金魚の飼い方

金魚を屋外にて青水(グリーンウォーター)で飼育する効果とは

2020年3月7日

金魚の青水飼育を考えている人「金魚は青水で飼育したほうがいいいと聞いた。青水ってなに?ふつうの水とどうちがうの?金魚にはどんな良い効果があるのかな?そんなところを知りたい」

こんな疑問を解決します

この記事の内容

  • 青水で飼育する効果がわかる
  • 青水飼育のデメリットがわかる

こんにちは、せいじです。

金魚の飼育歴、約10年ほどになります。

80ℓのプラ舟4つで屋外飼育をしています。

金魚にいちばん適した水はどんな水かと聞かれたら、青水がベストと答えます。

なぜなら、青水だと金魚の色合い、艶、健康状態が抜群に良いからです。

屋内で水槽で飼育している金魚とくらべても、圧倒的な差があります。

というわけで、今回は金魚を青水で飼育する効果について書いていきます。

なお、青水のつくりかたを知りたい方は、【金魚】青水(グリーンウォーター)の作り方と維持する方法をご覧いただけると嬉しいです。

参考記事
【金魚】青水(グリーンウォーター)の作り方と維持する方法

こんな疑問を解決します この記事の内容 青水のつくりかたがわかる 青水を維持する方法がわかる こんにちは、せいじです。 金魚の飼育を10年ほどしています。 80ℓのプラ舟を4つ使用して、青水による屋外 ...

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金魚を屋外にて青水(グリーンウォーター)で飼育する効果とは

金魚を屋外にて青水で飼う効果について書いていきます。

結論から言うと、青水は金魚に大きなメリットがあります。

青水ってなに?

青水とは、緑色をした水です。

金魚池の水と言えばわかりやすいでしょうか。

とはいえ、私の生まれ育った町のように、そこかしこに金魚池がある町もそれほどありませんよね(笑)

もう少し掘り下げると、水が青くなるのは、植物性プランクトンが発生するからです。

植物性プランクトンの発生するにはつぎのものが必要になります。

青水ができるのに必要な物

  • 太陽の光
  • 金魚の糞や尿といった排泄物

植物性プランクトンは、その名の通り植物なので、光合成を必要とします。

なので、太陽の光がないと発生しません。

また、餌となる糞や尿が必要になります。

屋内水槽でも苔が発生しますが、光が弱いために青水までにはなりません。

青水ができるためには、太陽並みの光の量が必要なのです。

さて、その植物性プランクトンにはつぎのものが含まれています。

植物性プランクトンに含まれる物

  • タンパク質
  • ビタミン
  • ミネラル

これが金魚にとって良い効果を与えることになります。

金魚飼育するにあたっては、魔法の水と呼べるほど、良い効果を発揮してくれるのです。

健康体となり、病気になりにくい

屋外にて青水で飼育すると、金魚は健康になり、病気になりにくくなります。

これは太陽の光と青水の成分による効果です。

太陽の光は金魚にとって健康なからだをつくる助けとなります。

屋内水槽では太陽の代わりに照明をつけますが、どれだけ高性能な照明でも、太陽に勝つことはできません。

それぐらい、太陽の光は強いのです。

その光を間接的にあびることによって、金魚は健康になります。

人間が陽の光をあびるとからだに良いように、金魚も同じような効果が得られるのです。

また、金魚は植物性プランクトンや苔を食べます。

金魚にとって良質な栄養素が含まれているため、健康になるのです。

水温の変化の影響を受けにくい

金魚は水温の変化に弱い生き物です。

屋内の水槽では、1日に5℃ぐらい水温の変化があると、金魚は体調を崩しやすくなります。

しかし、青水で飼育すると、気温の変化があっても体調を崩すことはあまりありません。

なぜなら、青水によって調節することが可能だからです。

というのも、青水は太陽の光をさえぎります。

なので、表面は光によって水温があがりますが、水中、水底にいくにつれて、温度のあがり具合がゆるやかになります。

金魚はそれをわかっているようで、金魚自身が水温の変化が大きくならないよう、過ごす場所を調整するのです。

たとえば、水温が低いときは、比較的高くなりやすい水面にあがってきますし、陽の光が強いときは、水温があがりにくい水底で過ごします。

養魚場では、金魚を池からあげるときは、早朝に作業をします。

これは、太陽があがって水面の温度が高くなると、底に避難している金魚を池からあげる際に、底と水面の温度の差が負担になるからです。

だから、まだ水面の温度があがっていない早朝に作業をするのです。

それにしても、本能ってやつですかね。金魚はきちんと自分で自分の身を守っているわけです。

意外とかしこいですね(笑)

