金魚の選び方を知りたい人「金魚の選び方を知りたい。金魚を購入したいと思うんだけれど、どうやって選んだらいいのかな?良い選び方が知りたいな」
こんな悩みを解決します
この記事の内容
金魚の選び方について書いています。この記事を読むことで、健康で品質の良い金魚を選ぶことができます
こんにちは、せいじです。
金魚の飼育を15年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より、金魚マイスターの認定を受けています。
さて、金魚屋さんやペットショップで金魚を購入する際、どんなところ見て選べばいいか、悩む人が多いのではないでしょうか?
私も初期のころは、どこを見ていいかわかりませんでした。
お店の水槽の前で、半日ぐらい過ごしたこともあります(笑)
金魚を購入するにあたっては、チェックすべき要素がいくつかあります。
しっかりと確認して、健康で素敵な金魚を選ぶようにしてください。
というわけで、今回は金魚を購入する際の選び方について書いていきます。
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金魚を購入するときの選び方を解説します
では、金魚を購入するにあたたって、チェックすべきポイントをまとめておきます。
購入時にチェックすべきポイント
- 先天性の欠陥がないかどうか
- 元気で泳ぎに異常がなく健康か
- 成長具合
- 水槽の状態
- 品種としての質
それぞれ掘り下げていきます。
先天性の欠陥がないかどうか(ひれの欠損や身体のバランスなど)
まずは、先天性の欠陥がないかどうかです。
特に発生しやすいのが、次の2つです。
起こりやすい欠陥
- ひれが欠損していたり、形が整っていない
- 片目がない、バランスが悪い
詳しく見ていきましょう。
ひれが欠損していたり、形が整っていない
金魚の身体を観察して、特に各ひれが欠損していないか、形が悪くないかを見ていきましょう。
金魚は基本、5種類のひれを持っています。
各ひれの数
- 背びれ1枚(ない品種もある)
- 胸びれ2枚
- 腹びれ2枚
- 尾びれ1枚
- 舵びれ(尻びれ)1〜2枚
ごく稀に、一部のひれが欠損している個体がいます。
それぞれきちんとそろっているかどうかを確認してください。
また、形がきちんと整っているかも見てください。
左右対称になっていなかったり、尾びれの開きが極端に悪かったりといったことがないかどうかです。
特に注意したいのは舵(かじ)びれです。
舵びれは、尾びれの下、繁殖孔の付近のとても見えにくい位置にあります。
ですから、非常に確認しづいらのですが、チェックしておくことをお勧めします。
舵びれはその名の通り、舵の役割をしています。
外からはほとんど見えない部分のひれなので、観賞的には問題となりません。
しかし、舵びれに不具合があると、短期的に問題がなくても、長期的な目で見た時に泳ぎに悪影響が出たり、身体のゆがみにつながる可能性があります。
舵びれは基本2枚からなります。
繁殖孔をはさんで左右平行にまっすぐ並んでついている個体がベストです。
どちらか片方しか付いていない、大きさのバランスが悪い、歪んでいる、といった個体は避けた方がいいでしょう。
ただし、なかなか完璧に整った舵びれを持つ個体は少ないかもしれません。
形が悪かったり、1枚しかない個体がお店なんかでは多く見られます。
ですから、どこかで妥協が必要となるかもしれませんが、極力整った舵びれを持つ個体を選ぶようにしてください。
片目がない、バランスが悪い
あとは、目に異常がないかもチェックしましょう。
ごくまれに、目が片方ないといった個体がいる場合があります。
水槽で片方の側面だけ見て選んだり、上見の姿だけを見て選んだ時に、目がないことに気づけない場合があります。
また、出目金など、目に特徴のある品種については、左右のバランスもチェックしてください。
どちらかが大きく、バランスの悪い個体がいる場合があります。
バランスの取れた個体を選ぶようにしてください。
元気で泳ぎに異常がなく健康か
身体に欠陥がないことがわかったら、次は元気で健康かどうかです。
チェック項目をまとめると、次のようになります。
観察するポイント
- 活動性
- 泳ぎ方
- 体表やひれなどの異常
ひとつ目の活動性ですが、健康な金魚は、水中で泳いでいることが多いです。
水槽の隅でじっとしていたり、水面に浮かんでいる時間が長いようであれば、弱っている可能性があります。
ですから、そのような金魚はさけるようにしてください。
泳ぎに異常がないか
泳ぎのチェックも重要です。
水中の中でゆったりと泳いでいればいいのですが、水面辺りをバシャバシャと泳ぎ回っていたり、身体の動きを止めると浮いてしまうような金魚は、転覆病の可能性があります。
また、身体が傾いているなど、バランスの悪い泳ぎをする個体も避けた方がいいでしょう。
