金魚をフィルターなしで飼いたい人「金魚をフィルターなしで飼育したい。金魚ってフィルターを使わなくても飼育できるの?上部フィルターとか外部フィルターなど、いろいろフィルターがあるけれど、できれば使わないで飼育したいんだけど」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
こんにちは、せいじです。
金魚飼育を10年以上しています。
屋外で飼育している金魚は、基本フィルターなしで飼っています。
金魚飼育に必需品となっているフィルターですが、使わなくても飼育することはできます。
ただし、フィルターを使わない場合は、それなりの環境整備などが必要になります。
ポイントとしては次の通りです。
フィルターを使わないで金魚を飼育するポイント
- 少ない数の金魚を飼う
- 食べ残しがないよう餌の量を調整する
- 底砂利を敷く
- エアレーションをする
- 水草を入れる
- 照明を8時間以上つける
というわけで、今回はフィルターを使わずに金魚を飼育する方法について書いていきます。
金魚にフィルターは必要?フィルターなしで飼育する方法を解説
フィルターを使用しないということは、フィルターが持つ濾過作用が発生しないことになります。
濾過作用が発生しないということは、金魚の排泄物に含まれるアンモニアや、餌の食べ残しによる水の汚れが分解されず、すぐに金魚に悪影響を及ぼすということになります。
それを解決するためには、頻繁に水換えを実施して有害物質を水槽から排除するか、フィルター以外の方法で濾過作用を発生させる必要があります。
頻繁に水換えするとなると、かなりの労力と水道代がかかります。
現実的にはどんぶり金魚などの、小さな容器で手軽に飼いたい場合なら可能ですが、60cm以上の水槽になってくると、実施するのは厳しいでしょう。
ということで、フィルターを使わなくても水換えの頻度を極力少なくできる環境整備について掘り下げていきます。
少ない数の金魚を飼う
水の汚れを軽減するには、水量の多い環境で少ない数の金魚を飼うのがポイントとなります。
なぜなら、金魚の数が少ないほど、排泄物の量が減り、金魚に有害なアンモニアの発生をおさえることができます。
また、水量が多いほうが、水質の悪化を軽減することができます。
上部フィルターを使った60cm水槽だと、4~5cmの金魚を6匹ほど飼育しても大丈夫ですが、フィルターなしであれば半分の3匹程度におさえておいたほうがいいでしょう。
食べ残しがないよう餌の量を調節する
金魚の排泄物と同じく、飼育水の汚れの元となるのが餌です。
餌の食べ残しが発生すると、水質の悪化につながります。
ですから、金魚が食べきれる量をあたえるようにしてください。
また、金魚に餌をたくさん食べさせると、当然そのぶん排泄物の量が増えることになります。
水質の悪化につながるので、餌の量も控え目にしたほうがいいですね。
底砂利を敷く
フィルターで金魚を飼育する場合、砂利を敷くことをお勧めします。
なぜなら、生物濾過に必要なバクテリアの棲み処になるからです。
フィルターが飼育水を浄化するにあたって、もっとも効果を発揮するのがバクテリアによる生物濾過です。
バクテリアが金魚にとって有害なアンモニアを食べて分解し、金魚に比較的害の少ない硝酸に変えてくれることによって、水換えの頻度を少なくすることができるのです。
バクテリアは主にフィルターの濾材に棲みつきますが、砂利を敷くことで、砂利にも発生します。
少しでも生物濾過の作用を発生させられるよう、砂利を敷くようにしてください。
また、麦飯石を使うことで、汚れの吸着効果を得ることができます。
生物濾過の作用とともに、汚れを吸着してくれることで、水質の悪化を軽減することができます。
ただし、麦飯石の吸着効果は有限で、定期的に交換が必要となります。
エアレーションをする
金魚が生きていくためには酸素が必要です。
上部フィルターなどを使用する場合、ポンプによって水が循環されることにより、水中に酸素を取り込むことができます。
しかし、フィルターを使わない場合は、飼育水の表面から自然に溶け込む酸素しか得られなくなります。
金魚が酸欠を起こす可能性が非常に高いので、エアレーションをするようにしてください。
エアレーションは金魚に酸素を供給するだけでなく、生物濾過に必要なバクテリアの発生、繁殖にも役に立ちます。
なぜなら、生物濾過を起こすバクテリアは、好気性のバクテリア、つまり酸素を必要とするバクテリアだからです。
水草を入れる
水を浄化する作用を持つものに、水草があります。
水草は根から金魚にとって有害となる物質を栄養素として吸い上げ、成長します。
その結果、飼育水が浄化されるのです。
ただ、金魚は水草を好んで食べます。
頻繁に食べつくされてしまうと、水草を購入するのが大変になります。
ですから、その恐れの少ない、金魚向きの水草を選ぶようにしてください。
具体的には次ような水草が、金魚水槽には適しています。
これらの水草は成長が良いため、金魚が食べてもすぐに再生します。
金魚にとってはおやつがわりになりますし、その上で水も浄化してくれるの、ぜひ入れるようにしてください。
照明を8時間以上つける
水草による浄化作用を活用するためには、光が必要となります。
水草が生きていくためには光合成をする必要があるからです。
ですから、水槽にライトを設置し、1日8時間は点灯するようにしてください。
水草が枯れることなく成長し、水を浄化する働きをしつつ、金魚のおやつになってくれます。
金魚をフィルターなしで飼育する際の水換えの頻度は?
以上の環境において、金魚を健康に飼育するために必要な水換えの頻度は、3日~1週間に1回、飼育水の半分を入れ換える程度で大丈夫でしょう。
ただし、金魚の成長度合いにも影響されるので、水の濁りや水面の泡立ちなどがないかチェックし、頻度を調整するようにしてください。
金魚にフィルターは必要?フィルターなしで飼育する方法を解説:まとめ
金魚をフィルターなしで飼育する方法について書きました。
金魚をフィルターなしで飼うためには、水の汚れをできるだけ軽減する必要があります。
ですから、金魚の数を少なくしたり、餌の量を調節して、水の汚れにつながる要素を減らすようにしてください。
それに加えて、本来であればフィルターの濾過作用を用いて水を浄化するところを、それ以外の要素で可能な限り補う必要があります。
そうしないと、水換えの頻度をあげなければならないからです。
水換えの頻度を増やすことになると、それだけ飼育の負担と水道代がかかることになります。
ですので、本記事を参考に、環境を整えるようにしてください。
というわけで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。