金魚の飼い方

金魚の水槽がすぐ汚れる原因は?きれいに保つ方法を解説

2020年9月4日

水槽がすぐに汚れて困っている人「金魚の水槽がすぐに汚れて困っている。すぐに白く濁ったり、苔が生えたり、水が茶色くなったりする。どうしたらきれいな水を維持できるのかな?」

こんな悩みを解決します

この記事の内容

金魚の水槽の水がすぐに汚れる原因と、その解決方法について書いています

こんにちは、せいじです。

金魚を水槽で10年以上飼育しています。

また、金魚のふるさと奈良県大和郡山市から金魚マイスターの認定を受けています。

金魚マイスター養成塾とは?内容や活動について

さて、金魚を水槽で飼育していて気になるのが、水の濁りや汚れ、苔の発生ですよね。

できれば長い期間、きれいな水で飼育したいところです。

でも、すぐに水が汚れてしまう、その原因はなんでしょうか?

金魚の水槽の汚れの原因は、金魚の排泄物や餌のやりすぎによる食べ残しです。

そして、飼育水の浄化作用がうまく機能していないと、短時間で水が汚れてしまうのです。

というわけで、今回は金魚の水槽がすぐに汚れてしまう原因とその解決方法について書いています。

金魚の水槽がすぐ汚れる原因は?

金魚の水槽がすぐに汚れてしまう原因について、掘り下げていきます。

水槽ではなんらかのフィルターを使用して金魚を飼育していると思います。

フィルターを使う目的は、濾過作用により水を浄化するためです。

濾過には物理濾過、生物濾過、化学濾過の3つがありますが、もっとも浄化作用が高いのは生物濾過です。

水換えをしたのに、すぐに水が汚れてしまう原因は、水の汚れのスピードに浄化作用が追い付いていないからです。

そのあたりを詳しく書いていきます。

水の汚れの原因とバクテリアのバランスがとれていない

フィルターを使って水を浄化する濾過作用、そのうちもっとも強力なのが生物濾過です。

生物濾過は、金魚が出す排泄物を、バクテリアが分解することで水を浄化する濾過のことです。

金魚は排泄物としてアンモニアを排出します。

アンモニアは金魚にとって猛毒です。

また、飼育水の濁りの原因となります。

バクテリアはアンモニアを分解して、最終的に硝酸という金魚に無害な物質に変えてくれます。

金魚が出す排泄物と、浄化作用に必要なバクテリアの数のバランスが取れていると、水がすぐに汚れることはありません。

しかし、排泄物が多すぎたり、バクテリアが少なすぎると、浄化作用が追いつかなくなり、水がすぐに汚れてしまうのです。

バクテリアによる濾過作用の詳細については、金魚水槽のバクテリアの効果をわかりやすく解説をご覧ください。

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なお、水槽を立ち上げてすぐの状態では、バクテリアがまだ発生していません。

ですので、生物濾過が機能しないため、水の濁りが発生します。

適切に対応すれば、水の濁りは改善されます。

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餌のやりすぎによる食べ残し

排泄物が多すぎる原因としては、餌のやりすぎがあげられます。

あたりまえですが、金魚は食べる餌の量に比例して排泄量が増えます。

排泄量が増えると水は汚れやすくなり、バクテリアとのバランスがくずれる可能性が高くなります。

また、金魚が食べきれないほどの量の餌をあたえてしまい、水槽の中に餌が残ってしまうと、餌の成分が飼育水に溶けだします。

飼育水にいろいろな成分が増えることを富栄養化といいますが、富栄養化は苔が発生する原因となります。

金魚水槽で苔が発生する原因の詳細や、苔対策については、金魚水槽の苔対策を解説します【水槽のルンバ発動】をご覧ください。

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過密飼育

金魚をひとつの水槽にたくさん飼育することを、過密飼育と言います。

過密飼育になると、水が汚れやすくなります。

金魚の数が増えると、排泄物の量も増えるからです。

金魚の水槽の水がすぐに汚れるのを解消する方法

ここからは、金魚の水槽の水がすぐに汚れるのを解消する方法について書いていきます。

バクテリアの数を増やす

生物濾過の作用を高めれば、水が汚れやすくなるのをふせぐことができます。

生物濾過の作用を高めるには、バクテリアの数が増える環境を作る必要があります。

バクテリアの数を増やすためには、次のような方法があります。

生物濾過を強化する方法

  • 濾過能力の高いフィルターに変える
  • フィルターを追加する
  • 多孔質の濾材を使用する
  • 底砂利を敷く
  • 酸素を供給する

バクテリアはフィルターの濾材や底砂利に棲みつきます。

濾過能力の高いフィルターは、濾材を入れる濾過槽が大きくなっています。

濾過槽が多いということは、たくさんの濾材を入れることができるため、バクテリアがたくさん棲みつくことができるのです。

フィルターを追加したり、多孔質の濾材を使用する、底砂利を敷く、というのも、バクテリアの棲み処を増やすことが目的です。

また、汚れを分解してくれるバクテリアは、生きていくために酸素を必要とします。

ですから、エアレーションをすることによって水槽の酸素量を増やせば、たくさんのバクテリアが発生するようになります。

バクテリアの増やし方の詳細や、おすすめの多孔質の濾材については、水槽のバクテリアの増やし方【重要です】をご覧ください。

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餌の量を減らす

前述したように、水槽の汚れは金魚の排泄物が主な原因です。

また、餌の食べ残しがあると、水は汚れやすくなります。

ですから、餌の量を減らすことによって、水の汚れを軽減することができます。

金魚は、1日1回、5分ほどで食べきれる量の餌をあたえれば、十分に生きていくことができます。

逆に、2週間ほど餌をまったくあたえなくても、死ぬことはありません。

早く大きく育てたい、という思いがあれば別ですが、そうでなければ、餌はほどほどにしてください。

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少ない数の金魚をゆったりと飼う

金魚を元気に育てるコツは、大きな容器で少ない数の金魚を飼うことです。

水の量が多いほど、汚れが金魚にあたえる影響は少なくなります。

逆に、少ない量の水でたくさんの金魚を飼育すると、水が汚れやすく、金魚に対する悪影響が大きくなります。

過密飼育は金魚にとってストレスにもなるため、できるだけ少ない数の金魚で飼育するようにしてください。

金魚の水槽がすぐ汚れる原因は?きれいに保つ方法を解説:まとめ

金魚の水槽がすぐ汚れる原因と、きれいに保つ方法について書きました。

金魚の水槽がすぐに汚れてしまうのは、水槽で発生する汚れと、水の浄化作用のバランスが取れていないからです。

なので、水の浄化作用を強化するか、水の汚れの原因を減らすことで解決することができます。

ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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