らんちゅうの転覆病の症状や原因、治療方法とは【浮く&沈む】

金魚の病気など

らんちゅうの転覆病に悩む人「らんちゅうの転覆病のことを知りたい。らんちゅうが転覆してしまって困っている。転覆してしまう原因ってなんだろう?どうやったら治せるんだろうか?」

こんな悩みを解決します

この記事の内容
らんちゅうの転覆病の原因や治療方法について書いています

こんにちは、せいじです。

金魚の生産で有名な奈良県大和郡山市で金魚マイスターの認定をもらっています。

さて、らんちゅうの病気で多いのが転覆病です。

転覆病は、らんちゅうや琉金など、丸い体型をしている金魚に発生しやすい病気ですね。

原因は、餌の消化不良や浮袋の障害、身体のバランスを維持する機能が冒されていたりといったことが考えられす。

治療方法については、消化不良による軽度の転覆病であれば、餌を切って水温をあげることで改善します。

しかし、重症になったり、消化不良以外が原因となっている転覆病については、確立した治療方法がないのが実情ですね。

というわけで、今回はらんちゅうの転覆病について解説していきます。

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らんちゅうの転覆病の症状

らんちゅうの転覆病の症状には、大きく分けて2パターンあります。

浮く転覆病と、沈む転覆病です。

浮くタイプの転覆病

浮くタイプの転覆病の症状は、次のようなものです

浮くタイプの転覆病の症状

  • 水面に浮く
  • 泳ごうとしても水中にもぐれない
  • 身体のバランスが取れない

浮く転覆病とは、スタンダードな転覆病です。

らんちゅうが水面に浮かんでしまい、泳ぐことがままならなくなります。

水の中に潜ろうとしても、まるで風船のように水面に浮いてしまいます。

ひどい状態だと、病名のとおりお腹を水面に向けてさかさまに転覆した状態となります。

浮いているのが常態化すると、水面から外に出た部分が空気に触れて乾き、ただれます。

ただれたところから菌が入り、らんちゅうが死んでしまうことがあります。

沈むタイプの転覆病

沈むタイプの転覆病の症状は、次の通りです。

沈むタイプの転覆病の症状

  • 水底に沈んでしまう。
  • 泳ごうとしても浮くことができない
  • 身体のバランスが取れない

沈むタイプの転覆病は、浮くタイプとは逆に、水中で浮くことができなくなります。

初期症状では、泳ぐために身体を動かしているうちはなんとか浮くことができますが、その動きをやめてしまうとすぐに水槽の底に沈んでしまいます。

症状が進行するとますます浮くことができなくなり、重症化すると水槽の底を這いまわるような状態になります。

沈んでいるのが状態化すると、底面にふれているらんちゅうの身体の部分にただれが発生します。

ただれについては、浮くタイプで乾いてただれた部分から菌が入るのと同じ状況が発生します。

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らんちゅうの転覆病の原因とは?

らんちゅうの転覆病の症状はなかなか悲惨です。

見ているとかわいそうになります。

では、なぜ転覆病が発生するのでしょうか?

