稚魚の色変わりが知りたい人「金魚の稚魚がいつ色変わりするのか知りたい。金魚の稚魚が生まれたんだけれど、生まれたときは濃いグレーって感じの色だよね。いつ金魚らしい色になるのかな?ずっとこの色ってわけじゃないよね?」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
金魚の稚魚が色変わりするのがいつなのか、金魚らしい色になるのはいつなのかについて書いています
こんにちは、せいじです。
金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より、金魚マイスターの認定を受けています。
さて、金魚と言えば赤いイメージがありますが、生まれたすぐから赤色をしているわけではありません。
卵から孵化してからしばらくは、灰色というか、魚色というか、そんな地味な色をしています。
そして、徐々に成長する中で、色変わりしていくんですね。
稚魚が魚色から変化してくる時期としては、孵化後おおよそ1ヶ月ぐらい経ったころです。
この頃から色が変化してきて、2ヶ月ぐらい経つと赤色がはっきりとしてきます。
もちろん、餌をあたえるペースなど、金魚の成長スピードにも影響するので一概には言えませんが、だいたい2ヶ月ぐらいと考えてもらっていいでしょう。
というわけで、今回は金魚の稚魚の色変わりの時期について解説していきます。
金魚の稚魚が色変わりするのはいつ?金魚らしい色になるのは?
では、金魚の稚魚が、生まれてからどれぐらいで色変わりするのか、金魚らしい色になるのはいつなのかについて見ていきましょう。
金魚の稚魚は、生まれてから成長する過程で、次のように呼び方が変わります。
針子→青子→幼魚→成魚
人によっては、青子の次に黒子、そして稚魚になると言う方もおられますが、個人的には青子と黒子に差を感じないのでまとめています。
すべての時期を網羅するわけではありませんが、おおよその時期での変化をおさえながら、すすめていきます。
金魚が金魚らしい色になる時期
金魚が金魚らしい赤などの色になるのは、孵化してから約2ヶ月が経過したころです。
身体がある程度大きくなってきて、色が出てくるんですね。
ただし、餌を十分に食べることができず成長が遅れると、色が出てくるスピードも遅くなります。
また、同じ時期に生まれた稚魚でも、成長に差が出てくるようになります。
強い個体と弱い個体がいるからです。
強い個体は餌を食べるのが上手で、成長が早くなります。逆に、弱い個体は餌争いに負けてしまい、なかなか成長できません。
成長に差が出てくると、大きな稚魚と小さな稚魚の差はますます広がっていきます。
ですから、稚魚がある程度成長してきたら、選別をするんですね。
選別とは、残す金魚を選んでいく作業ですね。ここでは、特に奇形や形の良くないもの、そして成長の遅い個体などを飼育からはずしていきます。
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金魚はたくさんの卵を産むため、生まれた金魚をすべて飼育することは不可能だからです。
無理にたくさんの稚魚を残すと、全体的な成長のスピードが遅れてしまったり、成長過程で死ぬ稚魚が増えることになります。
仮に、すべての稚魚を残して育てたい(稚魚の数によって大規模な飼育スペースが必要になりますが)という人がいたとしても、選別は必要です。
成長の差で、容器を分けてあげるのです。そうしないと、小さい稚魚はいつまで経っても成長できず、そのうち大きく成長した稚魚に食べられてしまう可能性があります。
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ですので、成長に差が出てきたら、分けてあげるようにしてください。
生まれたすぐの針子は濃いグレーの色
稚魚の色の変遷を見ていきましょう。
まずは生まれたすぐの稚魚の姿です。
小さくてわかりにくいですが、濃いグレーのような色をしていますよね。
青子〜黒子
ちょっとずつ大きくなってきて、グレーの色が黒くなってくる段階です。
生まれてから、だいたい1ヶ月ぐらいの段階でしょうか。
黒子の後期では、徐々に色が出てきます。
色がでた金魚
金魚の色が出てきた状態です。最初は薄い色をしていますが、徐々に色が濃くなってきます。
そうして、成魚になっていくんですね。
金魚の色を維持する方法
金魚が孵化してからどれぐらいで色が出てくるのかについて見きました。
ここからは、出てきた色を維持する方法について見ていきましょう。
というのも、金魚は環境によって色が変わってしまうからです。
色が薄くなった金魚は、あまり見栄えが良くありません。観賞性が低下してしまうので、色をしっかりと維持してあげてください。
太陽の光をあてる
金魚の色を維持、色揚げするにあたってもっとも効果的な環境は、太陽の光が当たる場所で飼育することです。
太陽の光を浴びることによって、金魚は色つやがよい状態になるからです。
金魚を室内で飼育していると、徐々に色がくすんでいきます。
照明の光は、いくら強いものを使用しても、太陽の光には及ばないんですね。
とはいえ、飼育環境によっては、外で飼育できない人も少なくないでしょう。
どうしても太陽の光に当てることができない場合は、餌によって色を維持する方法があります。
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色あげの餌をあたえる
金魚の身体の色を維持してくれる餌を、色揚げ用と言います。
色揚げ用の餌を食べることによって、金魚の赤い色を維持することができるんですね。
ただし、色揚げ用の餌をあたえる場合、注意点があります。色揚げ用の餌は、消化しにくいということです。
ですから、たくさんあたえすぎると消化不良を起こしやすくなります。
また、水温が低下すると、金魚の消化能力が低下します。転覆病を発症しやすくなるので、低水温の環境では色揚げ用の餌をあたえないようにしてください。
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金魚の稚魚が色変わりするのはいつ?金魚らしい色になるのは?:まとめ
金魚の稚魚が色変わりするのはいつか、金魚らしい色になるのはいつか、について書きました。
最初、グレーの色をしていた稚魚は、少しずつその色を濃くし、やがて色づいていきます。
順調に成長すれば、生まれてから2ヶ月ほどで色が出てくるはずです。
それまでは、どんな色が出てくるのか、柄になるのか、ワクワクしますね。
金魚の繁殖の醍醐味でもあります。
ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。