金魚の穴あき病に悩む人「金魚の穴あき病について知りたい。金魚のうろこに充血が見られるんだよね。穴あき病かな?って思うんだけど。穴あき病の症状や原因、治療方法について知りたい」
こんな悩みを解決します
この記事の内容
金魚の穴あき病の症状、原因、治療方法について書いています
こんにちは、せいじです。
金魚の病気で、穴あき病というものがあります。
この病気は、その名の通り、金魚の身体に穴があいてしまう病気です。
細菌の感染により発症する病気で、症状はうろこの充血からはじまります。
そして、進行するにつれてうろこがはがれ、身体に穴があいていくのです。
ですので、うろこの充血が見られたら、穴あき病の可能性を考える必要があります。
治療については、金魚の病気全般の基本治療である、塩水浴と薬浴が効果的です。
というわけで、今回は金魚の病気、穴あき病について書いていきます。
金魚の穴あき病の原因や症状、治療方法【うろこがはがれる病気です】
まず、金魚の穴あき病の原因や症状について書いていきます。
穴あき病の原因とは
金魚の穴あき病の原因は、非定型エロモナスサルモニシダという病原細菌の感染によるものです。
この病原細菌に感染することにより、穴あき病を発症します
非定型エロモナスサルモニシダは普通に存在する常在菌で、低水温で発生、増殖しやすい病原細菌です。
なので、春先や、秋が深まった以降に発症しやすい傾向があります。
金魚が健康であれば感染を避けることができますが、ストレスなどによって体調をくずし、抵抗力が低下していると、感染しやすくなります。
穴あき病の症状とは
次は穴あき病の症状について書いていきます。
穴あき病は進行するとうろこに著しいダメージが発生します。
はがれたうろこは治療によって再生しますが、症状がひどいと、新たなうろこがきれいに生えそろわず、見た目がいびつになる場合があります。
ですので、早期発見、早期治療に努めてください。
穴あき病の初期症状
穴あき病の初期症状は、うろこの充血です。
1枚のうろこの充血からはじまり、進行とともに充血の範囲が広がっていきます。
そして炎症がひどくなり、うろこがはがれはじめ、うろこの下にある真皮という部分が露出する形になります。
穴あき病が重症化すると
さらに症状が悪化すると、真皮が充血し、穴があいていきます。
そして、その下にある筋肉が露出することになります。
ただ、非定型エロモナスサルモニシダは、金魚の体表部のみでしか活動しません。
なので、穴のあく症状が内蔵まで達することはありません。
重症化によって浸透圧調整がむずかしくなる
穴あき病が重症化し、うろこが脱落してくると、浸透圧調整に不具合が出ます。
浸透圧とは、塩分濃度の差によって水分が移動する現象です。
塩分濃度の低いところから、高いところに水分が流れ込みます。
金魚の体液は人間と同程度の塩分濃度になっているため、真水で飼育している場合、金魚の身体に水が入り込む形になります。
入り込んできた水を、金魚はえらなどから常に排出しているのです。
金魚の身体は粘膜に覆わていて、この粘膜によって浸透圧を調整しています。
しかし、穴あき病が悪化すると浸透圧調整がむずかしくなり、金魚にとってストレスとなります。
さらに病状が悪化する原因となるので、対応が必要です。
穴あき病の治療方法
見た目が痛々しい金魚の穴あき病、できるだけ早く治療することで、うろこのダメージを軽減することができます。
観賞魚ですから、見た目も大切ですよね。
うろこがいびつになるのは避けたいところです。
というわけで、ここからは穴あき病の治療について書いていきます。
塩水浴の実施
穴あき病には塩水浴が効果的です。
ひとつは塩の殺菌効果、もうひとつは浸透圧調整の負担を軽減し、自己治癒能力を高めて病気の改善を後押しする効果です。
また、穴あき病が悪化した場合、浸透圧調整に不具合が出るため、それを補うためにも塩水浴は効果を発揮します。
穴あき病に効果のある薬
さて、穴あき病を治療するために効果のある薬としては、次のものがあげられます。
穴あき病に効果のある薬
- 観パラD
- グリーンFゴールドリキッド
- グリーンFゴールド顆粒
水換えをして、薬浴を実施するほかに、餌に薬を染み込ませ、金魚に食べさせることでも治療の効果を得ることができます。
水温をあげる
非定型エロモナスサルモニシダは、低水温で発生、増殖する病原細菌であるため、水温をあげることにより治療効果が高まります。
塩水浴、薬浴をしつつ、28~30℃まで水温をあげるようにしてください。
穴あき病の予防方法
最後に、穴あき病を予防する方法について書いていきます。
病気を治療することも大切ですが、もっとも大切なのは予防することです。
金魚が病気にならない環境作りをすすめていきましょう。
過密飼育を避ける
穴あき病の病原細菌である非定型エロモナスサルモニシダは、強い感染力のある菌ではありません。
つまり、金魚が健康であれば、そうかんたんに感染してしまうことはないのです。
しかし、狭い容器にたくさんの金魚を飼うと、ストレスを感じ、抵抗力が弱くなってしまいます。
その結果、穴あき病に感染してしまうことがあります。
なので、金魚を飼育する場合は、ゆったりと飼育できる環境で飼うようにしましょう。
水換えにより水質の悪化を防ぐ
金魚は、水質の悪化によってもストレスを感じます。
なので、水質が悪化しないよう、定期的に水換えを実施してあげてください。
餌をたくさんあげることによって汚れが増えたり、バクテリアの減少によって生物濾過の効果が低下し、水質が悪化しやすくなることもあります。
水質には常に注意を払い、維持して行く必要があります。
金魚の穴あき病の原因や症状、治療方法【うろこがはがれる病気です】
金魚の穴あき病について書きました。
観賞魚として見た目を守るためにも、穴あき病は早期発見、早期治療が重要です。
また、けっして感染力の強い病原細菌ではないので、普段の飼育環境に配慮することで、予防するようにしたいところです。
低水温になっていく季節の変わり目、春先や秋頃は注意するようにしてください。
というわけで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。