金魚の消化不良に悩む人「金魚の消化不良の原因や改善方法が知りたい。金魚が消化不良を起こして困っている。どうしたら改善できるんだろう。原因や改善方法を教えてほしい」
こんな悩みを解決します
この記事の内容
金魚の消化不良の原因や改善方法、消化不良になりやすい理由、消化不良によってなる可能性が高くなる病気について書いています
こんにちは、せいじです。
金魚飼育で頭を悩ませるのが消化不良です。
消化不良は様々な病気の原因となるので、注意が必要です。
さて、金魚が消化不良になる原因としては、餌のやりすぎ、水温と餌の成分の関係、そして飼育環境によるストレスがあげられます。
改善方法としては、1週間餌を切って水温を上げたり、餌そのものを見直したり、また金魚のストレスとなる原因を解決することがあげられます。
金魚が死んでしまうケースの多くを消化不良が占めていると言われます。
逆に言うと、消化不良を避けることができれば、金魚を長生きさせられる可能性が高いということです。
というわけで、今回は金魚の消化不良について書いていきます。
金魚の消化不良を改善する方法
まず最初に、消化不良を改善する方法について書いていきます。
できれば転覆病などの病気になる前に、対応するようにしてください。
消化不良を起こしているかどうかは糞でわかる
金魚が消化不良を起こしているかどうかの見分け方ですが、金魚の糞によって判断することができます。
消化不良を起こしていない場合、金魚は身体からぶらぶら漂う長い糞をします。
「あいつは金魚の糞みたいについてくる」といった言葉があるように、とても特徴的な糞をするんです。
しかし、消化不良を起こすと、次のような糞になります。
消化不良を起こしている糞
- 糞に空気が混じる
- 糞が細切れになる
金魚が消化不良を起こしている場合、糞に空気が混じるようになります。
空気が混じると、まるで糞が透明になっているように見えます。
また、糞が細切れになってしまうのも消化不良の症状です。
1週間絶食をする
消化不良を改善するためには、餌を切らなければなりません。
餌を切るとは、まったく餌をあたえないようにするということです。
つまり絶食ですね。
絶食で金魚の消化器官を休ませることによって、消化不良が改善する場合があるのです。
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ヒーターなどで水温をあげる
もし、水温が低い状態で消化不良を起こしているのであれば、ヒーターによって加温してあげてください。
金魚は変温動物なので、水温によって活動量が変わります。
水温が低いと活動量が低下し、消化能力も落ちます。
なので消化不良を起こしやすくなるのです。
消化機能を活発にするために、水温を25℃ぐらいまで上げてください。
そうすれば消化不良が改善する可能性があります。
餌切りといっしょに行うことで、より改善の効果が高まります。
消化の良い餌をあたえる
消化不良の原因は餌にあるかもしれません。
もし、あたえている餌が古いものであるなら、新しいものに取り換えるようにしてください。
餌は古くなると酸化が進み、金魚が食べた時に身体の中にガスが溜まる原因になります。
ガスが溜まると消化不良や転覆病を起こします。
また、たんぱく質の多い餌だと、金魚は早く大きく育ちますが、消化不良を起こしやすくなります。
餌を見直して低たんぱくなものに変更すると改善される場合があります。
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餌やりは季節ごとによって調整が必要
前述したとおり、金魚は水温によって消化能力が変わる生き物です。
なので、季節と水温に応じて、餌そのものを使い分けたり、餌の回数、量を調整吸うようにしてください。
季節に応じた給餌方法をかんたんにまとめると、次のようになります。
春・秋:水温の変化が激しいため、餌を控えめにする
春と秋は日中と朝晩の気温の変化が激しく、また日によっても大きく変わります。
なので、餌を1日1~2回程度におさえてください。
あたえる時間も、朝にしたほうがいいですね。
水温が下がっていく時間帯にあげると、消化不良を起こす可能性が高くなります。
冬:餌を控えめ、10℃を切ったら餌をあたえない
冬になると水温は下がっていきます。
18℃を切ったら、低たんぱくの餌を1日1回あげる程度におさえましょう。。
そして、10℃を下回ったら餌を完全に切ってください。
金魚の活動は大幅に低下するので、餌をあたえなくても死ぬことはありません。
逆に餌をあたえると消化不良を起こして、命取りになることがあります。
夏:高たんぱくな餌を複数回あたえてもOK
高たんぱくな餌を1日に数回あたえても大丈夫です。
ただし、餌の間隔は3時間以上あけるようにしてください。
短時間に何度も餌をあたえると、消化不良になる可能性が高くなります。
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金魚の消化不良の原因とは
次に、金魚が消化不良になる原因について書いていきます。
