金魚の飼い方

【金魚】水換え時の温度(水温)合わせについて解説します

2021年7月2日

水換えの温度合わせを知りたい人「金魚の水換えで必要な温度合わせについて知りたい。金魚の水換えをするとき、飼育水と新水の温度を合わせないといけないって聞いたんだけれど、どうして?水温がちがったらなにか問題になるの?あと水温をかんたんに合わせる方法が知りたい」

こんな疑問を解決します

この記事の内容

金魚の水換え時の温度合わせについて書いています

こんにちは、せいじです。

金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。

さて、金魚を飼育する上で、日々のルーティン作業がありますが、そのうちのひとつが水換えになります。定期的に水換えをすることによって、金魚が生きていくのに必要な水質を保たなければならないからです。

ですから、金魚が生きていくうえでは不可欠な作業なんですよね。

ところが、やりかたをまちがえてしまうと逆に金魚を殺してしまうことになります。そのまちがいのひとつが、温度合わせなしでの水換えです。

温度合わせをしないで水換えをしてしまうと、金魚がストレスを感じて病気になってしまうリスクが高くなるからです。

というわけで、今回は金魚の水換え時の水温合わせについて解説していきます。

【金魚】水換え時の温度(水温)合わせについて解説します

では、金魚の水換え時の温度合わせについて見ていきましょう。

まずは、どうして飼育水の温度合わせが必要なのか、しなかったらどんなことが発生するのか、について書いていきます。

そのあと、水換え時の温度合わせの具体的な方法について紹介します。

水換え時に温度(水温)合わせが必要な理由

金魚の水換え時に温度合わせが必要な理由は、金魚が急激な水温の変化に弱いからです。なので、飼育水と新しい水の温度を合わせる必要があるのです。

金魚は適応力の高い生き物です。ですから、徐々に変化する水温については、幅広い水温域に対応することができます。

しかし、急激な変化に弱く、ストレスで体調をくずす原因となります。

温度差の影響は、人間に置き換えてもわかるでしょう。いきなり熱いお風呂、もしくは冷たいプールに入ると、かなり身体にストレスを感じますよね。

たとえば、43℃ぐらいになっている熱いお風呂に一気に入ると、熱くて耐えることができません。でも、最初ぬるめのお湯から入り、徐々に上げていっての43℃なら耐えられないことはないはずです。

金魚は人間よりも身体が小さく、また変温動物ですから温度の変化に繊細になります。

なので、人間以上に急な温度変化がストレスになるのです。

病気や突然死の原因になっているかも

では、急な温度変化によって、金魚は具体的にどのようになってしまうのでしょうか。

水換え時に急な温度変化が起こると、金魚が突然死んでしまうことがあります。水換えの翌日、朝水槽を見たら死んでいた、なんていうケースは水温の差が影響している可能性があります。

他にも、水換えをきちんとしていて、餌の量も問題なし、でもなぜか病気が発生する、なんていう水槽の場合、水換え時の温度合わせをしていないことが原因かもしれません。

きちんと温度合わせをしてから、水換えをするようにしてください。

温度合わせはどれぐらいまで差をなくす必要がある?

とはいえ、どれぐらいの水温差が金魚にとって負担になるのか、というのはむずかしいところです。

ここは推測するしかなくなるわけですが、前述したように人間でも2~3℃のちがいによってお風呂のお湯を熱く感じます。

金魚は人間よりもさらに敏感に感じるわけですから、もっと差をなくしてあげなければなりません。

具体的な温度差でいうと、最低でも0.5~1.0℃以内にはおさえたほうがいいでしょう。

全換水することはほとんどないでしょうから、これぐらいの水温差であれば飼育水へ投入するときに差が緩和されます。

金魚に対して大きな影響にならないでしょう。

水換え時の温度合わせの方法

ここからは、金魚の水換えをする際の温度合わせの具体的な方法について書いていきます。

自然に水温を合わせる

飼育水と水換えで注入する新水の温度を合わせるかんたんな方法は、水槽の近くにバケツで汲み置きしておくことです。

同じ環境で汲み置きしておけば、自然と水温が同じ温度になっていくからです。それに、1日ほどしっかりと時間をかければ、寸分違わぬ温度にすることも可能です。

ただし、デメリットもあります。まとめると次のようになります。

汲み置きのデメリット

  • 時間がかかる
  • 場所を取る
  • 異物が入る可能性がある

汲み置きの方法だと、温度を合わせる時間が必要となるため、事前に準備しなければなりません。

すぐに水換えができないことがデメリットになります。

また、新水を入れたバケツを置く場所が必要になります。屋内水槽の場合、特に気になるかもしれません。

さらに、汲み置いておくと、金魚に有害な物質が新水に入る可能性もあります。

湯沸かし器を使って温度を調整する

もうひとつの方法は、蛇口の温水で調整する方法です。湯沸かし器からお湯を供給できる蛇口であれば、水温を調整することができますよね。

水を足したり、お湯を足したりして、飼育水の温度に合わせていくわけです。

この方法のメリットは、新水が準備できたらすぐに水換えをすることができるということです。

汲み置きのバケツもいりませんし、場所も取りません。

しかし、次のようなデメリットもあります。

湯沸かし器でのデメリット

  • 時間がかかる
  • 場所を取る
  • 異物が入る可能性がある

この方法では、水温を合わせるのに、水を出したり、お湯を出したりしなければなりません。そして、いちいち水温計で測って合わせていく必要があるんですよね。

正直、けっこうな手間になります。

また、完全に飼育水と新水の温度を同じにすることはできません。どうやっても微妙なズレは発生することになります。

まぁ、少々のズレは金魚に影響をあたえないでしょうから、問題にならないと思いますが、めんどうなのはまちがいないですね。

【金魚】水換え時の温度(水温)合わせについて解説します:まとめ

金魚の水換え時の温度合わせについて書きました。

まちがった水換えは、金魚の病気や突然死をまねきます。うまく温度合わせをして、金魚の健康を損なわないようにしてください。

ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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