金魚が跳ねる原因と対策を知りたい人「金魚が跳ねて水槽から飛び出す原因と対策について知りたい。家に帰ったら金魚が水槽の外に飛び出して死んでしまっていた。どうして飛び出してしまったんだろう?飛び出す原因と、対策について知りたいな」
こんな悩みを解決します
この記事の内容
金魚が跳ねて水槽から飛び出す原因と、対策について書いています
こんにちは、せいじです。
金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。
さて、ごく稀に金魚が水槽の外に飛び出してしまうことがあります。
水面で飛び跳ねたことが原因です。
どうして金魚は飛び出してしまうのでしょうか?
また、跳ねるのを防ぐ方法はないのでしょうか?
というわけで、今回は金魚が跳ねて水槽から飛び出す原因と、対策について解説していきます。
飛び出し注意!金魚が跳ねる原因と対策を解説を動画で見る
飛び出し注意!金魚が跳ねる原因と対策を解説
では、金魚が水槽から飛び出す原因について書いていきます。
飛び出す原因は飼育環境と、金魚の活性化によります。
ちなみに、あたりまえですが飛び出した金魚はそのままだと確実に死にます。
留守中に飛び出ようものなら、助かる見込みはありません。
和金型の品種は飛び跳ねに要注意
はじめに、水槽から跳ねて飛び出しやすい品種は決まっています。
飛び出すのはほぼ和金型の品種です。
具体的には次のような品種となります。
水槽から飛び出し注意な品種
- 和金
- コメット
- 朱文金
これらの品種を飼育する場合は、飛び出しに要注意です。
飛び出しやすい理由は、泳ぎの能力がすこぶる高いからです。
彼らの行動を見ているとよくわかりますが、なにかに驚いたときの動きの速さは驚異的です。
他の品種とはくらべものになりません。
その能力の高さから、勢い余って飛び出してしまうというわけです。
小さい金魚は特に注意が必要
ただ、和金型が飛び出しやすいといっても、大きく成長した個体であればリスクは下がります。
身体の重さによって、跳ねる高さがおさえられるからです。
しかし、金魚すくいで使われるぐらいの大きさであれば、まちがいなく飛び出るポテンシャルを持っています。
リスクがある前提で飼育しないと、飛び出しは避けられません。
金魚が水槽から飛び出しやすい環境
飼育環境も飛び出しやすさに影響します。
水槽の上限ギリギリまで水を張っている場合は、飛び出すリスクが高くなります。
水面が高いほうが跳ねたときに外に出やすくなるので。
まぁ、当たり前の話ではありますが。
飛び出すのは金魚の活性化も原因に
金魚が水槽から飛び出す原因は、金魚自体の変化にもあります。
金魚が活性化すると、飛び出すリスクが上がります。
活性化することで運動能力が高くなり、水槽から飛び出してしまうからです。
つまり、活性化しているときは要注意ということですね。
金魚が活性化する場面および、飛び出しのリスクが高い場面として、次のような状況があげられます。
金魚の飛び出しリスクが高い状態
- 水換えしたあと
- 発情期
- エアレーションをしている
- 過密飼育
掘り下げていきます。
水換えをしたあと
金魚は水換えをすると活性化します。
新しい水の刺激によって、活動量が上がるからです。
水換えをしたあとの水槽の様子を見ていればよくわかります。
金魚が活発に泳ぎ回っているのが見てとれます。
発情期
金魚は発情すると、オスがメスを追いかけまわします。
卵が入っているメスのお腹を刺激して、産卵させるためです。
金魚の繁殖は、メスが産卵してその卵にオスが精子をかけることで受精卵となり、稚魚が生まれるのです。
発情期にオスがメスを追いかける行為を、追尾と言います。
追尾では、オスはメスがボロボロになるほど追いかけ回すことがあります。
そのオスの執拗な追尾から逃れるために、勢い余って飛び出してしまうことがあるのです。
また、逆に追いかけているオスについても、止まりきれずに飛び出してしまう場合があります。
追尾が発生しやすい春や秋ごろ、水温が20℃前後になってきたら注意が必要です。
エアレーションをしている
エアポンプによって水槽内に空気を送るエアレーションでも金魚は活性化します。
飼育水の酸素量が増えるからです。
ですから、エアレーションをしている水槽は、飛び出しに一層の注意が必要です。
過密飼育である
ひとつの水槽にたくさんの金魚を入れた過密飼育の状態でも、金魚が跳ねて飛び出す可能性が高くなります。
スペースがせまいことによって金魚同士が干渉し合い、猛スピードで移動したり跳ねたりといったことが起こりやすくなるからです。
金魚の跳ね対策
金魚が跳ねて飛び出してしまうのを防ぐための対策を講じておきましょう。
それほどむずかしいことではありません。
ノーマークにしなければ、十分に防ぐことができます。
水槽にふたをする
水槽からの飛び出しを防ぐ手っ取り早い方法は、水槽にふたをすることです。
ふたをして飛び出すスペースをなくしてしまえば、金魚が水槽の外に出てしまうことはありません。
もちろん、跳ねた金魚が勢いよくふたにぶつかり、けがをしてしまうリスクはありますが、水槽の外に出て死んでしまうよりはずっとましです。
ちなみに、水槽のふたは金魚が跳ねて当たってもも外れないようなレベルで固定するようにしてください。
跳ねた勢いで外れてしまうようでは意味がなくなります。
市販されているガラス水槽のふたは、上部フィルターを設置するのが前提で作られているものが多いです。
水槽の半分から3分の1ぐらいが覆えるサイズになっています。
ですから、上部フィルターを使用しない場合は、別の方法で水槽の上部を覆う必要があります。
たとえば、100円均一に行けば網状の柵が売ってあります。
ある程度の重さもあるので、飛び出し防止に使えますね。
ホームセンターでネットを購入し、それをかぶせるもいいですね。
水面と水槽の高さの幅に余裕を持たせる
ふたをつけるのと同時に、水の量を少なめにすることで飛び出しのリスクを軽減することができます。
水面と水槽の縁に距離ができることによって、金魚が水槽から飛び出るのを防ぐことができるからです。
ただ、上部フィルターを使用している場合、少なくしすぎるとポンプが水をくみ上げられなくなります。
最低でも組み上げられる程度の水量にする必要はありますね。
飛び出し注意!金魚が跳ねる原因とその対策を解説:まとめ
金魚が水槽から飛び出す原因と、それを防止するための対策について書きました。
運動能力の高い和金型の品種で、まだ小さい個体の場合は、飛び出すことを前提に環境整備してあげてください。
飛び出してしまうと取り返しがつかないので、くれぐれも注意をお願いします。
金魚の跳ねる能力はあなどれませんからね。
以前、私は金魚すくい用に小赤をたくさん飼育していましたが、知らないうちに5匹もの金魚が飛び出していました。
発見したときにはすでにミイラ化していましたね。
そうならないように対策を実施しましょう。
ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。