色揚げ効果がある

屋外で青水飼育をすると、色揚げ効果があります。

色揚げ効果とは、金魚の色があざやかになることです。

屋内飼育をしていると、光がどうしても足りないので、本来の赤色がくすんでオレンジ色のようになります。

しかし、屋外でしいくすると、きれいな赤になるのです。

この2枚の画像は同じ桜錦です。

しばらく屋内で飼育していた(左側の画像)のを、屋外飼育に切り替えて約3ヶ月。

見違えるような色になりました。

もちろん色揚げの餌はいっさいあげていません。

それなのにこの変わりようです。

ものすごい効果ですよね。

青水で飼育した金魚は本当にうつくしい姿を見せてくれます。

自然素材の餌を食べることができる

青水には植物性プランクトンが含まれています。

また、青水になると、容器の壁面や底に苔がびっしりと生えます。

この苔は金魚にとって素晴らしい栄養素となります。

大きくするためには苔以外の餌をあげる必要がありますが、青水飼育しておけば、餌をあげなくても餓死することはありません。

金魚を青水(グリーンウォーター)で飼育するデメリットとは?

そんな魔法のような青水ですが、残念ながらデメリットもあります。

ここからはデメリットについて書いていきます。

姿が見えないので観賞には不向き

青水は金魚の姿が見えにくいというデメリットがあります。

なので、観賞には不向きなんです。

真夏にがっつり青水になっていると、姿がまったく見えません(笑)

私の場合は金魚を育てるために青水をもちいているので、それほど気になりませんが、観賞をメインに飼育している人はつらいでしょう。

濃い青水はガス病や酸素不足の原因になる

青水が濃くなりすぎると、金魚に悪影響が出ます。

それは、ガス病と呼ばれる病気と、酸素不足です。

ガス病とは、水中に酸素が増えすぎて飽和状態となることで、金魚の体内の酸素も飽和し、体表に気泡ができたり、それによって穴があいてしまう病気です。

青水は日中、光合成により酸素を放出します。

そのいっぽうで、水温があがると水中の酸素許容量は減ります。

酸素濃度が高い状態で水温があがると、酸素は水中から外に出ていきますが、その際に金魚の体内にある酸素も気泡となって出てくるのです。

これがガス病の正体ですね。

参考記事
金魚のガス病(気泡病)の原因や治療方法をくわしく解説します

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逆に夜になり、光がなくなると、植物性プランクトンは光合成できなくなります。

なので、水中の酸素を消化しはじめます。

これにより、酸素が不足し、金魚が酸欠になるおそれがあるのです。

頻繁に水換えをする必要がある

なので、青水が濃くなりすぎないように、通常の水槽飼育よりも頻繁な水換えが必要になります。

私は金魚の姿がまったく見えないぐらい濃くなると、水換えするようにしています。

ふつうの透明な水をサラ水と言いますが、真夏だと飼育水を全て入れ換え、サラ水にしても、3日経てばすっかり青水になります。

なので、1週間に1回、全換水します。

これぐらいのペースでしないと、青水の悪影響が発生する可能性があるからです。

ただ、陽の光がそれほど強くない春先や秋ごろに水を換えすぎると、今度は青水にならなくなってしまう可能性があります。

冬場の屋外飼育はサラ水だと金魚に負担が大きいです。

なので、うまく調整して青水を維持する必要があります。

金魚を屋外にて青水(グリーンウォーター)で飼育する効果とは:まとめ

金魚の飼育に最適とされる青水の効果について書きました。

青水の効果は偉大です。

少々手間がかかりますが、金魚本来のうつくしさを維持しようと思ったら、青水飼育以外の選択肢はないと思うほどです。

なので、環境がゆるすようであれば、ぜひ取り入れてみてください。

それでは今回はこの辺で終わりにしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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