ここからはらんちゅうの転覆病の原因について書いていきます。

らんちゅうが消化不良を起こしている

転覆病でもっとも多い原因は、らんちゅうが消化不良を起こしていることによるものです。

消化不良を起こすと、らんちゅうの身体の中にガスが溜まり、そのガスによって身体のバランスが取れなくなって転覆病を発症すると言われています。

消化不良の原因として考えられるは、次のようなものがあります。

らんちゅうの消化不良の原因

  • 餌のやりすぎ
  • 古い餌をあたえた
  • 水温が低い状態で餌をあたえた
  • 過密飼育などらんちゅうがストレスを抱えている

らんちゅうが消化不良を起こしているかどうかを把握するには、らんちゅうの糞を確認するのが一番わかりやすいですね。

らんちゅうの糞が次のような状態になっていると、注意が必要です。

らんちゅうの消化不良の糞の状態

  • 糞が透明になっている
  • 糞が細切れになっている

糞が透明に見えるのは、糞の中に空気が混じっているからです。

また、健康ならんちゅうは長い糞をしますが、消化不良を起こすと糞が細切れになります。

消化不良を起こしているのが確認出来たら、餌をしばらく完全にあたえないようにしてください。

餌をあたえずに、しばらく消化器官を休ませると、症状が改善します。

また、水温をあげると、消化活動が活発となり、消化不良が改善されることがあります。

消化不良の詳細な記事については、金魚の消化不良の原因と改善方法について【餌やりがポイントです】をご覧ください。

浮袋に障害が発生している

らんちゅうも含め、金魚が水中で浮き泳ぐことができるのは、身体の中に浮袋という器官を持っているからです。

この浮袋によって、らんちゅうは身体のバランスを取ることができるのです。

しかし、浮袋になにかしらの障害が発生すると、らんちゅうは水中で身体のバランスをとることができなくなります。

その結果、転覆病を発病することになるのです。

沈むタイプの転覆病では、食べ過ぎによって浮袋が破壊され、浮くことができなくなると考えられます。

沈むタイプの転覆病の方が、浮袋のダメージが大きい状態だと考えられます。

身体のバランスを維持する機能の障害

らんちゅうは浮袋とは別に、平衡感覚を維持する機能を持っています。

この感覚をベースにして、浮袋を使いつつ、身体のバランスを取るのです。

しかし、病気などによって平衡感覚に異常をきたすことがあります。

たとえば、松かさ病では症状の一つに平衡感覚の異常があります。

金魚の松かさ病の原因や治療方法とは【うろこが逆立つ病気です】

ですので、他の病気によっても、この平衡感覚に影響を及ぼすものがあるかもしれません。

平衡感覚を維持する機能に異常が発生した場合、消化不良や浮袋に異常が発生して転覆病となったケースの症状とは異なります

平衡感覚の異常では、水中で金魚が平衡を維持できなくなり、頭を水底に向けた姿勢になったり、傾いたりします

いっぽうで、消化不良などでなった場合は、前述したように舟が転覆するような形で、水面に浮きます。

こういった症状のちがいがありますね。

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らんちゅうの転覆病の治療方法

ここからはらんちゅうの転覆病を治療する方法について書いていきます。

改善が見込めるのは、消化不良による転覆症状の場合です。

それ以外で転覆病が発生している場合は、改善は非常にむずかしいですね。

また、沈むタイプの転覆病についても、浮袋が完全にダメージを負っている可能性があるので、回復はむずかしいと思います。

絶食してらんちゅうの消化器官を休ませる

転覆病の症状を改善するひとつめの方法は、餌を完全に切ることです。

餌をあたえた直後から数時間にかけて転覆病の症状を発症する初期症状の場合は、とにかく餌をあたえないことが重要となります。

このケースは、餌を食べると転覆症状を出し、消化が終わる数時間後に元に戻る、といった症状を見せます。

すぐに元に戻るから大丈夫だろう、と餌をあたえ続けていると、徐々に転覆してから元に戻るまでの時間が長くなります。

やがて、餌を消化しても元に戻らなくなり、ずっと転覆したままの状態が続くようになるのです。

こうなったら手の施しようがなくなるので、初期の段階で餌を切り、症状が進行しないようにしてください。

1週間まったく餌をやらず、さらに水温をあげて様子を見てください。

そして、餌を少量から再開し、餌を食べても転覆症状が出ないようなら大丈夫です。

ただし、一度転覆病を発症した個体は、転覆しやすいので、その後も餌の量を調整してあげる必要があります。

 

水温をあげて消化能力を高める

らんちゅうは変温動物です。

ですので気温や水温の変化によって、活動量が変化します。

らんちゅうは水温が18℃を下回ると、活動が低下します。

消化機能の低下が見られ、消化不良を起こしやすくなります。

消化不良はらんちゅうの転覆病の大きな原因のひとつです。

ですから、転覆病の症状が見られたら、水温を25℃ぐらいまであげるようにしてください。

もし水温が25℃以上ある環境で転覆病が発症した場合、30℃近くまであげて様子を見てください。

消化能力をあげることによって、転覆病を改善できる場合があります。

らんちゅうの転覆病の改善にはクロレラが効果的?

らんちゅうの転覆病を治療する薬を紹介したいところですが、残念ながらありません。

なぜなら、転覆病は菌やウイルス、寄生虫によって起こる病気ではないからです。

ひとつの改善策として使えるのが、クロレラをあたえる方法です。

クロレラには整腸作用があります。

なので、クロレラをあたえることによって、らんちゅうの消化不良が改善される可能性があるのです。

消化不良が改善されれば、初期の転覆病であれば症状が改善されます。

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らんちゅうの転覆病の原因や治療方法とは?【浮く&沈む】:まとめ

らんちゅうの転覆病の原因や治療方法について書きました。

らんちゅうにとって転覆病は非常にやっかいな病気です。

なぜなら、これといった完全な治療方法が確立されていないからですね。

また、予防方法も明確にあるわけではありません。

消化不良をさけるために餌を加減してあげても、個体によっては発病する場合があります。

そのような個体は、大きくするのはむずかしいですね。

というのも、餌を切って水温をあげ、とりあえず転覆症状から改善させても、しばらくするとまた繰り返す可能性が高いからです。

ですから、転覆症状を見せた個体については、大きくすることにこだわらず、餌の量をおさえながら長生きできるように育ててあげてください。

なお、らんちゅうを大きく育てたい人は、らんちゅうの大きさはどれぐらい?大きくするには?を読んでいただけるとうれしいです。

というわけで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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