金魚の松かさ病を予防したい人「金魚の松かさ病を防ぎたい。飼っていた金魚が松かさ病で死んでしまった。治療がとてもむずかしくて、うまくいかなかったんだよね。だから松かさ病を防ぎたいと思っているんだけれど、原因ってなんだろう。そして、どうやったら防げるかな?」
こんな悩みを解決します
この記事の内容
金魚の松かさ病の原因について書いています。原因がわかることにより、予防することができるようになります
こんにちは、せいじです。
金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より、金魚マイスターの認定を受けています。
さて、今回取り上げるのは、金魚のうろこが逆立つ病気、松かさ病の原因についてです。
ある日水槽をのぞいてみると、なんだか以前よりも金魚が大きくなったような・・・、よくよく観察してみると、うろこが逆立ってる!!そんな風に松かさ病を発見したときはけっこうショックですよね。
その後の治療がむずかしいのをご存知のかただと、余計に精神的ダメージが大きいでしょう。
金魚を失った人は、「よし、次は絶対に松かさ病にならないように育てよう」そう決心をされたはずです。
とはいえ、病気を予防するためには、病気の原因を知らなければできません。
逆にいうと、原因を解明できれば、予防方法も明確になります。
というわけで、今回は松かさ病の原因を掘り下げつつ、予防方法についても書いていきます。
金魚の松かさ病の原因とは?
では、金魚の松かさ病の原因について書いていきます。
金魚の松かさ病の直接的な原因は、2つあります。
金魚の松かさ病の原因
- 肝臓、消化器の機能の低下
- エロモナスハイドロフィラの感染
この2つが密接に関連して松かさ病は発症、進行します。
肝臓や消化機能の低下
松かさ病を発症する原因のひとつは、肝臓や消化器の機能低下です。
肝臓に不具合が出ると、体内の水圧をコントロールすることができなくなります。
そして、消化器の機能に不具合が出ると、不要な水分や排泄物が出せなくなります。
そのため、金魚の身体がふくらんだり、うろこが逆立ったりするのです。
症状が悪化すると金魚は身体のバランスが取れなくなり、転覆症状を発症します。
肝臓や消化器の機能が低下する原因をまとめると、次のようになります。
肝臓・消化器が機能低下する原因
- 水質の悪化
- 投薬によるダメージ
水質が悪化すると肝臓や消化器系にストレスがかかり、機能が低下する原因となります。
また、繰り返し投薬をすることで、内臓系にダメージをあたえることになります。
安易な投薬は松かさ病の原因になるということですね。
松かさ病の原因となる病原細菌
松かさ病は、肝臓や消化器系の機能低下の他に、エロモナスハイドロフィラという病原細菌の感染によっても起こります。
エロモナスハイドロフィラが肝臓や消化器系の機能低下に影響をおよぼすからです。
とはいえ、この病原細菌に感染していなくても松かさ病を発症することがあるため、病気のメカニズムが完全に解明されていない状況です。
ですから、松かさ病の治療は非常にむずかしいのです。
エロモナスハイドロフィラは水質の悪化により増殖する
ただ、肝臓や消化器の機能低下が水質の悪化によって起こるのと同じく、エロモナスハイドロ
フィラも水質の悪化によって増殖します。
飼育水の富栄養化がエロモナスハイドロフィラの増殖の原因だからです。
富栄養化とは、水の中にいろいろな成分が増える状態をいいます。
飼育水でいうと、金魚の排泄物や餌の成分が溜まることによって富栄養化していきます。
それによってエロモナスハイドロフィラは増殖し、金魚に感染して松かさ病になるのです。
水質の悪化を防ぐことが松かさ病の予防になる
松かさ病になる原因の背景には、水質の悪化があることがわかりました。
つまり水質の悪化を防ぐことが、金魚を松かさ病から予防する方法であると言えます。
ここからは、水質の悪化を予防する飼育方法について掘り下げていきます。
水槽の環境にあった定期的な水換え
水質の悪化を防ぐのに不可欠なのが水換えですね。
水換えをすることによって、金魚にとって有害な物質や水質が悪化する原因を排出することができるからです。
では、どれぐらいの頻度で水換えをしたほうがいいのか、ということですが、これは厳密に言うと飼育環境によって異なります。
たとえば、次のような要素が関係してきます。
水換えの頻度を考える要素
- 水槽の大きさおよび水量
- 金魚の数や大きさ
- あたえる餌の量
- 水槽全体の濾過能力
大きな水槽で少ない数の金魚を飼えば水換えの頻度は少なくなりますし、その金魚が大きく成長するにつれて頻度を増やす必要が出てきます。
また、餌をたくさんあたえるほど水は汚れやすくなります。
金魚の排泄物が増えるからです。
その汚れに対して、フィルターの能力や、水槽全体の生物濾過の発生状況も考慮する必要があります。
2週間に1回、半分の量の水換えを基本として、個々の飼育環境によって調整するようにしてください。
濾過槽や底砂利の掃除も必要
濾過槽や底砂利の掃除も定期的に必要です。
飼育している時間が長くなると、徐々に汚れが蓄積されていくからです。
濾過槽や底砂利に汚れが蓄積されると、水換えをしてもすぐに水が汚れてしまいます。
ですから、定期的に濾材を洗ったり、プロホースで底砂利の汚れを排出する必要があるのです。
とはいえ、あまり丁寧にやりすぎたり、頻繁にするのは逆効果になります。
生物濾過に必要なバクテリアが減ってしまうからです。
目安としてはどちらも1ヶ月に1回で大丈夫です。
濾材は飼育水ですすぐ程度で洗ってください。
底砂利は前述したように、プロホースを使って汚れを吸い出してください。
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安定した生物濾過の構築
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生物濾過とは、バクテリアの力によって金魚の有害物質を分解することです。
つまり、バクテリアをうまく飼育することが、金魚が健康に過ごせる環境を作るコツなのです。
生物濾過を安定させる方法については、をご覧ください。
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金魚の松かさ病の原因とは?:まとめ
金魚の松かさ病の原因と、その予防方法について書きました。
松かさ病は、発症すると治療が非常にむずかしい病気です。
完治せずに繰り返したり、死んでしまうことも多いです。
ですから、予防することが重要になります。
松かさ病になる根本原因は水質の悪化にあります。
なので、金魚にとって快適な環境を維持するようにしてください。
ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。