金魚水槽の掃除の頻度が知りたい人「金魚水槽の掃除の頻度が知りたい。金魚を健康に元気に飼うためには、水槽をどれぐらいの頻度で掃除したらいいんだろう?また、どんなところの掃除が必要か知りたい」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
金魚水槽で掃除が必要なところや頻度について書いています
こんにちは、せいじです。
金魚の飼育を10年以上楽しんでいます。
今回は、金魚水槽の掃除の頻度についてです。
金魚さんに病気知らずでいてもらうためには、定期的な掃除が必要です。
定期的な掃除が必要な場所としては、次の4ヶ所になります。
掃除が必要な水槽の場所
- 飼育水
- 濾材
- 砂利
- 水槽
このうち、飼育水は1~2週間に1回、濾材と砂利は1ヶ月に1回、そして水槽は汚れに気づいた時に
日々実施するといった頻度になります。
というわけで、本記事では金魚水槽の掃除の頻度について掘り下げていきます。
金魚水槽の掃除が必要な理由
さて、金魚水槽の掃除の頻度に行く前に、金魚水槽の掃除が必要な理由について書いていきます。
水質が悪化し金魚に有害となるため
金魚水槽の掃除が必要になるのは、金魚が生活する中で、いろいろな汚れが水槽に溜まるためです。
水槽に汚れが溜まると水質が悪化し、金魚の健康に悪影響が出ます。
具体的に言うと、金魚が好む水質は中性~弱アルカリ性ですが、飼育水に汚れが溜まっていくと、水質が酸性に傾いていきます。
水質が酸性に進めば進むほど、金魚にとってはストレスとなり、体調をくずす原因となるのです。
金魚水槽で発生する汚れとは?
では、金魚水槽で発生する汚れとは、どのようなのがあるでしょうか。
まとめると、次のようになります。
金魚水槽で発生する汚れ
- 金魚の排泄物
- 食べ残しなどによる餌の成分
- 苔
金魚の排泄物
金魚の排泄物にはアンモニアが含まれています。
アンモニアは金魚にとって猛毒です。
アンモニアが水槽に溜まると、金魚はアンモニア中毒になり死んでしまいます。
ですから、速やかに除去する必要があります。
フィルタ―による生物濾過が働いている水槽では、バクテリアの働きによってアンモニア→亜硝酸→硝酸に分解され、ほぼ金魚に無害な状態となります。
しかし、硝酸が水槽に溜まっていくと水質が酸性に傾くため、金魚にとってストレスとなリます。
ですから、水換えによって硝酸を排出し、水質を中性に戻す必要があるのです。
また、排泄物は水槽の底に沈みます。
そして、時間が経つとヘドロ状となり、砂利の中に溜まっていきます。
その汚れを放置しておくと、水換えをしてもすぐに水質が悪化してしまうことになります。
食べ残しなどによる餌の成分
通常、金魚の餌にはペレットやフレーク状の人工餌が用いられます。
餌を水槽の中に投入すると、餌の成分が飼育水に流れ出し、水を汚すことになります。
餌をあげて短時間で食べてくれたらいいですが、水槽内に残っている時間が長いほど、成分が溶けだすことになります。
ですから、金魚が食べきれない量の餌をあげてしまうと、水槽に残った餌によって飼育水の汚れはひどくなります。
特に砂利の中に溜まった餌は、水質を悪化させる大きな原因となります。
苔
前述したように、金魚水槽の飼育水には排泄物や餌による成分が溶けだしていきます。
そして、時間の経過とともに成分が溜まっていきます。
飼育水にたくさんの成分が含まれている状態を、富栄養化と言います。
飼育水が富栄養化状態になると、それを餌にして苔が発生しやすくなります。
そして、水槽のガラス面などに付着するのです。
苔は金魚に直接害をあたえるわけではありませんが、観賞に多大な影響があるため、取り除く必要があります。
金魚水槽の掃除の頻度はどれぐらい?
ここまでは金魚水槽で発生する汚れについて書いてきました。
そして、ここからが本題です。
金魚が健康に過ごせるようにするために、どれぐらいの頻度で掃除が必要でしょうか?
