秋になりやすい病気を知りたい人「金魚が秋になりやすい病気を知りたい。金魚って、秋や春に病気になりやすいって聞いた。秋はどんな病気になりやすいのかな?秋に病気になりやすい原因とか、予防方法も知りたい」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
金魚が秋になりやすい病気と、秋に病気になりやすい原因、そして予防方法について書いています
こんにちは、せいじです。
金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。
さて、金魚が病気になりやすい季節のひとつとして秋があげられます。夏から秋にかけて徐々に気温が下がり不安定になるからです。
気温が下がるということは、金魚の活動性が下がることになり消化不良を起こしやすくなります。
消化不良は金魚の免疫力を低下させることにつながり、病気になりやすくなるのです。
特に次のような病気には注意が必要です。
秋になりやすい病気
- 転覆病
- 穴あき病
- 白点病
というわけで、今回は金魚が秋になりやすい病気と原因、予防方法について解説します。
金魚が秋になりやすい病気その原因、予防方法とは
では、金魚が秋になりやすい病気について見ていきましょう。
転覆病
転覆病とは、金魚の身体が浮いたりして、まともに泳げなくなる病気です。浮いて水面で船が転覆したような状態になることから、転覆病と呼ばれています。
転覆病の原因のひとつは、消化不良です。
消化不良を起こすことによって体内にガスが溜まるなどし、浮いてしまうのです。
この消化不良の原因としてあげられるのが、餌の不適切なあたえかたです。
金魚は水温によって消化能力が変化し、消化不良を起こしやすくなるからです。
ですから、餌の調整が重要になってくるんですね。
転覆病の症状や原因、治療方法についての詳細は、金魚の転覆病とは?治療方法を解説【逆さまになる・浮く・沈む病気】をご覧ください。
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金魚の転覆病とは?治療方法を解説【逆さまになる・浮く・沈む病気】
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穴あき病
穴あき病とは、うろこがはがれて身体に穴が開いてしまう病気です。病原細菌に感染することにより発症します。
この病原細菌は常在菌と呼ばれる菌で、普段から水槽の中に存在します。しかし、金魚が健康な状態であれば、感染することはありません。感染してしまうのは、金魚がなんらかの理由で免疫力を低下させてしまっているときです。
感染すると、うろこの充血という初期症状からはじまり、進行するにつれてその範囲が広がっていきます。
そしてさらに悪化するとうろこがはがれはじめ、身体に穴が開いていくのです。
ただ、穴あき病の原因である病原細菌は、体表にしか感染しない性質を持っているため、内臓までやられてしまうことはありません。
しかし、体表にダメージを受けた金魚は浸透圧調整がむずかしくなり、それがストレスとなって他の病気を併発することがあります。
ここまでくると、治癒することが非常にむずかしくなりますね。
なお、穴あき病の詳しい原因や症状、治療方法については金魚の穴あき病の原因や症状、治療方法【うろこがはがれる病気です】をご覧ください。
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金魚の穴あき病の原因や症状、治療方法【うろこがはがれる病気です】
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白点病
白点病は、金魚の風邪とも呼ばれる病気で、発症しやすい病気のひとつです。
原因はウオノカイセンチュウと呼ばれる寄生虫です。
この病気も、金魚の免疫力が低下することによって発症します。
寄生したウオノカイセンチュウは、金魚から養分を吸い取り、徐々に大きく成長していきます。
それが金魚の体表にあらわれる白点の正体です。
体表にあらわれた白点は、1週間ほどするといったん消失します。病気が治ったと安心してしまうかもしれませんが、実はこれはウオノカイセンチュウが増殖するために金魚からいったん離れただけで、しばらくすると新しく生まれたウオノカイセンチュウの幼虫が再び金魚に寄り付き、症状が悪化させていきます。
ですから、白点病の治療は、白点がおさまってからが本当の勝負だったりするのです。
白点病の詳しい症状や原因、治療方法については、金魚の白点病を治療する4つの方法【早期ならほぼ完治します】をご覧ください。
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金魚が秋に病気になりやすい原因とは
ここからは、金魚が秋に病気になりやすい原因について書いていきます。
金魚は春と秋に病気を発症しやすいですが、秋と春ではまたちがった原因があります。
水温が徐々に低下していく中でつい餌をあたえすぎてしまう
秋は夏の残暑からはじまり、冬に向けて徐々に気温が下がっていく季節になります。
夏場は活発に動き、いくら食べても消化不良を起こさないほど元気な金魚も、気温の低下とともに消化能力が低下していきます。
しかし、つい夏の勢いで餌をあたえてしまいがちとなり、金魚の消化不良をまねいてしまう恐れがあります。
特に、朝晩の冷え込みに注意が必要です。
というのも、秋になると日中夏のように暑い日でも、夕方から夜、そして朝にかけての冷え込みがキツくなっていきます。
暑い時間に餌をあたえても、そこから急に冷え込んでいくと、消化能力も低下して十分に消化できないことが起こります。
ですから、朝晩の冷え込みがキツくなってきたら、昼前後には餌を終わらせるようにしましょう。
少なくとも、冷え込む2時間前には餌をあたえ終えておいたほうがいいですね。
消化不良が金魚の免疫力を低下させる
金魚が消化不良を起こすと、転覆病はもちろんですがそのほかの病気にかかるリスクも高くなります。
なぜなら、消化不良がストレスとなり、金魚の免疫力が低下するからです。
免疫力が低下すると、普段水槽の中にいる常在菌が病気の原因となり、穴あき病といった病気を引き起こすことになります。
くれぐれも餌のあたえすぎ、あたえる時間などに注意をしてください。
金魚が秋になりやすい病気とその原因、予防方法とは:まとめ
金魚が秋になりやすい病気について書きました。
秋から冬にかけては、金魚の活動が低下していく時期となります。
夏直後のもっとも活発な時期から、うまくシフトチェンジしていかないと、金魚が病気になってしまう可能性が高くなります。
そのあたりに十分に注意していただき、金魚の健康を守ってあげてください。
ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。