金魚のストレスの状態を知りたい人「金魚にもストレスがあるって聞いた。ストレスがたまると人間と同じように、病気になってしまうんだよね。じゃあ、金魚がストレスがたまっているかどうか、どうやって判断したらいいだろう?外から見て判断できるような症状とかあるのかな」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
- 金魚にストレスがたまったときの症状がわかる
- 症状に適切に対処できるようになる
- 金魚を長生きさせることができる
こんにちは、せいじです。
10年以上金魚の飼育をしています。
飼育している金魚は、今のところだいたい5年以上、生きています。
現在進行形なので、今後も寿命はのびる予定です。
さて、金魚を長生きさせるためには、病気にさせない健康管理が非常に重要です。
目に見えて症状が出た段階では、手遅れである場合が多いからです。
万が一気づけずに病気になった場合は、早期発見、早期治療がポイントになります。
治療のスタートが早ければ早いほど、完治する可能性が高いからです。
ところで、金魚が病気になるのは、ストレスが原因であることがほとんどです。
なんらかのストレスによって免疫力が低下し、細菌の感染や寄生虫による寄生をゆるしてしまうのです。
ですから、ストレスをできるだけ排除して飼育することが、金魚を長生きさせるためには必要です。
とはいえ、金魚はストレスを感じていることを訴えてはくれません。
飼育者が金魚の発信する症状を読み取って、判断してあげなければならないのです。
ストレスが溜まっているときに見られる症状としては、背びれをたたむ、えらの動きの異常、粘液の異常分泌、体色が薄くなる、といったことがあげられます。
というわけで、今回は金魚にストレスがたまっているときに見られる症状について書いていきます。
なお、金魚のストレスの原因や金魚の及ぼす影響、対処方法などについては、金魚もストレスを感じる!その原因と影響を解説しますをご覧ください。
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金魚にストレスが溜まったときの症状とは
では、金魚にストレスがたまっているときの症状を見ていきます。
症状が出ている段階では、すでに細菌に感染していたり、寄生虫に寄生されている場合も多いです。
ですから、すぐに対処してあげてください。
背びれをたたむ
背びれの張り具合は、金魚のストレス状態をはかるものさしになります。
元気な金魚は、尾びれを「ピンッ」と張っています。
しかし、ストレスがたまってきたり、体調が悪くなると、尾びれをたたむようになります。
尾びれをたたむ行為は、病気の前兆や、初期症状として見られることが多いです。
ですから、症状が見られた場合は、すぐに塩水浴を実施するようにしてください。
塩水浴によってストレスが軽減されるからです。
そして、自然治癒力を高めることができます。
白点病の初期症状である場合も多いですが、初期の初期であれば白点はまだ目で確認できません。
この段階で塩水浴を実施できれば、たいていは完治することができます。
白点虫に寄生されてはいますが、金魚の体力がまだ十分に残っているからです。
なので、日々の観察ポイントとして尾びれをチェックするようにしてください。
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えらの動きに異常が見られる
ストレスはえらの動きにもあらわれます。
あらわれる症状をまとめると、次のようになります。
ストレスがある場合のえらの動き
- 動きが頻繁になる
- 動きが大きくなる
- 片方しか動かない
健康な金魚は、それほど頻繁にはえらを動かしません。
それでも十分に酸素を得ることができるからです。
しかし、ストレスでえらの機能が低下している場合は、酸素を得ようと頻繁にえらを動かすようになります。
そして、よりたくさんの酸素を得られるよう、えらを大きく動かすようになります。
逆に言うと、そうしないと酸素を身体に取り込むことができないからです。
普段はよく見ていないと気付かないぐらいの動きですが、ストレスがたまると、はっきりとわかるぐらい大きく動かすようになります。
また、えらの動きが悪くなることもあります。
健康な金魚は、両方のえらをいっしょに動かします。
しかし、ストレスがかかっている金魚では、片方のえらしか動かないことがあります。
これは、菌などの感染によって、えらが破壊されてしまったからです。
塩水浴や薬浴の実施で対処することになりますが、えらの動きが悪くなりすぎると、回復はむずかしいですね。
粘液を異常に出す
金魚のストレスが大きくなると、粘液を異常に分泌することがあります。
自分の身体を守ろうとするためです。
金魚の身体の表面は、粘膜で覆われています。
この粘膜によって、細菌やウイルス、寄生虫などから身体を守っているのです。
金魚を手でじかに触ってみると、ぬるぬるとした感触があります。
そして、触った手にも粘膜が付着し、生臭さとともにぬるぬる感が残ります。
健康な金魚の場合、粘膜は一定の量に保たれます。
しかし、ストレスが強くなって免疫力が低下してきたり、細菌の感染が起こると、身体を守ろうとよりたくさんの粘膜を分泌するようになるのです。
粘膜の異常分泌を発症する病気としては、白雲病があります。
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体色が薄くなる
強度のストレスをかかえると、金魚の体色が薄くなることがあります。
特に黒い金魚は、茶色に近い色まで変色することがありますね。
すでに細菌の感染を受けて、病気になっていることが多いです。
体色が変わるぐらいまでストレスを強くかかえている状態では、回復は非常に厳しいと言わざるを得ません。
このような状態になる前に、対処するようにしてあげてください。
なお、光の不足などで色が薄くなっている場合は、健康に大きな影響はありません。
体調不良とのちがいは、金魚の元気さで確認してください。
色が薄くなってきても、元気に泳いでいるのであれば大丈夫です。
なお、金魚の色が抜ける症状については、金魚の色が抜けて薄くなる色落ちや退色の原因と対処方法をご覧ください。
記事を読むことで体色を維持、回復させることができ、美しい金魚を楽しむことができます。
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金魚にストレスが溜まったときの症状とは:まとめ
金魚にストレスがたまったときに、どのような症状があらわれるのかについて書きました。
ストレスは金魚にとっても健康を損なう原因となります。
また、細菌や寄生虫による病気を発症すると、ストレスはさらに強くなります。
できる限り病気になる前に対処するようにし、病気になったら早期発見、早期治療によって完治できるようにしましょう。
とはいえ、金魚の病気は、症状が発症した時点では完治がむずかしいものも多いです。
なので、できるだけ早い段階で金魚が感じているストレスを察知し、対策を講じることが必要です。
本記事を参考に、金魚の健康を守っていただけると幸いですね。
なお、症状の他にも、ストレスによって起こす行動があります。
そちらについては、金魚がストレスを感じているときの行動とは?【早期発見しよう】をご覧ください。
症状、行動と両方で察知することができれば、金魚をストレスから守りやすくなり、長生きさせることができるようになります。
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ということで、今回はこの辺終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。