金魚の稚魚を育てている人「金魚の稚魚が死んでしまう。せっかくたくさん生まれたのに、どんどん死んでしまうんだよね。なにが悪いのかな。せっかく大きく育てようと思っていたのに。原因が知りたい」
こんな悩みを解決します
この記事の内容
金魚の稚魚が死んでしまう原因とその対処方法についてわかりやすく解説しています
春が来て、金魚がみごと産卵!!
卵が無事孵化して、稚魚の飼育に追われている人にとって、一番つらいのは稚魚が死んでしまうことですよね。
稚魚はデリケートなので「昨日まで元気だったのに、突然バタバタ死にはじめた」なんてことがあります。
死んでしまう理由としては、次のようなことが考えられます。
金魚の稚魚が死ぬ原因まとめ
- 水質に関連する問題
- 水温に関連する問題
- 餌に関連する問題
- 飼育環境に関連する問題
- 稚魚の先天性の問題
これらの原因をしっかりと押さえて、稚魚が死なない環境を作っていきましょう。
というわけで、今回は稚魚が死ぬ原因と対処方法について書いていきます。
金魚の稚魚が死ぬ原因とは?
金魚の稚魚が死んでしまう原因として、考えられるのは10個です。
この問題をクリアできれば、稚魚はそう簡単に死ななくなります。
では、1個ずつ見ていきましょう!
水質悪化によるストレス
稚魚が死んでしまう大きな原因となるのが、水質の悪化です。
成魚でも水質の悪化によって体調をくずしたり、病気になったりしますが、さらにデリケートな稚魚は、水質の悪化によって短時間のうちに死んでしまう可能性が高いです。
水質が悪化する原因としては、次のことがあげられます。
水質悪化の原因
- 稚魚の数が多すぎる
- 水換えが足りない
- 餌がやりすぎによる食べ残し
金魚は数千から数万の卵を1度に産みます。
その卵が孵化して、稚魚がたくさん生まれると、飼育場所に困ることになります。
稚魚が小さいうちはある程度対応できるかもしれませんが、大きくなってくると糞も増えて、水の汚れが激しくなってきます。
なので、選別によって数を絞ったり、水換えの頻度を調整しなくてはなりません。
他にも、餌をやりすぎて稚魚が食べ残すと、水を汚す原因となります。
ですので、食べ残しを避ける必要があります。
とはいえ、稚魚のうちに餌をたくさん食べさえたほうが立派な金魚に育つので、その調整が重要です。
給餌量を調整している間、スポイトや網などで食べ残した餌を取り除くようにしましょう。
不適切なフィルターを設置している
稚魚は小さいので、一般的な水槽のフィルターを使用すると、吸い込まれて死んでしまうことがあります。
たとえば、ロカボーイなどの投げ込み式フィルターを使用すると、濾過槽に吸い込まれてしまいます。
吸い込まれた稚魚は、しらすのように白くなって、濾過槽に溜まります。
その稚魚を大量に処分するのは、非常に心が痛いですね。
稚魚に適したフィルターとしては、スポンジフィルターがあります。
これなら稚魚を吸い込まずに、物理濾過、生物濾過の効果を得ることができます。
ぜひ導入を検討してみてください。
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水換えによるストレス
稚魚が突然死ぬケースがよく発生するのは、水換え後です。
水換えをした翌日に、たくさんの稚魚が死んでしまうといったことが、よくあります。
水換えによって死ぬ原因としては、次のことがあげられます。
水換えによって死ぬ原因
- 水温が急激に変化した
- カルキ抜きが不十分だった
- 水換え時の水流が負担になった
稚魚は水温の変化にもデリケートなので、新しい水の温度を、極力飼育水と合わせるようにしてください。
安全を考えると、飼育水と新水の温度差を0.5℃以内にはおさえたいところです。
また、塩素は金魚にとって大きなダメージとなります。
ハイポや液体のカルキ抜きを使用し、しっかりとカルキを抜いた水を用意してください。
カルキ抜きを使用しない場合は、日光が当たる場所に水道水を汲み置きしておけば、1~2日で自然にカルキは抜けていきます。
屋外で飼育している場合は、水温を合わせをする意味でも、飼育している容器と同じ大きさの容器に同じ量の水を入れ、カルキを抜くと便利です。
また、水を排出したり、新水を入れる際は、水流が発生しすぎないよう、優しく行ってください。
激しい水流が起こると、稚魚がストレスを感じて死んでしまうことになります。
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急激な水温変化
水換えのところでも書きましたが、稚魚は成魚以上に水温の変化に敏感です。
