金魚の病気など

金魚が暴れる!原因や対処方法を解説します

金魚を飼っている人「金魚が暴れるのはどうしてだろう?水槽の中で泳いでいる金魚が、突然狂ったように泳ぎだすんだよね。しばらくすると落ち着くけれど、また暴れ出す。なにかの病気なのかな?」

こんな悩みを解決します

この記事の内容

金魚が突然暴れ出す原因と対処方法について書いています

こんにちは、せいじです。

ふつうに泳いでいた金魚が、突然暴れるように泳ぐといった行動を見たことがありますか?

通常では見られないような超高速の動きで、まるでなにかを振り払うかのように、水槽の中を移動するのです。

人間でたとえるなら、ハチが自分の身体に止まろうとして、慌てて振り払うといったような感じです。

女性なんかは半ばパニック状態のような動きになりますよね。

それの10倍ぐらいの勢いで、金魚が暴れるのです。

この行動の原因として考えられるのは、次の通りです。

金魚が暴れる原因

  • 病気の初期症状
  • ペーハーショックによってパニックを起こしている

病気にしろ、ペーハーショックにしろ、放っておいたら金魚は死んでしまう可能性があります。

なので、水換えや塩浴、薬浴といった治療など、必要な対処を実施するようにしましょう。

というわけで、今回は金魚が暴れ出す原因や対処方法について解説していきます。

金魚が暴れる原因は?

さて、まずは金魚が暴れ出す原因いついて書いていきます。

白点病などの病気の可能性

金魚が暴れる原因のひとつ目は、病気です。

次のような病気の可能性が考えられます。

金魚が暴れる可能性のある病気

  • 白点病
  • 赤斑病
  • 白雲病

これらの病気にかかっている場合、金魚は痒みなどを感じて、突然暴れ回るように泳ぐことがあります。

そして、水槽や底砂利に身体を擦り付けるような仕草をするのです。

体表やえらに症状が出ていなくても、これからあらわれる可能性があります。

つまり、病気の初期症状の段階だということです。

ですから、この段階でしっかりと治療すると、病気は完治しやすくなります。

大切なサインとして受け取るようにしてください。

ペーハーショックの可能性

金魚が突然暴れる2つ目の原因として考えられるのは、ペーハーショックです。

ペーハーショックとは、金魚が生活する環境、特に水質が激変したときに起こりやすい症状です。

たとえば、金魚を売っているお店と、自宅の水質が大きくちがうと、金魚がショック症状を起こしてしまうのです。

ペーハーショックを起こすと、金魚は短時間で死んでしまう可能性が高いです。

新しく金魚を買ってきて、次の日に水槽を見たら死んでいた、とか、2〜3日後に死んでしまったというケースは、ほぼペーハーショックが原因と考えられます。

また、稀に水換えをした際にも、ペーハーショックが起こる場合があります。

ペーハーショックは非常に厄介で、改善策がありません

唯一あるとすれば、元の水質に戻してあげることですが、それは不可能ですよね。

奇跡的に乗り越えてくれる可能性もありますが、ペーハーショックを起こってしまった場合は、予後が非常に厳しいととらえてください。

つまり、ペーハーショックへの対処方法は、起こさないようにするしかないということです。

その方法については後述します。

金魚が暴れるときの対処方法

暴れている金魚をずっと見ておくのは心が痛いですね。

早くその苦しみから救い出してあげましょう。

ここからは、金魚が暴れるようになった場合の対処方法について書いていきます。

水換えを実施する

金魚の病気によって暴れている場合は、まず水換えを実施します。

病気になる理由は、飼育水の水質の悪化が原因であることが多いからです。

水を換えることで、飼育水の汚れが改善され、飼育水に潜む病原菌を排出することができます。

ただ、ペーハーショックを起こしている場合については、水換えをしても効果はほぼ見込めません。

回復させるのは非常にむずかしいですね。

塩浴を実施する

水換えをしたら、次に塩浴を実施しましょう。

塩浴には、金魚の体調を回復させる効果があるからです。

病気の初期症状の段階であれば、金魚の状態が良ければ塩浴だけで治癒することも可能です。

参考記事
金魚の塩水浴とは?やり方や効果などわかりやすく解説【完全網羅】

こんな疑問を解決します こんにちは、せいじです。金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと、奈良県大和郡山市より、金魚マイスターの認定を受けています。 さて、金魚に元気がないとき、金魚が病気になっ ...

