金魚の病気など

【重要】金魚の病気を予防する6つの方法とは【かんたんです】

2019年12月17日

金魚を元気に飼いたい人「金魚の病気を予防する方法が知りたい。金魚って病気になったらなかなか治らないよね。死んでしまうことが多い。だから、しっかりと病気を予防したいと思う。予防できる良い方法が知りたいな」

こんな悩みを解決します

この記事の内容

  • 金魚の病気を予防する方法がわかる
  • 金魚の体調不良のサインがわかる

こんにちは、せいじです。

金魚を飼育していて、一番テンションの下がるのが病気ですね。

治療するのが大変だし、元気になってくれるかどうか、治るまでずっと心配になるしで、精神衛生上よくありません。

それに、金魚が病気をすると、正直治療しても治る可能性はあまり高くないですし・・・・。

病気を予防するためには、普段からの飼育方法が重要になります。

水槽に金魚を入れすぎない、餌をあげすぎない、定期的に水換えする(しすぎない)、水槽の設置場所に注意する、塩水浴を使った予防、日々の観察、このあたりがポイントです。

とういわけで、今回は金魚の病気を予防する方法について解説します。

金魚の病気を予防する方法

では、金魚の病気を予防する方法について書いていきます。

ポイントとしては以下の6点になります。

大切ですが、そう手間のかかることではないので、実践をお願いします。

金魚の病気を予防するポイント

  • 水槽にたくさん金魚を入れない
  • 餌をあげすぎない
  • 定期的に水換えをする
  • 水槽の設置場所に注意する
  • 塩水浴を上手に活用する
  • 毎日観察をする

掘り下げていきます。

金魚の病気予防①:水槽にたくさん金魚を入れない

病気になりにくい金魚の数

  • 水15ℓに1匹程度。
  • 1匹は寂しいので複数匹飼育。

金魚は観賞魚の中でも水を汚しやすい種類に属します。

水槽にたくさんの金魚を入れすぎると、環境が汚染され、病気が発生しやすくなります。

金魚のは余裕を持った数にとどめておくようにしましょう。

目安としては、1尾につき10ℓの水と言われています。

60cmの水槽なら、水量は約60ℓなので、6匹ぐらいが目安となります。

ただ、金魚の大きさにもよるので、一概には言えませんけれど。

私の経験としては、3匹~4匹程度にしておくと、健康に過ごしてもらいやすいですね。

「たくさんの金魚を入れても、その水槽の最適匹数に落ち着く数になるまで死んでしまう」という話しを金魚屋の親父さんから聞いたこともあります。

科学的な根拠はありませんが、全盛期は松坂屋の屋上で店を持っていた方なので、経験則として重要なお話しだと思います。

それに、私たち人間でも狭いところにたくさん人がいて、窮屈な思いをする生活は精神的に辛いですよね。

その一方で、ひとりで生活するのは寂しかったりします。

金魚も集団行動する習性があるので、複数でゆったりと飼うのがベストです。

金魚の病気予防②:餌をあげすぎない

病気になりにくい餌やり

  • 1回の餌の量は5分で食べきれる程度にする
  • 1日にあげる回数は3回程度
  • 餌の間隔は3時間以上あける
  • ※水温が18℃~26℃程度の場合です。