なので、1日の中で大きく水温が変化する環境だと、死んでしまいます。
直射日光が長く当たらないようにし、日よけをするなどして保護してあげましょう。
また、雨水が入り込む環境だと、雨によって急激に水温が下がってしまいます。
雨避けのある環境で飼育するほうが安心ですね。
水温が低すぎる
金魚が適応できる水温域は0℃〜40℃と幅広いですが、稚魚のうちはさすがにそこまで適応するのは困難です。
卵が孵化するのに理想とされる20℃から、25℃くらいまでの水温を保ってあげましょう。
水温が18℃以下になると、成長が遅くなったり、死んでしまったりすることがあります。
酸素不足によるストレス
稚魚の数が多すぎることによって、酸素不足が原因で死んでしまうこともあります。
どうしても稚魚は過密飼育になりやすいので、酸素不足になりがちです。
なので、エアレーションを必ず設置するようにしてください。
エアレーションが強すぎる
酸素不足解消のためにエアレーションの設置が必要と前述しましたが、強すぎるエアレーションは、強い水流の原因となり、稚魚にとってストレスとなります。
なので、エアポンプの排出量を調整し、水流が強くなりすぎないようにしてください。
稚魚の泳ぎを確認し、水流に流されているようならエアポンプの調整が必要です。
餌不足による餓死
稚魚が死ぬ原因には、餌不足も考えられます。
稚魚のうちは、できる限り餌を食べさせたほうが、丈夫な成魚に育ちます。
なので、食べ残しの調整をしつつ、しっかりと餌をあげるようにしてください。
また、餌をあげていても、稚魚が食べなければあげていないのと同じです。
餌の大きさや、稚魚の嗜好により、食べないことが起こり得ます。
その場合、ブラインシュリンプやミジンコといった、稚魚が好む餌を給餌するようにしてください。
また、たくさんの稚魚を飼育している場合、成長とともに餌を食べるのが上手な稚魚、下手な稚魚と差が生まれます。
明らかに身体の大きさに差が出てくるので、わかりやすいですね、
成長の遅い稚魚はハネの対象となります。
もしハネなくても、いつまでも成長しなかったり、餌が食べられなくて餓死することになります。
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餌やりによる問題
稚魚のもっとも適している餌として、ブラインシュリンプがあります。
ブラインシュリンプは、休眠卵を孵化させて、稚魚にあたえます。
ブラインシュリンプを孵化させる際、卵の殻が発生します。
稚魚に餌としてあたえるには、この殻を取り除いてあげる必要があります。
というのも、卵の殻を稚魚が食べてしまうと、喉に詰めて窒息死することがあるからです。
つまり、稚魚が死ぬ理由のひとつとして、ブラインシュリンプの卵の殻を食べて、喉を詰まらせたということが考えられるのです。
ですので、極力卵の殻を取り除いてあたえるようにしてください。
なお、手間をかけずにブラインシュリンプの卵の殻を取り除く方法については、金魚の稚魚の餌に最適なブラインシュリンプのわかし方や給餌方法をご覧いただけるとうれしいです。
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奇形などの先天的理由
稚魚が死んでしまう理由の最後は、生まれ持っての奇形などの障害です。
具体的には、身体的な奇形によってまともに泳ぐことができず、餌を食べることができなかったり、内臓に奇形があって、長く生きられなかったりすることがあります。
金魚は奇形の多い生き物です。
というのも、金魚の品種の歴史は突然変異、つまり奇形をひとつの特徴として誕生させたものが多いからです。
そして、その奇形の特徴をもつ個体を何度も掛け合わせ、品種として固定化させてきたのです。
つまり、人の手が加わって、人工的に作られてきた生き物なのです。
ですから、どうしても奇形の割合が多くなり、奇形によっては死んでしまうこともあります。
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金魚の稚魚が死ぬ10個の原因とは?対処方法をわかりやすく解説まとめ
金魚の稚魚が死ぬ原因10個と、その対処方法についてまとめました。
せっかく生まれた稚魚ですから、できる限りたくさんの子を健康に育てたいと思いますよね。
たとえ選別して稚魚を減らすにしろ、勝手に死んでしまうのは心が痛いです。
本記事を参考にしていただき、稚魚が死なないよう対処していただけたらと思います。
というわけで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。