金魚にヒーターが必要か悩んでいる人「金魚を飼うのにヒーターは必要?熱帯魚じゃないから、ヒーターはいらないかなって思ってるんだけれど、金魚用のヒーターとか売ってるし、やっぱ必要なの?どんなときに使うのかな?」
こんな悩みを解決します
この記事の内容
金魚の飼育にヒーターは必要かどうかについて書いています。この記事を読むことで、ヒーターが必要な場面がわかります
こんにちは、せいじです。
金魚飼育を10年以上しています。
金魚のふるさと、奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。
さて、熱帯魚では観賞魚用のヒーターを使用して飼育します。
でも、金魚は熱帯魚ではないので、ヒーターがないと飼えないわけではありません。
ところが、アクアリウムショップに行くと、金魚用のヒーターが売ってたりしますよね?
ということは、金魚を飼育するにもヒーターが必要ということでしょうか?
結論を言うと、普通に金魚を飼育するにあたっては、必ずしもヒーターを必要としません。
しかし、次のような場合には、ヒーターが必要、もしくはあったほうが便利です。
ヒーターがあった方が良い場合
- 病気の治療
- 冬でも元気な姿を見たい
- 早く大きく育てたい
ということで、金魚の飼育にヒーターが必要かどうか、そして、必要なのはどういった場面かについて書いていきます。
金魚にヒーターは必要?それともなしでOK?【必要な場面あり】
まず、金魚にヒーターが必要かどうかについて解説していきます。
結論から言うと、通常飼育の場合はヒーターは必要ありません。
なぜなら、金魚は氷が張っていても、金魚自体が凍らなければ生きていられるほど、低い水温にも適応することができるからです。
そのあたりを掘り下げていきます。
普通に飼育するならヒーターはいらない
繰り返しになりますが、、金魚飼育にヒーターは必要ありません。
その理由は、金魚が適応できる水温域にあります。
金魚の適応温度は広い
金魚が生きていける水温は、0~40℃と幅広いです。
ですから、熱帯魚のように温度を保ってあげる必要がありません。
真冬や真夏の屋外であっても、金魚は生きていくことができます。
なので、仮に冬の低水温であっても、ヒーターを入れる必要はありません。
ヒーターを使わない方が丈夫になる
ヒーターを入れる必要がないどころか、日本の四季に合わせて変化する水温で飼育したほうが、金魚は丈夫に育ちます。
夏は暑く、冬は寒い環境で過ごすことで、金魚の免疫力が上がるのです。
逆にヒーターを使用すると、厳しい環境に対応する必要がなくなるので、病気になりやすいなど、弱くなります。
繁殖をさせる場合はヒーターを使ってはダメ
また、金魚を冬眠させたい場合は、ヒーターを使用してはいけません。
冬眠できる水温にならないからです。
金魚は水温が5℃前後になると冬眠をします。
そして、2週間程度の冬眠をすることで、翌年の春に向けて産卵の準備をするようになります。
ですから、金魚の繁殖をしたいのであれば、冬はヒーターを使わずに飼育するようにしてください。
金魚にヒーターが必要な場合とは
通常の金魚飼育であれば、ヒーターは必要ないと書きました。
しかし、状況によってはヒーターが必要、もしくはあったほうがいい場合があります。
ここからは、どのような場合にヒーターが必要になるかについて書いていきます。
転覆病を改善したいとき
初期の転覆病では、ヒーターで水温をあげることによって改善が期待できます。
転覆病になる原因はいくつかありますが、消化不良による転覆病であればヒーターによって改善します。
ヒーターで水温をあげることによって、消化能力が活発になるからです。
消化不良は、水温が18℃を下回ると発生しやすくなります。
なぜなら、水温が低いと金魚の消化能力は低下するからです。
そして、食べた餌が消化しきれずにガスが発生し、それによって転覆症状が出ると言われています。
なので、消化能力をあげるために、水温を25℃ぐらいに上昇させるのです。
そうすれば、消化不良の改善とともに、転覆病も治ります。
金魚の転覆病とは?治療方法を解説【逆さまになる・浮く・沈む病気】
白点病を確実に治したいとき
ヒーターは金魚の白点病を治療する際も有効です。
ヒーターによって水温をあげることによって、白点病の原因となるウオノカイセンチュウを弱体化させることができるのです。
ウオノカイセンチュウを弱体化させれば、薬浴でかんたんに駆除することができます。
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水温の変化が激しいとき
金魚は適応できる水温域は広いですが、急激な水温の変化には弱い生き物です。
なので、春や秋の、梅雨といった温度変化が激しい時期は、ストレスによって白点病などの病気を発症しやすくなります。
ですので、一時的にヒーターを使って水温を安定させてあげてください。
だいたい、2~3℃までに変化をおさえられれば、白点病などのリスクは低下します。
1年中元気な金魚を見たいとき
どうせ金魚を飼うなら、1年中元気な姿を見たい、というかたは、冬にヒーターを設置することをおすすめします。
ヒーターによって、金魚が活発に活動できる18~25℃ぐらいに水温を設定してあげると、冬でも元気に泳ぐ姿を見ることができます。
ちなみに、10℃前後になると金魚の動きは悪くなり、5℃前後で冬眠します。
金魚を短期間で大きく育てたいとき
冬にも餌をしっかりとあたえ、早く成長さえたいというかたも、冬にヒーターを設置するのがいいですね。
ヒーターを使うことで、1年中餌をしっかりとあたえることができます。
消化不良のリスクを考えると、20~25℃ぐらいに設定しましょう。
しっかりと餌を食べることによって、金魚は早く大きく成長します。
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金魚に適したヒーター選びの方法
ここからは、金魚飼育に適したヒーター選びについて解説します。
水槽用ヒーターには、一定の水温を保つ固定式と、温度調節できるタイプの2種類があります。
金魚用ヒーターとして売られているのは固定式で、18℃を維持するようになっています、
これは、金魚が活動的に生活できる水温域である18~28℃の、もっとも低い温度に合わせています。
できるだけ電気代をかけずに、冬でも活動的に過ごせるよう18℃設定になっているのです。
ただ、固定式を買ってしまうと、金魚の冬越しにしか使えません。
というのも、転覆病や白点病では、水温を25~28℃まであげる必要があります。
水温の変化が激しいときは、その時々の水温幅に合わせて調整しなければなりません。
なので、金魚飼育全体を考えると、温度調整できるタイプのヒーターを購入したほうが便利です。
ヒーターの種類やどのように選べばいいか、そしておすすめの商品も含めて金魚の飼育におすすめのヒーターを紹介【3つのタイプから選ぶ】にまとめました。
記事を読んでもらうことで、自分の用途に合わせたヒーターを購入することができるはずです。
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金魚にヒーターは必要?それともなしでOK?【必要な場面あり】:まとめ
金魚を飼育するにあたって、ヒーターが必要なのか、について書いていきました。
通常で飼育するのであれば、特にヒーターは必要ありません。
しかし、病気の改善や、通常ではない状況であれば、ヒーターがあったほうが良いでしょう。
なので、ぜひ1本ぐらいは準備するようにしてください。
ということで、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。