普通に泳いでいても、急に暴れるように動いたり、水槽の底に身体を擦り付けるような仕草をする、くるくると回転する、といった動きが見られたら、白点病や寄生虫による寄生、アンモニア中毒になっている可能性が考えられます。
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体表やひれなどに異常がないか
泳ぎに異常がないかを確認するのとあわせて、体表やひれなどに異常がないかチェックしてください。
病気になっている金魚は、体表に症状があらわれるケースが多いからです。
たとえば、次のような症状です。
体表に現れる金魚の異常
- 白い点々がある
- 充血がある
- ひれが切れている
- うろこに異常がある
- 目が白く濁っている
白い点々は、金魚の風邪といわれる白点病や、寄生虫による寄生症を発症している可能性が考えられます。
また、体表などに充血が見られるようであれば、赤斑病の疑いがあります。
ひれが切れたりしていないかも見てください。
なにかにひっかけるなどして傷ついているだけであれば、時間とともに治癒する可能性が高いですが、尾腐れ病を発症している場合があります。
切れだけでなく、白濁や充血を伴っていないか確認してください。
また、うろこに異常がないかもチェックしましょう。
うろこの一部がはがれていたり、形がふぞろい、傷がついている、といったことがあります。
なんらかの原因でうろこがきれいに整っていない個体も、お店ではけっこう見かけます。
しっかりと確認しないと見過ごしてしまう部分であるため、あとで後悔しないように確認しておいてください。
あとは、目に異常が発生していないか見ておきましょう。
水質が悪かったり、病気だったりすると、目が白く濁ることがあるからです。
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成長具合
身体が極端に小さい金魚もさけたほうがいいですね。
体質が弱い金魚である可能性が高いからです。
金魚屋さんやペットショップでは、同じ金魚池で育った金魚を、同じ水槽に入れて販売していることがほとんどです。
普通であれば同じようなペースで成長していくのですが、中には成長が遅れる個体もいるんですね。
成長力が低い原因は、餌を食べる力が弱かったり、栄養を摂取しても身になる効率が悪いということが考えられます。
体質の弱さにつながるので、他の金魚とくらべて明らかに小さいようであれば別の個体を選ぶようにしてください。
水槽の状態
水槽全体の環境を確認して、問題があるようであれば、その水槽の金魚は購入しないようにしてください。
問題とは、先ほどチェックしたように、同じ水槽に病気やストレスを感じている金魚がいないかどうかです。
白点病や赤斑病、尾腐れ病など、感染する病気もあれば、そうでない病気もありますが、病気になるということは、少なくとも飼育環境が良くない状況と言えます。
つまり、その水槽の中にいる金魚は、今病気になっていなくても、病気を発症する可能性が高いわけです。
ですから、問題のある個体がいる水槽からの購入は避けたほうが無難です。
また、病気などの個体が見られなくても、水面が泡立っていたり、異臭がするような水槽は避けるようにしましょう。
まだ症状は出ていなくても、すでになんらかの病気になっている可能性が十分に考えられます。
品種の特徴がしっかり出ているか
ここまでのチェックポイントをクリアできたら、健康面や先天的な障害、体質の弱さについてはある程度大丈夫です。
あとは、金魚の質が選ぶポイントになります。
金魚の質を決める要素とは、品種の特徴がしっかり出ているかどうかです。
たとえば、らんちゅうであれば、次のような要素がポイントとなります。
らんちゅうの特徴を示す要素
- 肉瘤やふんたんの発達
- 背中の形(背なり)
- 胴体の厚さ
これらの品種としての特徴が、バランスよくしっかりと出ているかどうで評価が変わります。
品評会に出すわけではなくても、できるだけ美しい金魚を購入したいですよね。
ぜひ、チェックしてみてください。
まとめ:心から気に入った個体を選ぼう
金魚を購入する際の選びかたについて書きました。
健康で美しい金魚を選ぶためには、本記事のチェックポイントをぜひ確認してみてください。
とはいえ、もっとも大切なことは、なによりも自分が気に入った金魚かどうかということです。
健康に問題がある個体を購入するのはお勧めしませんが、うろこのバランスが悪かろうが、品種としてはそれほど価値がなかろうが、自分が愛情を感じられる金魚を選ぶことが一番ですね。
仮に、どれだけ品種の特徴が出たすばらしい見た目をしていても、自分の気持ちが向かなければ買わないほうがいいです。
金魚の寿命は10年以上あります。
うまく飼育すれば10年のおつきあいになるわけですから、大切にしてあげられる金魚を選んであげてください。
ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。