金魚の飼い方

金魚は酸素なしでも飼育できるの?について解説します

2020年9月25日

金魚の酸素について知りたい人「金魚は酸素なしでも生きていけるの?ブクブクをしていない水槽ってあるよね?ブクブクがないってことは酸素なしってこと?金魚は酸素がなくても生きていけるの?」

こんな疑問を解決します

この記事の内容

金魚は酸素なしでも生きていけるかどうかについて書いています。この記事を読むことで、水槽への酸素の供給の仕組みがわかります

こんにちは、せいじです。

金魚飼育を10年以上しており、金魚のふるさと、奈良県大和郡山市から金魚マイスターの認定を受けています。

金魚マイスターを詳しく知りたいかたはこちら

さて、時々見かけるブクブクを設置していない水槽や、睡蓮鉢の金魚を見かけたことがあると思います。

「あれ、この金魚は酸素がいらないの?」と疑問に感じたことはないでしょうか?

いえいえ、金魚は生物なので、もちろん酸素がないと生きていけません。

実は「ブクブク=酸素」ではないのです。

というわけで、今回は金魚が酸素(ブクブク)なしで飼育できる理由について書いていきます。

金魚は酸素なしでも飼育できるの?について解説します

まず結論から言うと、金魚が生き物である以上、酸素がなくては生きていけません。

では、どうしてブクブクがないのに金魚は生きていけるのでしょうか?

その答えは、水槽に酸素が供給される仕組みにあります。

そのあたりを掘り下げていきます。

ブクブクの気泡で飼育水に酸素が供給されるわけではない

ブクブクの気泡が金魚に酸素を供給している、と思っている人がたくさんおられると思います。

しかし、実はそうではありません。

ブクブクがなくても、水槽に酸素は供給されます。

とはいえ、ブクブクが大きな役割を担っているのも事実です。

ブクブクで水槽内に酸素が供給される理由は、気泡によって水面が撹拌されるからです。

水中に発生した気泡が水面に到達し、水面がかき回されたり、揺れたりすることによって、酸素がたくさん飼育水に溶け込むようにしているのです。

つまり、これがブクブクによって水槽に酸素が供給されるメカニズムです。

酸素の供給は水面から行われている

ですから、水槽に酸素が供給されるのは水面から、ということになります。

水面が空気に触れることによって、水中に酸素が溶け込むのです。

ブクブクで水面が揺れると、水面が空気に触れる面積が増えます。

水面と空気が触れる面積が増えると、よりたくさんの酸素が飼育水の中に取り込まれるのです。

ブクブクなしの水槽のメカニズム

では、ブクブクなしの水槽では、どうやって酸素を飼育水の中に取り込んでいるのでしょうか?

酸素を取り込むために必要な環境をまとめると次のようになります。

ブクブクなしで酸素を取込む環境

  • フィルターにより水の循環がある
  • 間口が広く浅い容器を使用
  • 風通しの良い場所での飼育

それぞれ掘り下げていきます。

フィルターによる水の循環がある

上部フィルターや壁掛けフィルターを使用している場合、水槽からフィルターの濾過槽へ、ポンプを使って水を循環させることになります。

循環している際に、飼育水が空気と触れることによって酸素が供給されます。

また、濾過槽から水槽内に水が戻る際に水面の揺れが発生するため、そこでも酸素を取り込むことができます。

ですから、上部フィルターや壁掛けフィルターでは、基本エアレーション、つまりブクブクを必要としません。

外部フィルターの場合、濾過槽が閉じられた空間になるため空気に触れにくくなります。

しかし、濾過槽から水槽に水を戻す際に水面の揺れが発生するため、飼育水に酸素が取り込まれます。

酸素の量が足りるかどうかは、水槽内の金魚の数によります。

多ければ多いほど酸素をたくさん必要とするので、足りないかもしれません。

逆に、金魚の数が少なければ、外部フィルターでもブクブクは必要ありません。

間口の広い容器を使用

繰り返しになりますが、酸素は水面から取り込まれます。

ですから、水面の面積が広い方が酸素を取り込みやすくなります。

また、水位が浅いほうが、飼育水全体に酸素が行きわたりやすいです。

ですから、ブクブクをせずに飼育する場合は、間口が広く、水位の浅い容器を使うようにしてください。

とはいえ、水位が浅すぎても、水温が気温や室温の変化の影響を受けやすくなってしまいます。

この環境にもっとも適しているのが、セメントなどを混ぜるときに使うトロ舟です。

頑丈で扱いやすい容器ですので、ぶくぶくなしで飼育したい人にはおすすめです。

特に屋外飼育では一択といってよいほどですね。

参考記事
金魚の屋外飼育の容器にはトロ舟(プラ舟)が最適な理由とは?

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風通しの良い場所での飼育

風があたると水面は揺れます。

揺れによって空気と触れる面積は広がります。

なので、風通しが良い場所だと、飼育水に酸素が溶け込みやすくなります。

間口の広い容器を使うことで、その効果は高くなりますね。

金魚は酸素なしでも飼育できるの?について解説します:まとめ

金魚は酸素なしでも飼育できるかどうかについて書きました。

まぁ、厳密に言うと、ブクブクがあるかないかのお話しです。

金魚は生き物なので、生きていくためには酸素が必須です。

しかし、ブクブクがなくても、水槽に酸素を供給することは可能です。

上部フィルターや外部フィルターを使ったり、酸素が溶け込みやすい形の容器で飼育する、といったことですね。

ちなみに、屋外飼育でコンセントがないけれど、どうしてもブクブクを設置したい、というかたは、電気が使えない!屋外飼育の水槽にエアレーションする方法は?をご覧いただくと、電気を使わずにエアレーションする方法がわかります。

ご覧いただけるとうれしいです。

参考記事
電気が使えない!屋外飼育の水槽にエアレーションする方法は?

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というわけで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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