濾材の交換時期を知りたい人「金魚で使っているフィルターの濾材の交換時期を知りたい。フィルターの中には濾材があるよね?あれって定期的に交換しないといけないって聞いたんだけど、どのタイミングで交換したらいいのかな?時期的なものや、交換と判断する基準なんかが知れたらいいな」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
フィルターの濾材の交換時期について、種類別に書いています
こんにちは、せいじです。
金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。
さて、金魚を飼育するにあたっては、なんらかのフィルターを使っている人がほとんどだと思います。
小型から中型水槽であれば、投げ込み式や外掛け式を、そして60cm以上の水槽になってくると、上部フィルターや外部フィルターを使っているのではないでしょうか。
その他にも、スポンジフィルターなんかもありますね。
フィルターには、その役割を果たすために必要な濾材が設置されています。
濾材にはいろいろな種類がありますが、種類によっては定期的に交換が必要です。
というわけで、今回は濾材の交換時期や、交換の判断の方法について解説していきます。
金魚フィルターの濾材の交換時期や判断の方法について解説します
では、フィルターの濾材の交換時期などを見ていきましょう。
濾材には数種類あります。
ものによって交換時期や、判断の方法も変わってきます。
ですので、濾材の種類別に書いていきます。
ウールマット
ウールマットは、飼育水を吸収する際に、濾過槽の一番上に設置します。
まずウールマットを敷いて、それから濾材を敷きつめる、といった感じです。
なぜなら、ウールマットの役割は、フンや食べ残した餌を取り除く、物理濾過がメインだからです。
濾材の目詰まりの原因となるような汚れをウールマットで取り除き、その下にある濾材で生物濾過や化学濾過の作用を起こすわけですね。
とはいえ、ウールマットにも生物濾過に必要なバクテリアが棲み着きます。
ですから、実質は生物濾過の働きもしているのです。
そんなウールマットの寿命と、交換と判断する状態は次の通りです。
ウールマットの寿命と交換の目安
- 寿命:約1年
- 交換:マットがクタクタでボロボロの状態
新品のウールマットは、上部フィルターであれば長方形の板状の形をしています。
汚れを取るのが目的ですから、どうしても目詰まりしやすく、1~3ヶ月に1回程度洗う必要があります。
飼育水でゆすいで汚れを落とすのですが、繰り返しているうちに、徐々にボロボロになっていきます。
やがて、濾材を覆えないほど小さくなったり、穴が開いてきたりします。
濾材をカバーできなくなったら、交換の時期となります。
長ければ1年ほど使えますが、徐々に目詰まりしやすくなるので、早めに交換したほうがいいですね。
ウールマットで取れなかった汚れが、濾材や濾過槽に溜まってしまうからです。
濾材が目詰まりすると、飼育水の浄化作用が低下してしまいますからね。
安価なので、こまめに取り替えることをおすすめします。
スポンジフィルターのスポンジ
スポンジフィルターでは、スポンジ部分が物理濾過と生物濾過の両方を担います。
ですから、ウールマットと同じく、こまめに洗う必要があります。
目詰まりが発生すると、生物濾過が作用しなくなるからです。
ですが、スポンジはウールマットとくらべて丈夫なつくりをしています。
なので寿命はもう少し長くなります。
目安としては次の通りです。
スポンジの寿命と交換の目安
- 寿命:2~3年
- 交換:スポンジの変形や弾力性の低下
スポンジフィルターを洗浄する際は、飼育水やカルキ抜きをした水の中で数回もみ洗いをします。
目に溜まった汚れを取り除くためです。
何度も繰り返していると、徐々に弾力性がなくなっていきます。
弾力性が低下すると、水が通りにくくなります。
ですから、交換が必要と判断してください。
また、スポンジフィルターが変形してきた場合も、交換時期と判断してください。
/セラミック濾材
セラミック濾材は、多孔質、つまり細かい穴がたくさんあいているため、バクテリアが繁殖しやすいという特徴があります。
ですから、強力な生物濾過の作用が期待できます。
そんなセラミック濾材の寿命や交換の目安は次の通りです。
濾材の寿命と交換の目安
- 寿命:半永久的に使用可能
- 交換:割れたり、形がくずれたとき
セラミックとは、わかりやすく言うと陶器のことです。
陶器は、いくつかの物質を焼き固めて作られます。
セラミック濾材も同様です。
ですから、非常に丈夫で、洗浄することで繰り返し使うことができます。
半永久的に使えるといっていいでしょう。
ただし、割れたり、劣化してくずれてきた場合は、交換するようにしてください。
吸着効果のあるの濾材
水槽の濾過には、フンや餌などの汚れを取り除く物質濾過、バクテリアの力によって有害物質を分解する生物濾過、そして、汚れを吸収することで取り除く化学濾過があります。
化学濾過は、その作用から吸着濾過とも呼ばれます。
吸着濾過の濾材として用いられる代表的なものは、活性炭とゼオライトです。
活性炭は臭いや黄ばみなどを取り除いてくれます。
そして、ゼオライトは金魚に猛毒となるアンモニアを吸収してくれます。
しかし、吸収できる上限があり、その上限に達するとそれ以上は効果を発揮しなくなります。
ですから、定期的に交換が必要となります。
濾材の寿命と交換の目安
- 寿命:1ヶ月程度
- 交換:メーカー推奨の使用期間
【金魚】フィルターの濾材の交換時期や判断の方法について解説します:まとめ
金魚水槽で使うフィルターの濾材の交換時期や、交換が必要かどうかを判断する方法、目安について書きました。
濾材の交換は、ランニングコストとして必要になってきます。
安定した水質を維持しつつ、コストもおさえながら飼育を楽しめるといいですよね。
導入コストと合わせて考えながら、自分の環境にあった濾材を使用していただけたらと思います。
ということで、今回はこのへんで終わりにします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。