続きを見る

病気の治療をする

塩浴をしても暴れるなどの症状が改善されず、病気の本症状が出てくるようであれば、薬による薬浴を実施しましょう。

塩浴と薬浴を組み合わせて治療することにより、ほとんどの病気は回復の効果が高まります。

それぞれの病気に合わせて、適切な薬浴を用い、治療してあげてください。

参考記事
金魚の白点病の初期症状の見分け方【画像付きで説明します】

こんな悩みを解決します こんにちは、せいじです。 金魚がなりやすい病気として、白点病があります。 金魚の風邪と呼ばれるほど、発症することが多い病気ですね。 とはいえ、白点病については、正しく治療を行え ...

続きを見る

参考記事
【金魚】赤斑病の原因や症状、治療方法をわかりやすく解説

こんな疑問を解決します こんにちは、せいじです。 今回は金魚の感染症のひとつである、赤斑病について書いていきます。 赤斑病は運動性エロモナス症とも呼ばれる金魚の病気です。 水質悪化などにより、金魚の抵 ...

続きを見る

参考記事
【金魚の病気】白雲病の原因や症状、治療方法をわかりやすく解説

こんな疑問を解決します 金魚の白雲病とは、病原虫が原因で発症する病気です。 梅雨時期など、水温の変化が激しい時期に発症しやすいです。 発症すると進行が早く、えらへのダメージによりいきなり窒息死してしま ...

続きを見る

水合わせをすることでペーハーショックを予防する

ペーハーショックを極力起こさないようにするための方法としては、水合わせがあげられます。

水合わせとは、金魚を新しく導入する際に行う、水質合わせのことです。

金魚を購入したときや、金魚すくいで金魚を持ち帰るときは、必ず袋にこれまで過ごしてきた水槽の飼育水を入れて渡されます。

持ち帰った金魚を自宅の水槽に入れる前に、金魚が入っている袋の水と、これから入れる水槽の水を少しずつ交換し、水槽の水に少しずつ慣らしてあげるのが水合わせになります。

こうすることで、急激な水質の変化を避けることができ、金魚がショックを受けることなく新しい環境に入っていくことができるのです。

金魚の飼育経験がそれなりにある人にとっては、必須の行為になりますので、必ず行うようにしてください。

ただ、水合わせをすることでペーハーショックの可能性を下げることはできますが、100%避けることはできません。

万が一ペーハーショックが起こってしまった場合は、そういう運命だったと思ってあきらめるしかないですね。

なお、金魚を新しく迎える際に必要なことを、金魚の飼い方や必要な道具などを初心者向けにわかりやすく解説!!に書いています。

水合わせについても詳しく書いていますので、読んでいただけるとうれしいです。

参考記事
金魚の飼い方や必要な道具などを初心者向けにわかりやすく解説!!

こんな疑問を解決します こんにちは、せいじです。 私は10年ほど前に金魚の飼育をはじめたのですが、わからないことだらけでずいぶんたくさんの金魚を死なせてしまいました。 ですので、これから飼育をはじめる ...

続きを見る

金魚が暴れる!原因や対処方法を解説しますまとめ

金魚が暴れる原因、対処方法について書きました。

原因としては、病気もしくはペーハーショックの可能性が考えられます。

病気の場合は塩浴や薬浴といった治療を実施しましょう。

ペーハーショックについては、予防するためにしっかりと水合わせを実施してください。

この記事がみなさまの参考になれが幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

-金魚の病気など

error: Content is protected !!