金魚のヒレが赤いことに悩む人「金魚のヒレが充血したり、赤い筋が出る原因を知りたい。金魚のヒレに充血や血走ったような筋が出ている。この原因はなにかな?治療が必要なのかな?」
こんな悩みを解決します
この記事の内容
金魚のヒレが赤く充血したり、血走ったような筋が入ったりする原因について書いています
こんにちは、せいじです。
金魚の飼育を15年以上しています。
また、金魚のふるさと奈良県大和郡山より、金魚マイスターの認定を受けています。
さて、ときどき金魚の尾びれなどが赤く充血したり、血走ったりしているのを見ることがありませんか?
病気なのか、それとも別に原因があるのか?悩ましいところですよね。
金魚のヒレに充血や血の筋が見られる症状で考えられる原因は複数あります。
まとめると次のようになります。
ヒレに充血などがみられる原因
- 赤斑病
- 尾腐れ病
- ストレス
なにが原因になっているかによって、対処する方法も変わってきます。
というわけで、今回は金魚のヒレの充血や赤い筋の原因について書いていきます。
金魚のヒレやヒレの付け根が赤い、充血している原因とは?を動画で見る
金魚のヒレやヒレの付け根が赤い、充血している原因とは?
では、金魚のヒレやヒレの付け根が充血する、血の筋が入る原因について掘り下げていきます。
原因を大きく分けると、病気によるものとストレスによるものに分かれます。
金魚が病気になっている可能性がある
まずは病気が原因で充血などが起こっている場合です。
ヒレに充血などを起こす病気
- 赤斑病
- 尾腐れ病
この2つの病気の可能性があります。
赤斑病にかかっている
金魚のヒレや身体に充血が起こる病気として、赤斑病があります。
赤斑病の症状
- ヒレやヒレの付け根に赤みが出る
- 身体に充血が見られる
原因はエロモナスハイドロフィラという細菌で、感染することによって毛細血管からの出血による充血が見られるようになります。
最初はピンク色を帯びた程度ですが、徐々に悪化し赤味が強くなっていきます。
身体のあちらこちらに充血がでるため、非常に痛々しい病気です。
症状が進行すると、金魚がどんどん衰弱していき、最悪の場合他の病気を併発することがあります。
治療としては、塩水浴とグリーンFゴールド顆粒による薬浴が効果的です。
早期であればあるほど治りが良いので、まずは塩水浴を実施するようにしてください。
その他、赤斑病の詳細については、【金魚】赤斑病の原因や症状、治療方法をわかりやすく解説をご覧ください。
尾腐れ病が進行している
尾腐れ病が進行すると、尾びれに充血が見られるようになります。
尾腐れ病の症状
- 尾びれに白濁が見られる
- 尾びれに赤い筋が出る
- 徐々に欠けたり溶けたりする
尾腐れ病の原因は病原細菌のカラムナリス菌の感染です。
カラムナリス菌は、水質の悪化によって増殖します。
増殖したカラムナリス菌に感染することによって、金魚は尾腐れ病を発症することになります。
尾腐れ病になると、金魚の尾びれに白濁が見られるようになります。
そして、症状が信仰するにつれて、尾びれに赤い筋が見られることがあります。
カラムナリス菌は尾びれ以外のヒレにも感染することがあり、同様の症状を発症します。
このような症状が見られたら、尾腐れ病による充血であると判断していいでしょう。
さらに症状が進行すると、尾びれが徐々にかけたり、溶けたりしていく恐ろしい病気です。
最終的には、尾びれが傘の骨だけのような状態なり、衰弱して死んでしまいます。
尾腐れ病の治療には、グリーンFゴールド顆粒の薬浴が良く効きます。
ただし、症状が進行して尾びれの損傷が激しくなると、尾腐れ病が完治しても尾びれが元に戻らないことがあります。
また、欠けた尾びれに水カビ病が発生することがあり、併発すると治療が非常にむずかしくなります。
薬浴と塩水浴を併用し、金魚の免疫力を高めつつ治療するようにしてください。
なお、尾腐れ病の詳細については、金魚の尾腐れ病の原因や治療方法とは【治ります】をご覧ください。
ストレスによってヒレが赤く充血している可能性がある
病気以外の原因でも、ヒレの充血が見られることがあります。
特に尾びれに見られることが多いですね。
その原因とはストレスです。
金魚のストレスの原因
- 水質の急激な変化
- 水質の悪化
- 水温の急激な変化
- 過密飼育
- 他の金魚からのストレス
- 騒音など環境によるストレス
この中でも特に水質や水温の変化によって、尾びれなどに血の筋が強く出る場合があります。
冬に金魚屋さんに行くと、尾びれに赤い筋が無数に入った金魚が泳いでいます。
これは病気ではなく、金魚池から金魚店の水槽などに移った際の環境の変化によるものです。
たとえば、金魚池は基本青水になっています。
そして、外気に水温が影響されます。
屋内の水槽よりも水温は低くなります。
いっぽう、金魚店は見やすくするために透明な水に入れて展示されますし、屋外よりも水温は上がります。
さらに、この間に市場などを経るなど、大きな環境の変化が続くことにより充血が発生するのです。
金魚が新たな環境になれることによって充血も改善されていきます。
その他のストレスについては、状況を改善していくことで軽減され、同じく充血も改善します。
状況を改善しつつ、塩水浴により自然治癒力を高めてあげてください。
金魚のヒレやヒレの付け根が赤い、充血している原因とは?
金魚のヒレやヒレの付け根が赤くなったり、充血したりする原因について書きました。
病気の場合は早期治療を、そしてストレスの場合は、ストレスの原因を排除することによって充血などは改善されます。
充血の原因が病気であろうがストレスであろうが、金魚にとっては良い環境でないのは変わりありません。
ですから、できるだけ早く治療や改善を実施し、合わせて塩水浴による日常生活の負担の軽減、自然治癒力の向上をうながすようにしてあげてください。
ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。