らんちゅうの肉瘤などを発達させたい人「らんちゅうの肉瘤を大きく育てたい。らんちゅうを飼っているんだけど、頭のこぶや顔のこぶを大きく育てたい。そのほうが立派に見えるからね。なにか方法があれば知りたいな」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
らんちゅうの肉瘤やふんたんとはなにか、そして大きく育てる方法について書いています
こんにちは、せいじです。
らんちゅうを飼育して10年以上になります。
らんちゅうが持つ大きな特徴のひとつとして、頭の肉瘤と、顔のふんたんがあります。
この肉瘤やふんたんの発達具合が、らんちゅうの品種としての良し悪しに影響を及ぼします。
もちろん、ただ大きければ良いわけではありません。
バランスや形も、らんちゅうが美しく見えるためには大切な要素ですね。
ところで、この肉瘤やふんたんは、脂肪でできています。
どれぐらい発達するかは、ほぼ遺伝子によって決まっていて、飼育環境によって遺伝子以上に大きく育つことは不可能です。
いっぽうで、飼育環境が肉瘤の発育に影響をあたえるのも、まちがいありません。
つまり、遺伝子での肉瘤の大きさまで成長するかどうかについては、後天的な環境の影響する余地があるということです。
というわけで、今回はらんちゅうの肉瘤やふんたんについて解説していきます。
らんちゅうの肉瘤やふんたんとは?を動画で見る
らんちゅうの肉瘤やふんたんとは?
では、らんちゅうの肉瘤やふんたんについて書いていきます。
肉瘤が立派に育ったらんちゅうは見ていて見事ですね。
いっぽうで、まったく肉瘤が発達していないらんちゅうもいます。
両者はまるで別の品種のように見えるほどです。
いったいなにがちがうのでしょうか?
そのあたりも掘り下げていきます。
肉瘤はなにでできているの?
らんちゅうの肉瘤はたんぱく質と脂質でできています。
脂肪が積み重なって、りっぱな肉瘤に成長するのです。
顔にあるふんたんはなにでできているの?
らんちゅうは顔にあるこぶは「ふんたん」と呼ばれます。
こちらも肉瘤と同じく、たんぱく質でできています。
ふんたんがしっかり発達していると、上からのらんちゅうの姿がとてもきれいに見えます。
肉瘤やふんたんの大きさは遺伝で決まる
らんちゅうの肉瘤やふんたんがどれぐらい成長するかは、ほぼ遺伝で決まります。
親魚の遺伝子によって、生まれた時点でポテンシャル(潜在能力)が決まっているのです。
ですから、肉瘤やふんたんが出る遺伝子を持っていないと、生まれた後にどれだけ手をかけて肉瘤などを育てようと思っても、無駄ということです。
肉瘤にあらわれる白いものはなに?病気?
ときどき肉瘤に白いものが付着することがあります。
これはほとんどの場合、脂肪が付着しているだけで、病気ではありません。
肉瘤が成長しているときに、脂肪の白いかたまりが肉瘤に出てくると言われています。
そのまま放っておくと、やがて消えてなくなります。
肉瘤は取れるとどうなるの?
ところが、ときどきこの白い脂肪が気になって、手で取ってしまう人がいます。
脂肪を手で取ると、くっついていた肉瘤がもぎ取れてしまうことがあります。
なので、くれぐれも肉瘤についた白いものを、手で取ろうとしないでください。
取り返しのつかないことになりますので。
らんちゅうの肉瘤を発達させる方法
肉瘤やふんたんがどういったものかについて書いてきました。
前述したように、立派な肉瘤を持つらんちゅうを育てるためには、生まれた持った遺伝子が重要です。
なので、後天的にできることは限られています。
まったく肉瘤やふんたんがないらんちゅうを、飼育環境によって立派な肉瘤などを持つ個体に成長させることはできません。
とはいえ、生まれながら持っている素質を、飼育環境によって伸ばしていくことは可能です。
逆に飼育環境が悪いと、せっかくの才能も開花しないままで終わってしまいます。
というわけで、ここからはらんちゅうの肉瘤やふんたんを発達させる方法について書いていきます。
肉瘤を発達させるための環境整備
らんちゅうの肉瘤などを成長させるためには、次のような環境が向いています。
肉瘤が発達しやすい環境
- 水深を浅くして飼育する
- 青水よりもサラ水で飼育
肉流が発達しやすいこともありますが、らんちゅうは水深が浅い環境で飼育するほうが向いています。
水深が浅いほうが良いとされている理由として、次のようなことがあげられます。
浅い水深がもたらすメリット
- 肉瘤が発達しやすい
- 背成りがゆるやかになる
- らんちゅうは泳ぎが下手なので、水深が浅いほうがストレスがない
- 上から観賞しやすい
4つのうちの上2つは、らんちゅうの発育に影響する部分です。
らんちゅうの美しさは、肉瘤などの成長と、背成りの形がポイントとなります。
水深が浅い方が、背なかの曲がり具合が緩やかになり、美しい姿となります。
また、泳ぎが下手ならんちゅうは、水深が深いと移動にストレスがかかることになります。
それに、水深が深いと、らんちゅうを観賞しにくくなります。
元々らんちゅうを含めた金魚は、上から見ることを目的として作られてきました。
なぜなら、昔は今のようなガラスの水槽を作る技術がなく、タライなどの容器で飼育することが当たり前だったからです。
タライなどではどうしても上からの鑑賞となります。
ですから、上から見て美しいかどうかが重要だったのです。
らんちゅうはその最たるものですから、上から観賞しやすいように、水深が浅い方が良いとされているのです。
さらには、らんちゅうの飼育は青水でするケースが多いですが、肉瘤などの発達を促進するにあたっては、サラ水、つまり透明な水のほうが向いています。
なので、らんちゅうの水換え時は、いったん全換水してサラ水にし、徐々に青水になっていくのが良いですね。
夏場は特に、太陽の強い日差しと水温によってすぐに青水になります。
肉瘤やふんたんの成長を最大限うながしたい人は、毎日水換えをしてサラ水の状態を維持するようにしてください。
白色よりも赤色の肉瘤の方が発達しやすい
肉瘤やふんたんの出具合は、色でも影響されるようです。
白い肉瘤やふんたんよりも、赤い肉瘤やふんたんのほうが成長しやすいとされています。
事実、個体によっては左右で色がちがうふんたんを持つらんちゅうがいますが、白よりも赤のほうが発達するそうです。
色素のちがいによって成長が変わるということでしょう。
肉瘤を発達させるための餌選びとは?
餌の成分によっても、肉瘤などの成長具合が変わるとされています。
肉瘤はたんぱく質によって形成されているため、高たんぱくな餌をたくさん食べることで肉瘤が発達しやすいとされているのです。
らんちゅうの肉瘤とは?発達させる方法を紹介します:まとめ
らんちゅうの肉瘤とふんたんについて書きました。
肉瘤やふんたんは、らんちゅうが持つ大きな特徴です。
理想的ならんちゅうを作るにあたっては、これらの成長が重要なポイントとなります。
生まれ持った要素が大きく影響しますが、いっぽうで育てかた次第でそのポテンシャルを十分に発揮できるか、そうでないかが変わってきます。
ぜひ本記事を参考に、立派ならんちゅうを育ててください。
というわけで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。