金魚の飼い方

金魚が砂利を食べる、つつく、ついばむ理由を解説します

2020年10月21日

金魚が砂利を食べる理由を知りたい人「金魚はどうして砂利を食べるの?餌をあげたとき、金魚は砂利を食べて吐き出す、という行為をする。あれはなにをしてるの?餌とまちがえてるのかな?誤って飲み込んでしまうことはないんだろうか?」

こんな疑問を解決します

この記事の内容

金魚が砂利を食べる理由について書いています。この記事を読むことで、金魚が砂利を食べる理由がわかります

こんにちは、せいじです。

金魚飼育を10年以上しており、金魚のふるさと、奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。

さて、水槽に餌を投入したときに金魚がよくする行為として、砂利をつついたり、ついばんだり、砂利全部を口の中に入れて吐き出す、といったことをします。

あれは、金魚の祖先であるフナの習性の名残りです。

フナは口の中に物を吸い込み、その中から餌となるものを食べます。

というわけで、今回は金魚が砂利を食べる、つつく、ついばむ理由について書いていきます。

金魚が砂利を食べる、つつく、ついばむ理由を解説します

では、金魚が砂利を食べる、つつく、ついばむ理由について掘り下げていきます。

口に入るものはとりあえず口に入れる、というのは金魚の習性のひとつです。

たとえば、水中に浮いている「ふん」などを口の中に吸い込む場面をよく目にするはずです。

しかし、食べ物でないとわかるとすぐに吐き出します。

その中のひとつとして、砂利を食べる行為があります。

金魚の祖先であるフナの名残り

金魚が砂利を口に中に入れるのは、金魚の祖先であるフナの習性の名残りです。

フナは自然界である池や沼に生息します。

そして、池の底にある砂などにいる生物や植物を餌にして生活しているのです。

さて、フナは餌を獲得する際、ある程度口の中に吸い込み、餌となるものは食べ、それ以外は吐き出すという方法を用います。

金魚にもその習性が残っているということです。

砂利をつついたりついばむのは、口に入るサイズではないからです。

口に入るサイズであれば、口の中に含んでから出す、という行為をします。

砂利に落ちている餌を食べている

ということで、金魚が砂利をついばんだり、食べているのは、餌を食べるためです。

沈下性の餌であれば、砂利の表面や間に餌が沈みます。

その餌を食べるために、砂利も同時に口に入れるのです。

そして、餌だけを食べて、砂利は吐き出します。

砂利に付着している物質を食べている

餌を食べるために金魚は砂利もいっしょに口の中に吸い込んでいると書きました。

実はこのとき、餌だけではなく、砂利の表面に付着している苔や微生物、ミネラルも食べています。

金魚の喉の奥には咽頭歯という歯があり、その歯を使って砂利についている苔などをそぎ落として食べるのです。

底砂利は口の中が傷つかないようなものにする

これまで書いてきた通り、金魚には底砂利を口に入れて、餌になるものを取って吐き出す、という習性があります。

ですから、底砂利の素材は、金魚が口に入れても大丈夫なものにしてください。

口の中が傷ついたりしないようにするためです。

たとえば、とがっている石などが混じっていると、口の中をケガする恐れがあります。

市販されている砂利については、そのあたりも配慮されているため安心ですね。

金魚の口に砂利がはまってしまったら

金魚が砂利を食べたり、つついたり、ついばんだりする理由について書きました。

ここからは、金魚が砂利を口に入れようとして、砂利が口にはまってしまった場合の対処法について書いていきます。

非常に稀ですが、金魚の口の大きさと、砂利の大きさが重なったときに、偶然口にはまってしまうことがあります。

対処できる環境を作っておいてください。

自然に取れるのを待つ

金魚の口に石がはまってしまったら、とりあえずしばらく様子を見てください。

金魚が自分で取りのぞく力に任せてみるということです。

金魚は泳ぐなど身体を動かして、砂利を取り除こうとします。

なので、しばらくは様子を見守るのがいいでしょう。

ピンセットで除去する

金魚にまかせても、どうしても取れないようであれば、飼育者が取ってあげてください。

取り除く際に使用するのは、ピンセットです。

ピンセットで口にはまっている石を取り除くのです。

とはいえ、取り除こうとすれば金魚は身体をばたつかせて抵抗します。

なので、金魚の身体をおさえる必要がありますが、長時間手で触れると、体温によって金魚にダメージをあたえてしまいます。

方法としては、いったん金魚を水槽から出し、飼育水で濡らしたタオルの上に乗せ、体温が伝わりにくいようにビニールの手袋を装着して金魚の身体をおさえてください。

そして、ピンセットで石を取り除きましょう。

水から出ている時間が長くなると、金魚が死んでしまうリスクがあります。

長くても3分以内に作業を終えるようにしてください。

どうしても取れない場合は、一度水中に戻してあげてください。

金魚が砂利を食べる、つつく、ついばむ理由を解説します:まとめ

金魚が砂利を食べる、つつく、ついばむ理由について書きました。

まとめると、砂利を食べる行為は、祖先のフナから受け継いだ性質であり、餌を食べる行為だということです。

ですから、砂利は金魚が口に入れてもいいような素材、形状にしてください。

また、万が一、砂利が口にはまってしまうようなことがあれば、本記事を参考に取り除いてあげてください。

とうことで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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