金魚の飼い方

金魚水槽の大きさはどれぐらいが良い?【サイズ別飼育数の目安も】

2020年8月7日

金魚の水槽の大きさに悩む人「金魚を飼育したいけど、水槽の大きさはどれぐらいがいいのか知りたい。金魚を飼育するために水槽を購入しようと思っている。金魚を元気に飼うためには、どれぐらいの水槽の大きさがいいんだろう?また、水槽のサイズによって、どれぐらいの数の金魚が飼えるんだろう」

こんな疑問を解決します

この記事の内容

金魚を水槽で飼うのにどれぐらいの大きさが良いのか、また水槽のサイズ別に飼育できる金魚の数について書いています

こんにちは、せいじです。

60cmの水槽6台、90cmの水槽1台を使って金魚の飼育を10年以上しています。

さて、金魚を水槽で飼う場合、どれぐらいの大きさが必要でしょうか?

結論から言うと、水槽が大きければ大きいほど、金魚は飼いやすくなります。

なぜなら、金魚の健康に大きな影響をおよぼす飼育水が安定するからです。

というわけで、今回は金魚の水槽はどれぐらいの大きさが良いのかについて書いていきます。

金魚水槽は大きいほうが良い!

前述したように金魚の健康を考えると、また管理のしやすさ、という観点から見ると、水槽は大きいに越したことはありません。

この大きいというのは、水量がたくさん入る、という意味でもあります。

では、水槽が大きいほうが良い理由について掘り下げていきます。

水槽の水が汚れにくい

まず、水槽が大きいほうが良い理由として、飼育水が汚れにくくなるというのがあげられます。

なぜなら、水量が多いほうが汚れが分散されて、水質への影響が軽減されるからです。

金魚は魚の中でも水を汚しやすい生き物です。

なので水量が少ない環境で飼育すると、すぐに水質が悪化して、金魚に悪影響が発生してしまうのです。

水換えの負担が減る

水が汚れやすいということは、水換えを頻繁にしなくてはいけないということになります。

たとえば、どんぶり金魚といってどんぶり茶碗で飼育する方法や、小さな金魚鉢で飼育する場合は、毎日のように水を換えてあげなければなりません。

いっぽう、水量が多ければ、水換えする量は増えますが、頻度は減らすことができます。

前述したように、汚れが分散されて水質にあたえる影響が軽減されるからです。

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金魚の健康管理がしやすい

飼育水が汚れやすく、そのために頻繁に水換えが必要だと、水槽の環境の変化が激しくなります。

金魚が出す汚れによって水質が変化し、それを解消するため頻繁に水換えをする、ということは、金魚はそれぞれの水質に対応しなくてはなりません。

金魚は急激な環境の変化に弱い生き物です。

なので、ストレスになって弱ってしまったり、免疫力の低下によって病気になってしまうリスクが高くなるのです。

繰り返しになりますが、水量が多いと水が汚れにくく、水換えの回数も減らすことができるので、水質が安定します。

金魚にとっては環境の変化が少ないので、落ち着いて生活することができるようになるのです。

金魚水槽の大きさで成長しやすくなる

金魚は、環境によって成長のスピードが変化します。

大きな水槽や容器で飼育した方が、成長しやすくなるのです。

逆に、小さな環境では、金魚は成長しにくくなるんですね。

早く、大きく成長させたい人は、大きな水槽や容器で飼育するようにしてください。

その他にも、金魚を早く大きく育てるための要素があります。

詳細を知りたい方は、金魚を早く効率よく簡単に大きくする方法!10個のポイントを紹介をご覧ください。

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大きな水槽に少ない金魚を飼うことが金魚飼育のコツである理由

