金魚を飼い始めたい人「金魚を飼い始めるときの注意点が知りたい。これから金魚を購入して、家で飼うのよね。購入してきた金魚を元気に長生きさせたいと思ったら、どんなことに注意したらいいのかな?飼い始めの注意点があれば教えてほしい」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
こんにちは、せいじです。
金魚を飼育する際、飼い始めから2週間がとても重要です。
というのも、もっとも金魚が体調をくずしやすい期間だからです。
ここをうまく乗り切らないと、病気になってしまったり、死んでしまうことになります。
いきなりこのようなことを書くと、金魚はとてもデリケートで、飼育がむずかしいような印象をあたえてしまったかもしれません。
けっしてそうではなく、ポイントをおさえておけばかんたんに乗り切ることができます。
金魚の飼い始めのポイント
- 水合わせをする
- トリートメントをする
- 餌はすぐにあたえない
- 水換えは1週間に1回程度
- 日々観察する
これだけです。
最初の2週間を乗り越え、1ヶ月が過ぎれば水槽も金魚も安定するので、あとは定期的な水換えなどのメンテナンスをしていけばOKです。
というわけで、今回は金魚の飼い始めの注意点にについて書いていきます。
金魚の飼い始めの注意点とは?
金魚飼育での最初の難関、飼い始めの注意点を掘り下げていきます。
あっ、なれればそんなにむずかしくないので、大丈夫ですよ。
金魚導入時はまず水合わせを!
金魚を購入してきたら、水槽に入れる前に水温合わせ、水合わせをしてあげてください。
金魚の導入時にするべきこと
- 水温合わせ:袋の水と水槽の水の温度を合わせる
- 水合わせ:袋の水の水質と水槽の水の水質を合わせる
お店や金魚すくい屋さんでの水の温度や水質と、家で準備している水槽の水の温度や水質はちがいます。
金魚は水環境の変化にとても敏感なので、急激に変わると体調をくずしてしまいます。
たとえば、人間でもプールに入るときは心臓に水をかけますよね。
熱いお風呂に入るときも、ちょっとずつならしてから入ります。
そうしないと心臓発作を起こしたり、血圧が急激に上がるなど、身体に負担が大きいからです。
金魚にとっても同じことで、いきなり温度差があるところに入れられると、びっくりして死んでしまうことがあるのです。
なお、水合わせ、水温合わせにの具体的なやり方や手順については、金魚の水合わせ、水温合わせのやり方【失敗しない方法】をご覧ください。
新しい環境への準備としてトリートメントを実施
水温合わせ、水質合わせが終わったら、次はトリートメントをします。
具体的には1週間、餌をあたえないで塩水浴を実施するのです。
トリートメントとは、次の目的で行います。
金魚のトリートメントの目的
- 新しい環境に適応するにあたってのストレスの軽減
- 家に来るまでの移動で受けたストレスからの回復
- お店から持ってきた可能性のある病気の除去
金魚は養魚場からお店に到着するまでの移動と環境の変化、そして、お店では過密飼育の場合が多く、さらに自宅に連れ帰る際の移動と環境の変化によって、飼い主の手元にやってきたときにはけっこうなストレスを抱えています。
なので、やっとこさたどり着いた安住の地で、まずはこれまでのストレスを癒してあげることが必要になるわけですね。
あと、金魚店は金魚を飼育するところではなく、売るところなので、飼育環境が優れているとは言えません。
なので、場合によってはすでに病気を抱えている可能性もあります。
人間でも風邪はひき始めが肝心というように、金魚でも先に想定して塩水浴や薬浴を実施することで、病気が予防できたり、早期に完治させることができます。
トリートメントの詳しいやり方については、金魚のトリートメントとは?【新しく金魚を飼うときは必須です】をご覧ください。
1週間ほどは餌をあたえない
1週間が経ってトリートメントが終わったら、飼育水の半分ほど水換えをしてください。
そして、金魚が元気なようであれば、餌を開始して大丈夫です。
つまり、持って帰ってきてから1週間は餌をやらずに様子を見てください。
金魚は新しい環境に適応すると、水槽内を元気に泳ぎ回ります。
しかし、適応できていなかったり、体調が整っていなかったりすると、水槽の底や端でじっとして、あまり動きません。
なんとか適応しようと頑張っている状態なので、そっとしておいてあげましょう。
このタイミングで餌をあたえてしまうと、ますます体調をくずしてしまう可能性が高くなります。
なので、前述したように、金魚が泳ぎだすのを待ってあげてください。
もし始めから元気に泳いでいたとしても、1週間は様子を見るようにしてください。
水換えはいつ、どのぐらいのペースでする?
金魚の飼い始めということで、水槽も新しいものと想定して書いていきます。
新しい水槽の水は、まだ浄化システムが機能していません。
浄化システムとは、水槽内にバクテリアが発生し、生物濾過という水をきれいにする働きを言います。
この環境が出来上がっていないと、水槽の水は金魚の排泄物によってすぐに汚れてしまいます。
なので、最初の1ヶ月は、1週間に1回、半分程度の水換えをするようにしてください。
フィルターを設置して飼育していれば、1ヶ月ほどで浄化システムが整います。
なので、それ以降は飼っている金魚の数や餌の回数、フィルターの能力によって定期的に水換えをするようにしてください。
だいたい2週間〜1ヶ月のペースで半分ほど水換えをするのが一般的です。
バクテリアの働きについては金魚水槽のバクテリアの効果をわかりやすく解説をご覧ください。
金魚を健康に飼育するポイントは、バクテリアをうまく飼育すること、と言われるほどです。
記事をご覧いただくと、そのあたりの意味をわかっていただけると思います。
日々の観察で金魚の体調を確認
飼い始めの1ヶ月ほどは、特に観察を強化してください。
金魚の体調変化を把握するためです。
もし、金魚の様子がおかしいようであれば、何らかの病気を発病する可能性があります。
金魚の病気は早期発見、早期治療が非常に重要です。
少し治療が遅れただけで、完治するか死んでしまうかが分かれるので、1日1回は観察を行うようにしてください。
なお、観察ポイントや、病気の前兆については【重要】金魚の病気を予防する6つの方法とは【かんたんです】に詳しく書いています。
読んでいただけるとうれしいです。
金魚の飼い始めの注意点とは?まとめ
金魚の飼い始めの注意点について書きました。
金魚飼育は飼い始めが重要です。
きちんとストレスを取りのぞき、環境に適応できるように支援してあげてください。
また、新しい水槽が機能するまでの間、金魚の観察を怠らないようにしてください。
そして、少しでも異変が見られるようであれば、塩水浴を実施しましょう。
早期の対応が金魚の命を守ることになります。
というわけで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。