金魚の1日の餌の回数を知りたい人「金魚の1日の餌の回数を知りたい。金魚を飼育しているんだけど、餌って1日に何回あげたらいいの?金魚っていつもお腹を空かせてるように見えるし、慣れてくると餌をほしがるようになるからたくさんあげたいんだけど、食べさせて大丈夫なのかな?」
こんな疑問を解決します。
この記事の内容
金魚にとって最適な1日の餌の回数について書いています
こんにちは、せいじです。
金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。
さて、金魚飼育の醍醐味として、餌やりがあリます。金魚が餌を食べている姿って、とてもかわいいんですよね。慣れてくると、人の姿を見て「餌おくれー」とアピールするようにもなるんですよ。
アピール姿がまるで踊っているように見えるので、私はこれを「餌くれダンス」と呼んでいます(笑)
その一方で、金魚を飼育するうえでむずかしいのが餌やりでもあります。まちがった餌やりは、金魚を殺すことになるからです。
適切な餌やりの回数は、通常1日1〜2回、その他、水温によって回数を調節してあげる必要があります。
というわけで、今回は適切な金魚の餌の回数について書いてきます。
金魚の餌、1日の最適な回数は?【やりすぎ注意です】
では、適切な金魚の餌の回数について見ていきましょう。
基本は1日1〜2回
金魚を健康に育てるための1日の餌の最適回数は1〜2回になります。金魚の様子を見ていると、もっとほしがりますが、与えすぎないようにするのが金魚を健康に飼育する秘訣です。
「いや、でも金魚はもっと餌をほしがるよ?餌をほしがるということはお腹が減ってるんだよね?1日2回ぐらいじゃ餓死してしまうんじゃないの?」
と思う人もいるかもしれません。
しかし、大丈夫です。なぜなら、金魚はあまりエネルギーを消費しない生き物だからです。ですから、餌が少なくてもそうそう餓死することはありません。
また、金魚は餌だけではなく、水槽の壁面や底砂利に生えた苔なども食べます。なので、人工的な餌は1日1〜2回で十分に生きていくことができます。
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逆に、金魚が求めるままに餌を与えてしまうと、まちがいなく消化不良を起こしてしまいます。
なぜなら、金魚は消化能力が弱く、また満腹中枢の働きも鈍いからです。
ですから、求めるままに餌を与えてしまうと、金魚は自分の限界を超えて食べてしまい、かんたんに消化不良を起こしてしまうんですね。
金魚が死ぬ原因の多くは食べ過ぎと言われるほど、餌を与えすぎて失敗してしまうことが多いんです。
なので、意識して餌を控えめに与えるようにしてください。
なお、消化不良についての詳細は金魚の消化不良の原因と改善方法について【餌やりがポイントです】をご覧ください。
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餌を与えるタイミングとポイント
餌やりは回数と同時に与えるタイミングも重要です。なぜなら、水温によって金魚の消化能力が変化するからです。
金魚は水温が上がるほど活動性が高まり、消化能力も上がります。逆に、水温が低くなると消化能力が低下するんですね。
水温の高い時間が続く昼頃や、これから水温が上がっていく朝に餌を与えると消化不良を起こしにくいですが、逆に、これから水温が下がっていく夕方や夜に餌を与えると、消化不良を起こすリスクが高くなります。
ですから、金魚の餌やりは日が沈む2時間前ぐらいまでに終えるようにするのが理想です。
なお、室内で飼育していて気温の変化にそれほど影響を受けない環境である場合は、照明を消す2時間ぐらいまでを限度とするといいでしょう。
1〜2分で食べ切れる量をあたえる
ここまで、1日の最適な餌の回数を見てきましたが、では1回あたりどれぐらいの量の餌を与えるのがいいでしょうか。
金魚の1回あたりの餌の量は、1〜2分で食べ切れる量ぐらいが目安となります。
あまりたくさん与えすぎると、消化不良はもちろん水が汚れやすくなってしまうからです。
水の中に餌がある時間が長ければ長いほど、餌の成分が流れ出てしまうからです。
さらには、金魚が餌を食べ残したりすると、ますます水の汚れがひどくなります。
水の汚れは金魚にとってストレスとなり、病気の原因となります。そのような観点からも、餌は控えめに与えるようにしてください。
季節(水温)による餌の回数の変化
ここからは、季節(水温)ごとの餌の回数について見ていきましょう。
水温によって餌の回数を変える
前述したように、金魚は水温によって消化能力が変わります。ですから、水温の変化によって餌の回数を調整してあげる必要があります。
水温による金魚の消化能力の変化と餌の回数の目安をまとめると、次のようになります。
水温による金魚の消化能力の変化
- 25〜28℃:消化能力が最大化→3〜6回
- 18〜24℃:普通→1〜2回
- 10〜17℃:能力低下→1回
- 10℃以下:消化ほぼ不能→0回
金魚は、水温が28℃ぐらいをピークに、消化能力がマックスになります。ですから、夏場の暑い時期には、1日に3〜4回与えても大丈夫なんですね。
大きく育てたい人は、大きな容器でたくさん餌を与えると効率よく成長させることができます。
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ただし、水温が30℃を超えると食欲が低下します。
水温が10℃を切ったら、餌を完全に与えないようにします。金魚は冬眠状態になっているため、餌を食べても消化することができず、死んでしまう原因となります。
冬眠状態の金魚は、活動性が著しく低下するため、エネルギーの消費もほとんどなくなります。
ですから、冬の間数ヶ月餌を与えなくても、餓死せずに生きることができます。
季節や水温のちがいによる餌やりのさらなる詳細については、金魚の季節ごとの餌やりを解説しますをご覧ください。
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餌やりの間隔は最低2時間以上あける
ところで、夏場など1日に複数回餌を与える場合は、餌の間隔を最低2時間以上あけるようにしてください。
間隔が短いと、前回の餌を消化仕切らないまま次の餌が入ってくるため、消化不良になる可能性が高いです。
2時間以上、安全を期すのであれば3時間以上あけるようにしてください。
金魚の餌、1日の最適な回数は?【やりすぎ注意です】:まとめ
金魚の1日の餌の回数について書きました。
この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 金魚の餌やりは1日1〜2回が基本
- 気温が上がるタイミングで与える
- 水温の変化によって回数を調節する必要がある
- 複数回与える場合は、間隔を2時間以上あける
- 水温が10℃を切ったら、餌を完全に与えないようにする
金魚を健康に育てるためには、餌を与えすぎないことが非常に重要です。餌を欲しがる姿に負けてしまわないようにしてくださいね。
なお、1回あたりの餌の回数の詳細については、金魚の餌の量は1回あたりどれぐらいがいいの?をご覧ください。
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というわけで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。