、松かさ病や転覆病に効果があるエプソムソルト浴とは?をご覧ください。

なお、エプソムソルト浴と塩水浴は併用しないでください。

塩水浴を実施する

病気や体調を崩している時に必須の塩水浴を実施してください。

転覆病にどこまで効果があるかわかりませんが、少なくとも金魚の日常生活における負担を減らすことができます。

そうすることで、転覆病が改善する可能性も考えられます。

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金魚の転覆病とは?治療方法を解説【逆さまになる・浮く・沈む病気】:まとめ

転覆病の原因や症状、治療方法について書きました。

転覆病は、はっきりとした原因が解明されているわけではないので、治療が難しい病気です。

中には先天的に異常を持っていて発症していると考えられるケースもあります。

なので、すべての転覆病の症状を改善するのは不可能ですね。

個人的には、松かさ病と同レベルで治療が難しい病気と考えています。

発症したら、完治は難しいと思ってください。

症状を極力抑えられるような対応をしていきましょう。

というわけで、今回はこの辺で終わりにします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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