金魚の消化不良の原因は複数あります。
餌のやり方や飼育環境の問題が影響しているので、必要であれば改善していきましょう。
餌をあたえすぎている
消化不良の原因のひとつ目は、餌をあたえすぎたことによる食べ過ぎです。
人間と同じように、金魚も食べ過ぎると消化不良を起こしてしまいます。
なので、餌の量に十分注意してください。
基本的には1回の餌量は5分で食べきれる量にしてください。
1日に複数回餌をあたえる場合は、餌の間隔を3時間以上あけるようにしてください。
そうすれば、食べ過ぎによる消化不良のリスクを下げることができます
消化しにくい餌をあたえている
消化不良の2つ目の原因としては、消化しにくい餌をあたえたことによるものです。
消化しにくい餌というのは、高たんぱくの人工餌です。
たんぱく質がたくさん含まれていると、大きく成長しやすいですが、そのいっぽうで消化不良を起こしやすくなります。
水温が低いときに餌をあたえた
水温が18℃を下回った状態で餌をあたえ過ぎると、消化不良を起こす可能性が高くなります。
特に高たんぱくの餌をあたえると、リスクが高まります。
水温が低い状態で餌をあたえる場合は、低たんぱくの餌を少量あたえるようにしてください。
水温が10℃を下回ったら、餌をあたえないようにしましょう。
金魚がストレスを感じている
金魚がストレスを感じていると、消化不良を起こしやすくなります。
ストレスを感じる原因とは、次のようなことがあげられます。
金魚がストレスを感じる原因
- 水質が悪化している
- 水温が急激に変化する環境
- 混泳によるストレス
- その他
金魚はストレスを感じると消化不良になりやすいほか、免疫力が低下して病気になりやすくなるので、飼育環境を改善するようにしてください。
金魚はどうして消化不良になりやすいの?
ところで、金魚はどうして消化不良を起こしやすいのでしょうか?
その理由は金魚の身体の機能にあります。
金魚には胃がない
金魚には胃がありません。
厳密にいうと、胃のような名残は見られるようですが、しかし胃の働きをする臓器がないのです。
なので、消化する能力が弱く、消化不良を起こしやすいのです。
金魚は満腹中枢がにぶい
また、金魚は満腹中枢がにぶいという特徴があります。
ですから、餌をあたえられると、あたえられた分だけ食べようとします。
結果、自分の消化能力以上に食べてしまい、消化不良になるのです。
消化不良になるとどのような影響があるの?
金魚が消化不良を起こすと、転覆病の原因となります。
また、消化不良のストレスによって免疫力が低下し、様々な病気を発症するリスクが高くなるのです。
消化不良によって起こる金魚の病気
最後に、消化不良によって起こりやすい病気をまとめておきます。
転覆病
消化不良による代表的な病気は、転覆病です。
転覆病とは、身体のバランスが取れなくなって、浮いたり、沈んだりしてしまう病気です。
軽症であれば、餌を食べてしばらくすると元に戻りますが、重症化すると常時転覆した状態となり、元に戻らなくなります。
そして、やがて衰弱して死んでしまうのです。
転覆病の詳しい情報については、ピンポンパールの転覆病の原因や対処方法とは【浮くより沈むに注意】の記事をご覧ください。
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松かさ病
もうひとつは松かさ病です。
松かさ病は、松ぼっくりのようにうろこが逆立ってしまう病気です。
松かさ病になる原因はすべて明らかになっていませんが、原因のひとつにエロモナスハイドロフィラという常在菌による感染があります。
常在菌なので、健康なときには感染しませんが、金魚の免疫力が低下すると感染してしまいます。
そして、病気を発症するのです。
なお、松かさ病については金魚の松かさ病の原因や治療方法とは【画像あり】に詳しく書いています。
ぜひご覧ください。
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その他病気全般
消化不良による免疫力の低下は、いろいろな感染症になるリスクが高まります。
白点病や赤斑病、水カビ病、白雲病など、万病の元になるので、十分注意するようにしてください。
金魚の消化不良の原因と改善方法について【餌やりがポイントです】まとめ
金魚の消化不良の原因や改善方法、金魚が消化不良をおこしやすい理由、そして消化不良が金魚にどのような悪影響を及ぼすかについて書きました。
消化不良はまさに万病の元になります。
消化機能が弱い金魚への餌やりについては、季節によって細かく調整しつつあたえるようにしてください。
また、季節によって餌の種類を変えるのも、大きく育てつつ消化不良を避けるのに有効です。
消化不良が見られた場合は、思い切ってしばらく餌をあたえないようにするのがよいですね。
上手な餌やり、環境づくりによって、消化不良から金魚を守ってあげてください。
というわけで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。