金魚の病気など

金魚が痙攣をする原因と対処方法を解説します【SOSのサインです】

2021年1月12日

金魚の痙攣に悩む人「金魚がときどき痙攣を起こす。その原因と対処方法が知りたい。金魚が各ひれを細かく動かしたり、突然猛スピードで泳ぎ出したりと、痙攣することがあるんだよね。これってどんな原因で起こるんだろう?そして、どうやったら改善できるかな?」

こんな悩みを解決します

この記事の内容

金魚が痙攣を起こす原因と、対処方法について書いています

こんにちは、せいじです。

金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より、金魚マイスターの認定を受けています。

さて、金魚を飼育していると、たまに痙攣のような症状を起こすことがあります。

各種のひれを小刻みにまるで震えてるように動かしたり、痙攣しながら暴れるように泳ぎ出したりといった具合です。

身体の表面には特に異常がないのに、金魚がそのような行動を繰り返すので心配でしかたがない、という人もいらっしゃるでしょう。

痙攣は、体調不良の発生や病気の前兆と思ってまちがいありません。

環境や飼育方法、治療などによってすぐに対処する必要があります。

というわけで、今回は金魚が痙攣する原因と対処方法について書いていきます。

金魚が痙攣する原因と対処方法を解説します

金魚が痙攣の症状を見せる原因は、次の通りです。

金魚が痙攣する原因

  • 水が汚れて水質が悪化している
  • 水質の急激な変化によるペーハーショック
  • 餌の食べ過ぎなどにより腸に異常が発生している
  • 寄生虫や感染症の初期症状

掘り下げて解説していきます

水が汚れて水質が悪化している

痙攣の原因のひとつ目としては、水質の悪化が考えられます。

飼育水の汚れは、金魚にとって有害だからです。

金魚に有害となる汚れとは、金魚が排出する排泄物にふくまれるアンモニアや亜硝酸です。

これらが溜まってくると、アンモニア中毒を引き起こし、痙攣を起こしたり、神経系がやられてふらふらになったりします。

アンモニア中毒は発症すると改善がむずかしく、徐々に中毒症状がひどくなって、最後は衰弱して死んでしまいます。

ふらふらしだしたら、回復の余地はほとんどないと考えていいでしょう。

また、硝酸という物質がたまることによっても、水質は変化します。

硝酸は金魚にとって直接的な害は少ないですが、水質を中性から酸性に変化させる原因となります。

金魚は弱アルカリ性~中性の水質を好み、酸性の水質を嫌います。

水質が酸性に傾いてくると、痙攣などの症状が出る場合があるのです。

アンモニアを分解する生物濾過の作用についての詳細はこちら

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対処方法

水質の悪化による痙攣については、水換えを実施することでおさまる可能性があります。

水槽の3分の1~半分ほどの水換えを実施してください。

ただし、前述したようにアンモニア中毒の症状がきついと、回復はむずかしいですね。

水質の急激な変化によるペーハーショック

水質の急激な変化によるペーハーショックも、痙攣の原因となります。

ペーハーショックとは、水質が急激に変化したことによって、金魚がショック状態を起こすことをいいます。

金魚は本来、適応能力が高く、ゆるやかな変化であれば対応することができます。

しかし、急激な変化には弱い面があります。

ですから、飼育水を一度にすべて新しい水に交換すると、水質の急激な変化となってペーハーショックを起こすことがあるのです。

対処方法

ペーハーショックをさけるためには、1回あたりの水換えの量を3分の1~半分にしてください。

そうすることで、水質の変化をおさえることができるます。

餌の食べ過ぎなどにより腸に異常が発生している

金魚は消化能力が低い生きものです。

ですから、餌をあたえすぎた場合、重度の消化不良や腸の炎症を起こすことがあります。

それによって表に出てくる症状のひとつとして痙攣があるのです。

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対処方法

餌のあたえ過ぎ、つまり食べ過ぎによる消化不良については、餌の量をひかえるようにしてください。

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そして、整腸作用のあるクロレラや乳酸菌を金魚にあたえてください。

腸内環境が良くなることによって、痙攣はおさまります。

寄生虫や感染症の初期症状

寄生虫に寄生されているときや、病原細菌によって感染症にかかっているときにも、痙攣をおこすことがあります。

寄生虫による寄生での痙攣症状が見られる代表的な病気は、白点病です。

白点病の初期症状では、背びれや胸ひれの痙攣が見られます。

これは寄生虫を払いのけるための行動と考えられます。

また、寄生されていると身体にかゆみが発生するため、かゆみの不快感から猛スピードで泳いだりすることがあります。

対処方法

寄生虫による寄生症や、菌による感染症が原因での痙攣の場合は、病気に対する治療を実施してください。

病気から回復することによって、痙攣の症状を改善することができます。

とはいえ、体表には大きな異常が見られない段階で痙攣を起こすことも多いです。

どんな病気にかかっているのか判断しかねる場合は、塩水浴を実施するようにしましょう。

そうすることで、金魚の免疫力や自然治癒力を高め、身体の回復のためにエネルギーを用いることができます。

その後、どんな病気かを特定できたら、その病気に合わせた治療を行うようにしてください。

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金魚が痙攣する原因と対処方法を解説します:まとめ

金魚が痙攣する原因と対処方法について書きました。

痙攣を起こすということは、ほぼまちがいなく金魚がストレスを感じている状態と言えます。

ですから、速やかにその原因を解決できるような対処をしてあげてください。

初期の段階で対処できれば、予後が非常によくなります。

なので、日々の観察によって金魚の異常を察知するよう心がけてくださいね。

ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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