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【金魚】丹頂の頭の赤が色落ちする原因と防止方法【効果あります】

2020年11月4日

丹頂の色落ちに悩む人「丹頂の頭の色落ちに悩んでいる。丹頂の頭の赤色が落ちてきた。少しずつ赤が抜けて黄色がかった白になっていく。色落ちを止める方法はないかな?そして赤が戻る方法はないんだろうか?」

こんな疑問を解決します

この記事の内容

丹頂の頭部の赤色が抜けていく、落ちていく原因と防止方法について書いています

こんにちは、せいじです。

丹頂を飼育していると、ときどき頭部の赤が抜けていく個体がいます。

頭部の赤は丹頂の特徴なので、抜けてしまうとけっこうショックですよね。

だって、白のボディに頭部の赤の色彩が丹頂鶴に似てることから、丹頂と名付けられているので。

頭部の赤がなくなってしまったら「丹頂じゃないでしょ」って思ってしまいます。

色が抜けてしまう原因は、光の加減やストレス、環境の影響、そして遺伝的な要素が影響しています。

というわけで、今回は丹頂の頭部の色落ちについて書いていきます。

【金魚】丹頂の頭の赤が色落ちする原因と防止方法

丹頂の頭部の赤が色落ちする原因についてまとめると、次のようになります。

頭部の色落ちの原因

  • 光が足りない
  • ストレスを感じている
  • 明るい容器を使っている
  • 遺伝的な原因

それぞれの原因を掘り下げていきます。

光が足りない

丹頂の色落ちの原因としてあげられるひとつ目は、光が足りないことです。

金魚は光が足りないと、色落ちしたり、色が淡くなってしまいます。

それは丹頂にも起こります。

照明を当てていても、なかなか十分な光は得られません。

なので、日光に当ててあげる必要があります。

屋外で飼育している金魚と、屋内での金魚の色彩はかなりちがいます。

それは、太陽の光の力によるものです。

褪色防止以外にも、太陽の光は金魚に様々なプラスの影響をあたえてくれます。

偉大なり太陽の光!ですね。

ストレスを感じている

丹頂の色落ちの原因には、ストレスも影響しています。

ストレスを感じる環境だと、色が落ちてしまうのです。

人間でも、ストレス状態に置かれると肌つやが悪くなるように、丹頂でも色が悪くなるのです。

ですから、ストレスを排除してあげてください。

ストレスの原因となる環境については、後述します。

明るい色の容器を使っている

飼育している容器の色が、丹頂の色落ちの原因になる場合があります。

丹頂を含む金魚は、保護色のような作用を持っていて、周囲が濃い色のほうが体色が濃くなります。

逆に、真っ白な発泡スチロールで長期間飼育すると丹頂の色が薄くなっていきます。

遺伝的な原因

丹頂の色落ちは、遺伝子が原因である場合もあります。

遺伝的な要素で、成長過程で色落ちすることが決まっているケースです。

この場合は、どんな対策を講じても、効果がありません。

色が変化することを楽しむしかありませんね。

丹頂の頭部の色落ち以外にも有名なのが、パンダ蝶尾の褪色です。

パンダ蝶尾は往々にして、成長とともに黒の部分が抜けて、全身が白になってしまう個体が多くいます。

これも遺伝的な要素が原因で起こっているので、止める手立てがありません。

ひとつの個性として受け止めてあげる必要がありますね。

丹頂の頭の色落ちを防止する方法

遺伝的な原因で褪色してしまう個体はどうしようもありませんが、それ以外の原因であれば対策があります。

まとめると次にのようになります。

色落ちを防止する方法

  • 屋外で飼育する
  • 濃い容器で飼育する
  • 青水で飼育する
  • ストレスを排除する
  • 色揚げ用の餌をあたえる

掘り下げていきます。

屋外で飼育する

屋外で飼育するというのは、日光に当たる環境を作るということです。

屋内水槽の丹頂と比較すると、屋外で飼育したほうが圧倒的に色はきれいになります。

太陽の光を十分に得ることができるからです。

なので、屋外で飼育することを検討してみてください。

色の回復だけなら、3ヶ月あればかなりきれいな赤が復活します。

常時屋外で飼育するのが不可能な人は、定期的に日光浴をさせてあげてください。

1週間に半日ほどでも良いので、太陽の光を感じさせてあげましょう。

ただし、直射日光はさけるようにしてください。

直射日光だと水温が急激に上昇して、金魚がストレスを感じてしまいます。

水温の激しい変化は金魚の病気の元ですので、さけてください。

間接的に太陽の光が浴びられる環境であれば問題ありません。

濃い色の容器で飼育する

丹頂はまわりの色が濃いほうが身体の色がきれいにでます。

なので、しっかりと色のついた容器で飼育するのがいいですね。

屋外飼育であれば、水色や黒、緑といった容器が良く使われます。

トロ舟やFRPの容器がそのような色だからです。

水槽であれば、バックスクリーンを貼ると色落ちを軽減することができます。

青水で飼育する

青水には色揚げの効果があります。

効果がある理由は次の通りです。

青水の色揚げ効果の理由

  • 周囲の色が濃くなる
  • 植物プランクトンによる色揚げ効果

実際、青水飼育している金魚は、色つや非常によくなります。

この効果は抜群ですね。

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ストレスを排除する

ストレスが原因の褪色の場合は、ストレスを排除してあげる必要があります。

次のような環境では、丹頂はストレスを感じます。

丹頂がストレスを感じる環境

  • 水質が悪化している
  • 水温の変化が激しい
  • 混泳している金魚との相性が悪い

これらの環境を改善してあげることで、丹頂の褪色を防げる可能性があります。

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色揚げ用の餌をあたえる

色揚げ用の餌を活用することで、丹頂の褪色を防止することができます。

色揚げ用の餌には、アスタキサンチン色素が含まれています。

この色素によって丹頂の色を回復できる可能性があるのです。

色揚げ効果が高い餌として、キョーリンの咲きひかり金魚艶姿があります。

ぜひ活用してみてください。

ただし、色揚げ用の餌は消化が悪い傾向にあります。

あたえる場合は、通常の餌よりも水温や量に十分注意してください。

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色落ちが起こる原因は複数あります。

原因を突き止め、排除することによって色落ちを防ぐことができる可能性があります。

いっぽうで、遺伝的な理由で色落ちする個体もいます。

この場合はいくら環境を改善しても、色落ちを防ぐことはできません。

なので、あきらめて個体の特徴としてかわいがってあげてください。

赤がなかったら丹頂じゃない!と思うかもしれません。

たしかにそうですが、そのような個体は白鳳(パイフォン)と呼ばれます。

褪色後は白鳳として育ててあげてください。

ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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