金魚の青水飼育を考えている人「金魚は青水で飼育したほうがいいいと聞いた。青水ってなに?ふつうの水とどうちがうの?金魚にはどんな良い効果があるのかな?そんなところを知りたい」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
- 青水で飼育する効果がわかる
- 青水飼育のデメリットがわかる
こんにちは、せいじです。
金魚の飼育歴、約10年ほどになります。
80ℓのプラ舟4つで屋外飼育をしています。
金魚にいちばん適した水はどんな水かと聞かれたら、青水がベストと答えます。
なぜなら、青水だと金魚の色合い、艶、健康状態が抜群に良いからです。
屋内で水槽で飼育している金魚とくらべても、圧倒的な差があります。
というわけで、今回は金魚を青水で飼育する効果について書いていきます。
なお、青水のつくりかたを知りたい方は、【金魚】青水(グリーンウォーター)の作り方と維持する方法をご覧いただけると嬉しいです。
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【金魚】青水(グリーンウォーター)の作り方と維持する方法
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金魚を屋外にて青水(グリーンウォーター)で飼育する効果とはを動画で見る
金魚を屋外にて青水(グリーンウォーター)で飼育する効果とは
金魚を屋外にて青水で飼う効果について書いていきます。
結論から言うと、青水は金魚に大きなメリットがあります。
青水ってなに?
青水とは、緑色をした水です。
金魚池の水と言えばわかりやすいでしょうか。
とはいえ、私の生まれ育った町のように、そこかしこに金魚池がある町もそれほどありませんよね(笑)
もう少し掘り下げると、水が青くなるのは、植物性プランクトンが発生するからです。
植物性プランクトンの発生するにはつぎのものが必要になります。
青水ができるのに必要な物
- 太陽の光
- 金魚の糞や尿といった排泄物
植物性プランクトンは、その名の通り植物なので、光合成を必要とします。
なので、太陽の光がないと発生しません。
また、餌となる糞や尿が必要になります。
屋内水槽でも苔が発生しますが、光が弱いために青水までにはなりません。
青水ができるためには、太陽並みの光の量が必要なのです。
さて、その植物性プランクトンにはつぎのものが含まれています。
植物性プランクトンに含まれる物
- タンパク質
- ビタミン
- ミネラル
これが金魚にとって良い効果を与えることになります。
金魚飼育するにあたっては、魔法の水と呼べるほど、良い効果を発揮してくれるのです。
健康体となり、病気になりにくい
屋外にて青水で飼育すると、金魚は健康になり、病気になりにくくなります。
これは太陽の光と青水の成分による効果です。
太陽の光は金魚にとって健康なからだをつくる助けとなります。
屋内水槽では太陽の代わりに照明をつけますが、どれだけ高性能な照明でも、太陽に勝つことはできません。
それぐらい、太陽の光は強いのです。
その光を間接的にあびることによって、金魚は健康になります。
人間が陽の光をあびるとからだに良いように、金魚も同じような効果が得られるのです。
また、金魚は植物性プランクトンや苔を食べます。
金魚にとって良質な栄養素が含まれているため、健康になるのです。
水温の変化の影響を受けにくい
金魚は水温の変化に弱い生き物です。
屋内の水槽では、1日に5℃ぐらい水温の変化があると、金魚は体調を崩しやすくなります。
しかし、青水で飼育すると、気温の変化があっても体調を崩すことはあまりありません。
なぜなら、青水によって調節することが可能だからです。
というのも、青水は太陽の光をさえぎります。
なので、表面は光によって水温があがりますが、水中、水底にいくにつれて、温度のあがり具合がゆるやかになります。
金魚はそれをわかっているようで、金魚自身が水温の変化が大きくならないよう、過ごす場所を調整するのです。
たとえば、水温が低いときは、比較的高くなりやすい水面にあがってきますし、陽の光が強いときは、水温があがりにくい水底で過ごします。