金魚の病気の原因として多いのが、餌の食べすぎです。

金魚は胃がほぼない生き物なので、消化不良を起こしやすいのです。

消化不良を起こすと、抵抗力が低下して病気の原因となります。

なので、1度にあげる量は5分程度で食べられる程度にしておきましょう。

んで、この5分程度ってのが実がくせものだったりしますね。

金魚の餌の形態によっても、食べるスピードが変わってくるわけで。

個人的には、一度にドカッっと上げるのではなくて、ちびちび5分ほどかけてあげるのが良いかなと思います。

餌を少し入れて、食べたらまたあげる、ということを5分間続けるって感じですね。

多くあげすぎると、食べすぎてしまうのと、食べきれずに残ってしまうと水を汚す原因になってしまうので。

なので、丁寧育てていこうと思えば、少しずつあげるのが良いですね。

あと、1日にあげる量は3回程度にとどめた方がいいですね。

金魚飼育の熟練の方はもっと回数を増やして金魚の成長を促していきますが、慣れていない人がするとすぐに金魚が体調を崩してしまいます。

趣味で飼育するにあたっては無理に大きくする必要はないと思うので、健康最優先で餌をあげてください。

それと、金魚の消化の関係で、餌の間隔は3時間以上あけてください。

ただし、これは金魚が過ごしやすい環境と言われる18℃~26℃の水温の場合です。

水温が下回った場合、金魚の活動量が減って消化も悪くなるので、餌を減らします。

水温が10℃を下回ると、冬眠状態に近くなるため、餌を切るか、1日1回、ごく少量にしてください。

また、逆に水温が高くなりすぎると、餌の食べる量が減るので、様子を見ながら減らしてください。

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金魚の病気予防③:定期的に水換えをする

金魚の病気の原因のトップクラスにあげられるのが水質悪化です。

水換えは水質悪化を防ぐために行います。

水質が悪化する原因は、次の通りです。

金魚水槽の水質悪化の主な原因

  • 金魚の排せつ物
  • 餌の食べ残し

難しいのは、水質の悪化は目に見えないので、水を換えるタイミングが見た目では判断しにくいところですね。

「金魚の飼い方、育て方」といった書籍に載っているのは、概ね2週間に1回ぐらいとなっています。

金魚の匹数が多くなればなるほど、短期間での水換えが必要になりますし、餌をたくさんあげればあげるほど、こちらも同じく短期間での水換えが必要になります。

個人的な見解で言うと

水換えの頻度の例

  • 60cm水槽で3~4匹
  • 餌1日3回程度
  • 2週間に1回の水換え

これでそうそう病気をせずに元気に過ごしてくれています。

参考にしていただければと思います。

この状態で頻繁に病気が出るようなら、水質悪化以外の原因を考えてみた方がいいですね。

参考記事
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金魚の病気予防④:水槽の設置場所に注意する

せっかく観賞魚を飼うんだから、しょっちゅう観賞できるリビングに置きたいところですが、ちょっと待ってください!

金魚に元気に過ごしてもらうためには、設置場所にも注意点があります。

避けるべき水槽の設置場所

  • 冷暖房を使う部屋は避ける
  • テレビの横などは避ける

冷暖房の影響を受ける場所は避けた方がいいです。

なぜなら、冷暖房によって水温が大きく変化してしまうからです。

たとえば夏の暑い日、人が出かけているときは冷房をつけないので、部屋の温度はかなり上がります。

しかし、帰宅して冷房をつけると一気に室温が下がりますよね。

金魚は急激な水温の変化には弱い生き物です。

このような状況が毎日続くと、負担になって免疫力が低下し、病気になりやすくなります。

テレビの横なども避けた方がいいですね。

大きな音は金魚のストレスになると言われているので。

金魚の病気予防⑤:塩水浴を上手に活用する

金魚の体調管理には、塩水浴が効果的です。

体調が悪そうだなと思ったら、とりあえず塩水浴をして様子を見ましょう。

塩水浴には金魚の免疫力を高める効果があります。

自然治癒力も高まるので、病気によっては、なりかけのほんの初期なら治癒する可能性もあります

副作用もありませんし、積極的に活用するといいですね。

ただ、水が蒸発して水槽のふたや縁、上部フィルターなどに塩の塊がついてしまうのが玉に瑕ですけどね。

塩水浴については金魚の塩水浴とは?やり方や効果をわかりやすく解説に詳しく書いています。

読んでいただける嬉しいです。

参考記事
金魚の塩水浴とは?やり方や効果などわかりやすく解説【完全網羅】

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金魚の病気予防⑥:毎日観察をする

金魚の病気を予防するには、普段の観察がとても大切になります。

ちょっとした異常を見逃さず早期に対応することによって、病気になる前に、または病気の初期に体調を回復するようにしましょう。

1日1回、餌をあげる時に観察する程度で大丈夫です。

観察するポイントについては、次の章で解説していきます。

金魚の体調不良のサイン

松かさ病
松かさ病

普段の観察によって、チェックするポイントをまとめておきます。

これらの症状が出たら、病気の初期か、金魚が体調を崩している可能性があります。

基本的には塩水浴を開始し、必要であれば症状に合わせて薬による治療を開始しましょう。

金魚の体調不良の兆候

  • 体表やひれに異変がある
  • 粘液が異常に出ている
  • 身体を砂利にこすりつける仕草をする
  • 急に狂ったような泳ぎをする
  • 底に沈んでじっとしている
  • 水槽の端で水面に浮かんでじっとしている
  • 糞が細切れになっている
  • 糞が透明になっている

