金魚のウオジラミ寄生症に悩む人「金魚の身体になにかついている。虫みたいなもの。これって寄生されているのかな?なんで寄生されたんだろう。そしてどうやって治療したらいいんだろうか」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
ウオジラミに寄生される原因と治療方法について書いています
金魚の病気の中には、虫の寄生によって発症するものがあります。
そのうちのひとつに、ウオジラミ(チョウ)寄生症があります。
ウオジラミ寄生症は、ウオジラミという虫が金魚に寄生することで発症します。
発症原因としては、新しく金魚を購入した際に持ち込まれる場合が多いです。
この病気にかかると、金魚は寄生虫に血を吸われるダメージとストレスで衰弱し、最悪死に至ることもあります。
また、寄生により体表が傷つくため、傷口から他の病気、たとえば水カビ病などの2次感染にも注意が必要です。
治療方法としては、ピンセットでの除去や、薬浴、塩浴の実施です。
というわけで、今回は、ウオジラミ(チョウ)寄生症の症状や原因、治療方法について書いていきます。
金魚の病気ウオジラミ(チョウ)寄生症の原因や症状とは?
まず、ウオジラミ(チョウ)寄生症の症状や原因について掘り下げていきます。
ウオジラミ(チョウ)とは
ウオジラミ(チョウ)とは、アルグルスジャポニカスという淡水性甲殻類の別名です。ウオジラミの成虫のサイズは2〜5mm、金魚に寄生する虫としては最大級となります。
薄っぺらい身体の作りをしており、パッと見た感じはカブトガニを小さくしたような形に似ています。
腹部にある吸盤を使って金魚にへばりつき、金魚の身体に針を突き刺してそこから血液を吸うのです。
ウオジラミの場合は、雄、雌ともに金魚に寄生し、産卵を繰り返して増殖します。
個体によっては、多いもので生涯に10回ほど産卵すると言われており、1回の産卵につき、数十から数百の幼生が誕生します。
そして、孵化した幼生は、すぐに金魚に寄生するべく泳ぎだします。
また、金魚から離れてもすぐに死んでしまうことはなく、3~4日は生きることができます。
ウオジラミ(チョウ)寄生症の原因
ウオジラミが発生する原因の多くは、新たに購入してきた金魚の持込みによるものです。
養魚場などから寄生された状態で移動し、自宅の水槽で発覚するパターンですね。
持ち込まれた場合、同じ水槽にいる他の金魚にも寄生が広がることになります。
ウオジラミ(チョウ)寄生症の症状
寄生された金魚は、針を刺されて血を吸われる不快感やかゆみにより、暴れるように泳いだり、身体を底砂利などにこすりつけたりします。
ウオジラミの成虫は大きいので、金魚に寄生しつつ成長していく中で、その存在を確認できるようになります。
ただ、平べったい形をしているのと、半透明のような身体なので、金魚に寄生している状態だと発見しにくいです。
発見が遅れてウオジラミが増殖し、金魚がたくさんのウオジラミに寄生されてしまうと、血を大量に吸われることによるストレスやダメージによって衰弱していきます。
そして、最悪の場合、死んでしまうこともあります。
それと、針を刺して血を吸うことから、金魚の身体に傷がつきます。
その傷口から水カビ病の発症など、2次的な病気にかかる可能性があります。
金魚の病気ウオジラミ(チョウ)寄生症の取り方や治療方法
ここからはウオジラミの治療方法について書いていきます。
他の病気と同じく、基本の治療方法としては塩浴と薬浴です。
ピンセットで寄生しているウオジラミを取る
ウオジラミは大きな寄生虫なので、ピンセットで取ることができます。
水中で金魚の身体を固定し、目視できるウオジラミを取り除きましょう。
ウオジラミの場合、イカリムシとくらべるとかんたんに取り除くことができます。
なぜなら、ウオジラミは金魚の身体に吸盤を使ってくっついているだけだからです。
それ以外にも血を吸うために金魚に針を刺していますが、イカリムシのように、抜けにくいよう「返し」状になっているわけではないので、取る際に金魚を大きく傷つけることもないはずです。
薬浴を実施して、ウオジラミを殺す
目で確認できるウオジラミを取り除いたら、今度はウオジラミの幼生を殺すために薬浴を実施してください。
効果のある薬は次の通りです。
ウオジラミに効果のある薬
- レスバーミン
- デミリン
投与する際は、事前に半分程度の水換えを実施してください。
デミリンによる薬浴
魚病の専用薬ではありませんが、害虫防除剤のデミリン水和剤の効果が高いです。
口コミの評価も高く、ずいぶん以前からウオジラミの治療薬として用いられています。
気になる金魚への影響ですが、金魚に副作用が出た例は今のところありません。
自己責任での使用となりますが、治療の効果は高いですね。
塩浴を併用する
薬浴と併用して、塩浴を実施しましょう。
塩による殺菌効果と、浸透圧調整の負担軽減による自然治癒力、抵抗力の向上により、ウオジラミの寄生でできた傷口からの水カビ病といった2次感染の予防が期待できます。
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ウオジラミは金魚に寄生するもののなかでは、最大級の大きさを誇ります。
しかし、その形状や色合いから、金魚の身体に紛れて、発見しにくいところがあります。
ウオジラミが繁殖して大量に寄生されてしまうと、命取りになる可能性があるため、早期発見、早期治療につとめてください。
なお、ウオジラミに寄生された金魚に見られる、暴れるように泳いだり、底砂利に身体をこすりつけるしぐさは、白点病など他の病気でも見られる症状です。
症状の原因のひとつとして、ウオジラミを想定しておいてください。
というわけで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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