養魚場では、金魚を池からあげるときは、早朝に作業をします。
これは、太陽があがって水面の温度が高くなると、底に避難している金魚を池からあげる際に、底と水面の温度の差が負担になるからです。
だから、まだ水面の温度があがっていない早朝に作業をするのです。
それにしても、本能ってやつですかね。金魚はきちんと自分で自分の身を守っているわけです。
意外とかしこいですね(笑)
色揚げ効果がある
屋外で青水飼育をすると、色揚げ効果があります。
色揚げ効果とは、金魚の色があざやかになることです。
屋内飼育をしていると、光がどうしても足りないので、本来の赤色がくすんでオレンジ色のようになります。
しかし、屋外でしいくすると、きれいな赤になるのです。
この2枚の画像は同じ桜錦です。
しばらく屋内で飼育していた(左側の画像)のを、屋外飼育に切り替えて約3ヶ月。
見違えるような色になりました。
もちろん色揚げの餌はいっさいあげていません。
それなのにこの変わりようです。
ものすごい効果ですよね。
青水で飼育した金魚は本当にうつくしい姿を見せてくれます。
自然素材の餌を食べることができる
青水には植物性プランクトンが含まれています。
また、青水になると、容器の壁面や底に苔がびっしりと生えます。
この苔は金魚にとって素晴らしい栄養素となります。
大きくするためには苔以外の餌をあげる必要がありますが、青水飼育しておけば、餌をあげなくても餓死することはありません。
金魚を青水(グリーンウォーター)で飼育するデメリットとは?
そんな魔法のような青水ですが、残念ながらデメリットもあります。
ここからはデメリットについて書いていきます。
姿が見えないので観賞には不向き
青水は金魚の姿が見えにくいというデメリットがあります。
なので、観賞には不向きなんです。
真夏にがっつり青水になっていると、姿がまったく見えません(笑)
私の場合は金魚を育てるために青水をもちいているので、それほど気になりませんが、観賞をメインに飼育している人はつらいでしょう。
濃い青水はガス病や酸素不足の原因になる
青水が濃くなりすぎると、金魚に悪影響が出ます。
それは、ガス病と呼ばれる病気と、酸素不足です。
青水は日中、光合成により酸素を放出します。
そのいっぽうで、水温があがると水中の酸素許容量は減ります。
酸素濃度が高い状態で水温があがると、酸素は水中から外に出ていきますが、その際に金魚の体内にある酸素も気泡となって出てくるのです。
これがガス病の正体ですね。
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逆に夜になり、光がなくなると、植物性プランクトンは光合成できなくなります。
なので、水中の酸素を消化しはじめます。
これにより、酸素が不足し、金魚が酸欠になるおそれがあるのです。
頻繁に水換えをする必要がある
なので、青水が濃くなりすぎないように、通常の水槽飼育よりも頻繁な水換えが必要になります。
私は金魚の姿がまったく見えないぐらい濃くなると、水換えするようにしています。
ふつうの透明な水をサラ水と言いますが、真夏だと飼育水を全て入れ換え、サラ水にしても、3日経てばすっかり青水になります。
なので、1週間に1回、全換水します。
これぐらいのペースでしないと、青水の悪影響が発生する可能性があるからです。
ただ、陽の光がそれほど強くない春先や秋ごろに水を換えすぎると、今度は青水にならなくなってしまう可能性があります。
冬場の屋外飼育はサラ水だと金魚に負担が大きいです。
なので、うまく調整して青水を維持する必要があります。
金魚を屋外にて青水(グリーンウォーター)で飼育する効果とは:まとめ
金魚の飼育に最適とされる青水の効果について書きました。
青水の効果は偉大です。
少々手間がかかりますが、金魚本来のうつくしさを維持しようと思ったら、青水飼育以外の選択肢はないと思うほどです。
なので、環境がゆるすようであれば、ぜひ取り入れてみてください。
それでは今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。