掘り下げていきます。

体表やひれに異変がある

体表に異変がある場合は、病気の可能性があります。

たとえば、次のような状態です。()内は可能性のある病気です。

金魚の体表やひれの異常

  • 赤くただれている部分がある(赤班病、穴あき病)
  • 白い点々がある(白点病)
  • 尾びれの血管が浮いている(尾腐れ病)
  • うろこがはがれている(穴あき病、感染症に発展する恐れ)
  • うろこが逆立っている(松かさ病)
  • ひれが欠けている(尾腐れ病)
  • ひれの先が白く濁っている(尾腐れ病)
  • ひも状のようなものがついている(イカリムシ)
  • 虫がついている(ウオジラミ)

これらの症状が見られたら、病気や体調不良の可能性があります。

まずは塩水浴を実施し、病気の種類によって必要な治療を行いましょう。

本サイトの検索窓に該当の異常、病気を入力してもらうと、治療方法などがわかります

ぜひご覧ください。

粘液が異常に出ている

金魚の体表は粘膜に覆われています。

金魚はこの粘膜によって菌や虫、傷、浸透圧から身体を守っているのです。

体調が悪くなると、そのサインとして粘膜を作っている粘液を異常分泌することがあります。

身体の周りにもやもやしたものがまとわりつくようになるので、その場合は体調不良と判断して塩水浴を実施してください。

粘液の異常分泌の代表的な病気としては白雲病があります。

白雲病の詳細は、下記の記事をご覧いただけたらと思います。

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身体を砂利にこすりつける仕草をする

金魚を観察していると、たまに底砂に身体をこすりつけるようなしぐさをすることがあります。

この時も病気の初期の可能性があります。

まだ体表に異常が見られなくても、細菌や白点虫などの虫がついているかもしれません。

すぐに塩水浴を実施してください。

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急に狂ったような泳ぎをする

身体をこすりつけるのと同様に、時々狂ったように水槽の中を暴れまわるように泳ぐことがあります。

この時も病気の初期の可能性があります。

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底に沈んでじっとしている

家に持って帰ってきたばかりの金魚が、水槽の底でじっとして動かないことがあります。

これは、金魚が新しい環境に適用しようと頑張っているからです。

塩水浴を実施し、身体の負担を減らしてあげましょう。

そして、2~3日静かに見守ってあげてください。

環境に慣れてくれば、少しずつ泳ぎ出します。

しかし、中には環境に適応できず、死んでしまう子もいます。

水質などが合わなかった可能性が考えられますね。

普段から飼育している金魚で、餌を食べた後に底に沈んでいる子は、浮袋に異常が発生している場合があります。

泳ごうとしても水槽の底に不自然に落ちてしまうようなら、しばらく餌をあげないでください。

初期なら回復して普通に泳げるようになりますが、中にはそのまま泳げなくなって、死んでしまう子もいます。

原因は餌のあげすぎによる浮袋の異常です。

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水槽の端で水面に浮かんでじっとしている

水槽の端っこで金魚が浮き出したら注意が必要です。

水質が悪化などによる体調不良が考えられます。

水換えをして塩水浴を実施しましょう。

個人的な経験では、浮かんでる時間が徐々に長くなってくるようだと、そのまま死んでしまう可能性が高いですね。

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ふんが細切れになっている

人の後を追いかけていく人を「金魚のフンみたいな人」とたとえるように、健康な金魚のフンは金魚につながって長く伸びます。

糞が細切れになっているのは、消化不良を起こしている時です。

餌の量を減らして様子を見てください。

ふんが透明になっている

ふんが透明になっているのも、消化不良のサインです。

よく見ると、ふんに空気が混じっているのがわかります。

このケースも餌を減らして様子を見てください。

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まとめ

金魚の病気を予防する方法について書きました。

金魚の飼育は難しいと言われていますが、適切な環境だとそれほど手間をかけなくても元気に過ごしてくれます。

しかし、初期の体調不良に気づけないと、死んでしまうケースが多いですね。

普段の様子をしっかりと観察し、早期に対応できるようにしてください。

楽しい金魚ライフを!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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