稚魚を育てたい人「卵から孵化した稚魚が動かない。餌をあげても動かないので心配でしかたがないよ。死んでるのかな?具合が悪いのかな?大丈夫だろうか?」
こんな悩みを解決します
この記事の内容
- 金魚の稚魚が動かない原因がわかる
- 金魚の稚魚が死ぬ原因がわかる
こんにちは、せいじです。
10年ほど、金魚の繁殖をしています。
今回は、生まれた金魚の稚魚が動かない理由について書いていきます。
繁殖をはじめた当初、私も動かない稚魚にとまどいました。
餌も食べないし、ずっと容器の壁や産卵床にくっついたままです。
弱っているんじゃないか?このまま死んでしまうんじゃないかと心配したものです。
しかし、結論から言うと、大丈夫です。
そのあたりを詳しく書いていきます。
なお、金魚の稚魚の育て方については、金魚の稚魚の育て方を網羅的に解説します【初心者でもわかる】に書いています。
読んでいただけると嬉しいです。
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金魚の稚魚の育て方を網羅的に解説します【初心者でもわかる】
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金魚の稚魚が動かない原因は?
生まれてすぐの稚魚が動かないのには理由があります。
そのあたりを詳しく解説していきます。
孵化後すぐには泳ぎません
金魚の稚魚は孵化後すぐには活動しません。
水槽や容器の壁面、産卵床などにくっついてじっとしています。
なので、よく見ないと孵化してるかどうかも気づかないことがあります(笑)
稚魚が生まれてすぐに動かない理由は次のとおりです。
孵化後稚魚がすぐに動かない理由
- 体力がまだ不十分
- 口や消化器官の準備が不十分
- さいのう(ヨークサック)と呼ばれる栄養素をお腹に装備
生まれたての稚魚はまだすぐに動ける体力がありません。
それに餌を食べるほどの機能も整っていません。
それでも大丈夫なように、お腹にさいのう(ヨークサック)と呼ばれる栄養の入った袋を備えており、その栄養でしばらく生活します。
自然の原理として、生まれてすぐに動くと、すぐにほかの生物の餌になってしまう、ということもあるのかもしれません。
ていうか、まず親魚が食べてしまうぐらいですからね(笑)
なので、生まれてすぐの稚魚は3日間ほど動かずにじっとしているのです。
餌をやっても食べない
くりかえしになりますが、生まれてすぐの稚魚は餌を食べられる状態にはありません。
それに、餌を食べなくても栄養を自分のお腹に持っています。
なので、餌をあたえても食べません。
だから、しばらくはそっとしておきましょう。
餌をやるだけ水が汚れるだけ、ということになります。
餌をやるのはいつから?
では、稚魚はいつまでじっとしているのでしょう?
さいのう(ヨークサック)の栄養はだいたい2〜3日でなくなります。
栄養が摂れなくなった稚魚は、徐々に泳ぎはじめます。
これを専門用語で「稚魚が立つ」と言います。
稚魚が泳ぎはじめたら、給餌開始の合図です。
最初の餌としてもっとも良いとされている、ブラインシュリンプをあたえましょう。
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金魚の稚魚が死んでしまう原因
金魚の稚魚が動かない理由について書きました。
少し安心できたのではないでしょうか?
とはいえ、稚魚が本当に死にかけているか、死んでしまっている場合もあります。
確認する方法は次のとおりです。
稚魚の異常を確認するポイント
- 孵化後3日以上経っても泳ぎだす気配がない
- しらすのような亡骸が発生している
栄養素がなくなっているはずなのに泳ぎださないのは、異常が発生している可能性がありますね。
さらに、稚魚の死んでいる姿が確認できたら、対応が必要です。
なお、金魚の稚魚は死ぬと、上の画像のように白くなります。
とても小さいため、死ぬとすぐに水に溶けてしまい、わからないことが多いです。
日々の観察が重要ですね。
ここからは稚魚が死んでしまう原因について書いていきます。
餌が少ない
稚魚が死んでしまう理由として、栄養が足りない可能性があります。
餌を給餌するタイミングが遅いか、給餌していても足りないのかもしれません。
また、ブラインシュリンプをあたえている場合は問題ないと思いますが、人工餌の場合、食いつきが非常に悪いケースがあるのと、粒が大きすぎて食べきれないこともあります。
水質の悪化
稚魚が死ぬ原因で大きいのは、水質の悪化ですね。
稚魚は成魚とくらべるてデリケートなので、より水質には注意が必要です。
餌の量をふまえて、定期的に水換えをするようにしましょう。
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急激な水温の変化
水換えをする際に注意が必要なのは、飼育水と新しい水の水温を合わせておく、ということです。
成魚よりデリケートな稚魚ですから、極力水温を同じにするようにしてください。
水温が低い
そもそもの水温が低い可能性があります。
金魚の卵の孵化に最適とされる水温は、20℃です。
この水温を下回らないようにしたほうがいいですね。
ヒーターを使って、温度管理しましょう。
ちなみに成魚が生活するのに適している水温は18〜25℃とされています。
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金魚の稚魚が孵化後、動かない原因について書きました。
孵化直後のうちは動かなくてもまったく問題ありません。
さいのう(ヨークサック)の栄養を使いながら、泳ぎだす準備をしているので。
ただし、3日以上経過しても泳ぎ出さないようであれば、要注意です。
しらすのように死んでしまっている稚魚が発生していないか、確認するようにしてください。
そして水換えなど手を打つようにしましょう。
というわけで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。