さて、金魚を飼育するにあたっては、大きな水槽で飼育したほうが飼いやすいということがわかっていただけたと思います。

それと同時に金魚の数を少なくすることで、健康維持しやすい環境を作ることができます。

大きな水槽で少ない数の金魚を飼うメリットについて、掘り下げていきます。

金魚のストレスが軽減される

金魚は過密飼育になると、ストレスを感じるようになります。

逆に、大きな水槽で少ない数の金魚を飼うと、のびのびと過ごすことができ、ストレスをなくすことができます。

ストレスは金魚の体調不良や病気の原因になります。

なので、余裕をもって飼育するようにしてください。

水槽の水質が安定する

前述したように、水量が多いほど飼育水の汚れが分散されて水質が悪化しにくくなります。

また、汚れの量を減らすことでも、水質の悪化を軽減できます

汚れの原因は金魚が出す排泄物です。

なので、金魚の数が多ければ多いほど、水は汚れやすくなります。

ですから、金魚の数を少なくすることで、水質が安定することになります。

金魚が成長するのを見越して

金魚は餌をあたえると、時間の経過とともに少しずつ成長します。

そして、金魚が大きいほど、餌を食べる量や排泄物の量が増えることになります。

また、金魚が大きくなるほど、1匹当たりの水槽の面積が減ることになります。

なので、最初から成長したときのことを見越して、飼育する金魚の数を決めるようにしてください。

ちなみに、金魚の成長サイズの目安は次のようになります。

金魚の成長サイズの目安

  • 和金系:15cm~20cm
  • その他:10cm~15cm

飼育環境や餌の量によってサイズが変わるので一概には言えませんが、普通に飼育していると上記ぐらいのサイズに成長する可能性があります。

成長過程で新たに水槽を追加するのもひとつのやり方ですが、徐々にサイズアップするとなると、そのたびに水槽を買い替えなければならなくなります。

水槽を増やすのがむずかしいのであれば、最初から大きめの水槽を購入しておくほうが、コスト的にも飼育環境的にもメリットが大きいですね。

水槽のサイズ別金魚飼育数

最後に、水槽の大きさによって、安定して飼育できる金魚の数の目安について書いていきます。

あくまでも目安なので、実際に飼育する中で調整するようにしてください。

また、安定して、というところがポイントです。

もっとたくさん飼育できる可能性はありますが、そのぶん金魚が体調をくずすリスクが高まります。

30cm水槽

もっとも手軽なサイズになるのが30㎝水槽です。

金魚すくいですくってきて、急に金魚を飼育することになったケースなんかで用いられやすいのではないでしょうか?

極小サイズの水槽になりますが、飼育できる金魚の目安としては次のようになります。

30cm水槽で飼育できる金魚

  • 4~6cm:3匹
  • 6~10㎝:1匹
  • 10cm以上:飼えません

小さいサイズの水槽は、水質が不安定になりやすいです。

お手軽ですが、高い飼育技術が求められます

この水槽を入り口にして、早めに大きな水槽の導入を検討してもらったほうがいいでしょう。

45cm水槽

小サイズに分類される水槽の大きさです。

ただ、30㎝水槽と比較すると、かなり飼育はしやすくなります。

壁掛け式フィルタ―が用いられるケースが多いですが、上部フィルターも45cmサイズから販売されています。

45cm水槽で飼育できる金魚

  • 4~6cm:4~5匹
  • 6~10㎝:2匹
  • 10cm以上:1匹

60cm水槽

本格的に金魚を飼育するのであれば、この60cmサイズの水槽が欲しいところですね。

水量も多すぎず、少なすぎずといったところで、管理がしやすいです。

小さいサイズにくらべても段違いに安定するため、病気のリスクを軽減することができます。

60cm水槽で飼育できる金魚

  • 4~6cm:6匹
  • 6~10㎝:4匹
  • 10cm以上:3匹
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ここまでの大きさになると、かなりの数の金魚を飼育できるようになりますね。

ただ、そのぶん水換えなどの手間が大きくなります。

90cm水槽で飼育できる金魚

  • 4~6cm:15~20匹
  • 6~10㎝:10匹
  • 10cm以上:5匹

金魚水槽の大きさはどれぐらいが良い?【サイズ別飼育数の目安も】:まとめ

金魚水槽の大きさはどれぐらいが良いかについて書きました。

金魚を飼育するのに適した環境としては、できるだけ大きな水槽が好ましいですね。

飼育水が安定し、金魚が病気になるリスクをおさえることができるからです。

また、小さい水槽にくらべて、水換えの頻度も減らすことができます。

ただし、大きな水槽を導入するということは、それだけのスペースが必要になります。

また、水槽の重量も、90cm水槽であれば200㎏近い重さになります。

ですので、自分の環境に合わせて、無理のない程度の大きさで飼育するようにしてください。

ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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