場所別に掘り下げていきます。
金魚水槽で掃除が必要な場所
金魚水槽で掃除が必要な場所は、次の通りです。
金魚水槽で掃除が必要な場所
- 飼育水
- 濾過槽および濾材
- 砂利
- 水槽
各場所を定期的に掃除することによって、金魚が過ごしやすい環境を維持することができます。
では、それぞれの掃除の頻度について見ていきます。
水換えの頻度
金魚の健康に直接影響する飼育水、きれいにするための水換えの頻度は、フィルターを使用して生物濾過の作用が機能している水槽の場合、1~2週間に1回、半分ぐらいの量となります。
「飼育水はきれいな方がいいんでしょ?だったらもっと頻繁にたくさんの量の水を交換したら、水はさらにきれいになるんじゃないの?」
と思う人もいるかもしれません。
ところが、頻繁に水換えをし過ぎると、生物濾過に必要なバクテリアの数が減少してしまい、水の浄化作用が低下することになります。
また、1度の水換えでたくさんの量の飼育水を排出してしまうと、こちらも同じくバクテリアの数が減少してしまいます。
なので、飼育水を頻繁にたくさん交換すればきれいに保てる、というわけではありません。
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濾過槽の掃除の頻度
濾過槽の濾材には、生物濾過に必要なバクテリアがたくさん繁殖しています。
フィルターは、濾過槽に飼育水を通すことで生まれる生物濾過の作用により、水を浄化しています。
また、フィルタ―は同時に、物理濾過の作用も担っています。
綿で糞や食べ残しの餌を濾しとって、汚れを取り除くのです。
時間が経つと、これら物理的な汚れが、ヘドロ状となって濾過槽に溜まります。
汚れによって濾材が目詰まりすると、生物濾過の作用が低下してしまいます。
その低下を解消するために、濾材を掃除する必要があるのです。
濾材の掃除の頻度としては1ヶ月1回、飼育水でかるくゆすぐ程度で行ってください。
前述したように濾材はバクテリアの棲み処です。
洗いすぎるとバクテリアが流れ出てしまい、生物濾過の作用が低下してしまいます。
また、くれぐれも濾材を水道水で洗わないようにしてください。
バクテリアは塩素に弱いため、水道水で濾材を洗うとバクテリアが全滅してしまいます。
水槽の生物濾過の作用に壊滅的なダメージが発生し、水槽を立ち上げてすぐの不安定な状態になってしまいます。
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砂利掃除の頻度と方法
水槽に砂利を敷いている場合、金魚の排泄物や餌の食べ残しが溜まっていきます。
長期間汚れが沈殿した状態が続くと、腐って水質を大きく悪化させることになります。
なので、プロホースという道具を使って、砂利の中の汚れを排出してください。
頻度としては1ヶ月に1回で大丈夫です。
金魚の水換え時、飼育水を排出するついでに底砂利の汚れもいっしょに出すと良いですね。
バケツの水が茶色く濁るほど、汚れが取れるはずです。
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日々のメンテナンスにより苔掃除
飼育水が汚れてくると、徐々にガラス水槽に苔が発生しはじめます。
ガラス面に苔がつくと、観賞に邪魔ですよね。
なので、日々掃除をするようにしてください。
とはいえ、毎回水槽に手を突っ込んで苔を掃除するのは大変です。
そこで、苔を手軽に除去できる道具として、マグネットクリーナーがあります。
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これなら手を濡らさずに、ちょっとした合間に苔を掃除することができます。
また、石巻貝を水槽に入れておくと、苔を食べてくれるので、苔掃除の手間を大幅に省くことが出来ます。
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一度にすべての掃除をしないようにしよう
日々掃除をする苔以外の掃除の頻度をまとめると、次のようになります。
水槽の場所による掃除の頻度
- 水換え:1~2週間に1回
- 濾材:1ヶ月に1回
- 砂利:1ヶ月に1回
飼育水の浄化作用を保ちつつ掃除をするポイントとして、すべての場所を同時に洗わないようにすることがあげられます。
というのも、生物濾過に必要なバクテリアは、飼育水、濾材、砂利、それぞれの場所に棲みついており、掃除をすることである程度の量排出されてしまいます。
掃除後、時間の経過とともにバクテリアの数は増えていきますが、掃除をした直後は一時的にバクテリアが減ることになります。
バクテリアが減ると、生物濾過の作用が弱くなり水の浄化作用が低下します。
この低下をできるだけ少なくするために、掃除は同時にせず、別の日に分けてするほうがよいのです。
ちなみに、私は次のようなペースで掃除をしています。
水槽の掃除の場所の組み合わせ
- 2週後:水換え+砂利掃除
- 2週後:水換え+濾材の掃除
濾材と砂利の掃除を分ければ、生物濾過にそれほど大きなダメージが及ぶことはありません。
ぜひ参考にしていただけたらと思います。
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金魚水槽の掃除の頻度はどれぐらい?:まとめ
金魚水槽の掃除の頻度について書きました。
金魚水槽の掃除が必要な理由としては、金魚が出す汚れや、餌の汚れによって水質が変わり、金魚の健康に悪影響が発生するからです。
とはいえ、掃除をすることで、バクテリアが一時的に減少し、生物濾過が低下することになります。
ある程度は致し方ないですが、影響が大きくなり過ぎないよう配慮する必要があります。
なぜなら、生物濾過が低下するということは、飼育水が汚れやすくなるということだからです。
飼育水の汚れは苔の発生にもつながります。
なので、適切な頻度で掃除をすることが、安定した金魚飼育の重要なポイントになります。
ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。