メダカの繁殖

メダカのお腹に卵がついたまま!産卵床に産みつけない原因は?

2022年12月27日

卵を産みつけないメダカに困っている人「通常、メダカの産卵って、メダカはどこかに卵を産みつけるんだよね?でも、うちのメダカは卵をお腹に抱えたまま泳いでるんだよね。どうして産みつけないんだろう?このままにしてても大丈夫?ちゃんと孵化するのかな」

こんな疑問を解決します

この記事の内容

メダカがお腹に卵をくっつけたままになっていて、産卵床などに産みつけないときの原因と対策について書いています

こんにちは、せいじです。

金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。

さて、メダカは水温が20℃前後あると、繁殖活動をすることがあります。

オスがメスにアプローチし、それが受け入れられると交尾が始まります。

交尾を終えたメスは、お腹のところに受精卵を抱え、産卵床などに産みつけます。

しかし、中にはいつまで経っても卵をお腹にくっつけたままのメダカもいます。

なんらかの原因で産卵床にうまくくっつけられなかったことが考えられます。

お腹にくっつけたままだと、他のメダカに食べられたりして、孵化できないケースが多いです。

ですから、稚魚を育てたい場合は、救済処置をとってあげる必要があります。

というわけで、今回はメダカがお腹に卵をくっつけたままになり、産卵床に産みつけない原因と、対策について解説します。

メダカの産卵の様子

では、まずはメダカの産卵の様子について見ていきましょう。

メダカは、水温が20℃前後になると、繁殖活動を行う場合があります。

発情したオスがメスに求愛し、オスの求愛をメスが受け入れると交尾が始まります。

メダカの交尾は、オスとメスお互いの生殖孔を近づけ、メスの生殖孔から出てくる卵に、オスが精子をかけていくことで成立、受精卵になります。

交尾が終わると、メスは生殖孔付近に受精卵をつけた状態で、産みつけられる場所を探します。

メダカの卵には粘着性の糸が備わっており、この糸によって卵はメスのお腹にくっついた状態になるのです。

やがてメスメダカは、産卵床などに卵を擦りつけるように産みつけます。

メスメダカのお腹にくっつくのと同じ要領で、粘着性の糸が産卵床に絡まるような形となってくっつくのです。

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メダカのお腹についたままの卵はどうなる?

メダカがなんらかの理由で産卵床に卵を産みつけないとどうなるのでしょう。

お腹にくっついたままの卵は、他のメダカに食べられる可能性が高くなります。

周囲から卵が見つかりやすいからです。

メダカにとって卵は、たとえそれが同種を増やすための大切なものであっても、ただの餌にしか映りせん。

もっと言うと、自ら産んだ卵であっても、メダカにとっては餌になります。

無防備にお腹に卵をくっつけている状態は、食べてくださいと言ってるようなものなのです。

食べられてしまうと、当然卵が孵化することはできず、稚魚も生まれないことになります。

ですから、本来メダカは周囲から見つかりにくい、安全と思われる場所に卵を産みつけるんですね。

もし、後述するような対策を講じて、それでもメダカが卵を産卵床に産みつけない場合は、親メダカごと他の容器に隔離してください。

そうすれば、他のメダカに卵を食べられてしまうことを避けられます。

ただし、卵が孵化した後もそのままにしておくと、親メダカが稚魚を食べてしまいます

ですから、孵化後は親メダカを元の水槽に戻すようにしてください。

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メダカが産卵床に卵を産みつけない原因と対策

ここからは、メダカが産卵床に卵を産みつけない原因と対策について解説します。

考えられる原因としては、次の3つです。

卵を産みつけない原因

  • 産卵床がない
  • 産卵床が足りない
  • 産みつけにくい形状、素材になっている

それぞれ掘り下げていきます。

産卵床がない

そもそも産卵床を設置していない場合、メダカは卵を産みつけることができません。

もし、メダカがお腹に卵を抱えているようなら、産卵床を用意して上げてください。

産卵床が足りない

産卵床が足りない状態でも、卵を産みつけることができない場合があります。

卵が多すぎると、産みつける場所がなくなるからです。

新たな産卵床を追加してあげてください。

産みつけにくい形状、素材になっている

産卵床が設置されていたとしても、卵を産みつけにくい形状や素材である場合があります。

メダカが産みつけようとしても、うまくいかず、お腹についたままになってしまうんですね。

ですから、産卵床を見直してあげてください。

市販されている産卵床であれば、産みつけにくいという問題が起こる可能性は低いですが、自作した場合は注意が必要です。

産卵床に使えるものとしては、人工の産卵床の他に水草があります。

ホテイアオイやマツモ、アナカリスといった水草は、丈夫で管理も楽ですし、産卵床としてだけでなく、メダカにいろいろなメリットをもたらしてくれます。

屋外であればホテイアオイ、屋内であればマツモ、アナカリスを入れてあげるといいでしょう。

メダカのお腹に卵がついたまま!産卵床に産みつけない原因は?:まとめ

メダカのお腹に卵がついたままで、産卵床に産みつけない原因と対策について書きました。

この記事をまとめます。

この記事のまとめ

  • メダカは、お腹に抱えた受精卵を産卵床に擦り付ける
  • 産卵床がなかったり、数が足りなかったり、形状や素材が適していないと、卵を産みつけることができない
  • 専用の産卵床や水草、手作りの産卵床を設置することで解決する
  • それでも産卵しない場合は、メスのメダカを隔離させ、卵の孵化を試みる

本記事の内容

ということで、この辺で今回は終わりにしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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