金魚の飼い方

金魚が餌をねだる、欲しがる、餌くれダンスに負けてはいけません

2021年7月14日

餌くれダンスをよろこぶ人「金魚の餌のおねだりってかわいいよね。餌くれダンスって呼ばれてるみたいだけれど、ほんとうにダンスをしているように餌をほしがる。その姿を見ているとつい餌をあげたくなるんだけれど、すごく頻繁にするんだよね。餌が足りてないのかな?」

こんな疑問を解決します

この記事の内容

金魚が餌をねだる、ほしがる、餌くれダンスのたびに餌をあたる問題と、対策について解説します

こんにちは、せいじです。

金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。

さて、金魚の飼育のよろこびとして、餌くれダンスがあります。餌くれダンスとは、金魚が餌をねだる際に見せるアピールのことを言います。

飼い主の姿を見かけると、水槽にへばりつくようにしてくねくねとまるでおどるように餌を催促するんですよね。

その姿が愛しくて、つい餌をあげたくなりますが、ちょっと待ってください!

金魚の餌のおねだりに毎回応えていると、金魚を殺してしまうことになりかねません。

なぜなら、金魚はあたえればあたえるだけ餌を食べ、消化不良を起こしてしまうからです。

というわけで、今回は金魚の餌のおねだり、餌くれダンスで餌をあたえることによって起こる問題と、対策について解説します。

金魚が餌をねだる、欲しがる、餌くれダンスに負けてはいけません

では、金魚の餌くれダンス、餌のおねだりのしかたや様子、そしてそのおねだりに負けてはいけない理由について見ていきます。

まずは、そもそも餌くれダンスとはなんなのかについて見ていきましょう。

金魚の餌くれダンスとは?

金魚の餌くれダンスとは、金魚が餌がほしくなったときに、飼い主に向けて行うおねだりのしぐさを言います。

給餌を開始してからしばらくして金魚がなれてくると、飼い主が餌をくれることを理解します。

すると、金魚は飼い主の姿を見かけるだけで、餌がもらえると思ってはしゃぐようになります。

それまでゆったりと過ごしていたのに、飼い主の姿を見た途端、大慌てで水槽の壁面まで寄ってきて、身体をくねらせながら右往左往するのです。

その姿は、まるでダンスをおどっているかのように見えます。そこから、この金魚の餌をおねだりするしぐさを餌くれダンスと呼ぶようになったのです。

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金魚が餌をねだる、欲しがるのはどんなとき?

では、金魚が餌をねだる、欲しがる、つまり餌くれダンスを発動するのはどんなときでしょうか。

もっとも餌くれダンスをするタイミングは、普段の餌の時間です。毎回決まった時間に餌をあたえていると、その時間帯に飼い主の姿を見かけたら必ず餌くれダンスをするようになります。

それ以外の時間でも、餌をあたえるようなしぐさをしたら、途端に餌くれダンスを発動するんですよね。

実は、金魚はしょっちゅう餌を欲しがるしぐさをします。餌をあたえた直後はさすがにおとなしくなりますが、1時間も経たないうちに餌くれダンスをするようになります。

金魚は満腹中枢がにぶい

なぜ、金魚が頻繁に餌くれダンスをするかというと、満腹中枢がにぶいからです。

金魚には胃がありません。食べた餌はそのまま腸に行き、消化吸収されます。

ですから、満腹を感じにくいのです。

実際はたくさん餌を食べていても、お腹に溜まった感覚がないので、すぐにふたたび餌くれダンスをするんですね。

金魚の餌くれダンスに負けてはいけない理由

しょっちゅう餌くれダンスを発動する金魚さんたち、しかし、飼い主はその餌くれダンスに負けてはいけません。

餌くれダンスのたびに餌を与えると、確実に問題が発生するからです。

ここからは、その問題と理由について書いていきます。

餌くれに応えていると確実に消化不良を起こす

金魚の餌くれダンスのたびに餌をあたえることによって起こる問題としては、消化不良があげられます。

というか、金魚に合わせて餌をあたえると、確実に餌の食べ過ぎとなり、死んでしまいます

なぜなら、金魚は消化能力が低いのに、いくらでも餌を食べようとするからです。

前述したように、金魚は胃がない生き物です。ですから、消化能力が低いんですね。さらに満腹中枢がにぶいので、お腹がいっぱいで食べられない、という限界を感じにくい身体の作りになっています。

ですから、すぐに餌を欲しがるのですが、しかし、餌をきちんと消化するには2時間ほどの時間が必要になります。

消化しきっていない中で餌をあたえ続けると、金魚は消化不良による転覆病や沈没病、免疫力の低下をまねくことになります。

特に、沈没病は非常にやっかいな病気です。発症してしまったら、回復させるのはほぼ不可能となります。

ですから、金魚が餌くれダンスをするからといって、その度に餌をあたえるのはNGなのです。

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餌くれダンスへの対処方法

金魚は飼い主の姿を見ると餌くれダンスをします。かわいくてつい餌をあげたくなるでしょう。

しかし、そこはグッと堪えてください。なぜなら、餌をあたえることが、かわいい金魚を殺すことになるからです。

餌くれダンスを止めることはできないので、対策としては飼い主が心を鬼にして耐える、ということしかありません。

まとめ:腹八分目が健康には良い

金魚の餌のおねだり、餌くれダンスの様子と、その姿に負けて餌をあたえてはいけない理由について書きました。

金魚を健康に長生きさせるコツは、餌をあたえすぎないことです。これが非常に大きなポイントとなります。

くれぐれも、餌くれダンスに負けないようにしてくださいね。

ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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