金魚の飼い方

金魚水槽の白濁りは放置でOK!その理由を解説します

2022年1月7日

金魚水槽の白濁りに悩む人「金魚水槽の白濁りに悩んでいる。金魚を飼育しているんだけれど、水槽の水が白く濁るんだよね。とても気になるので砂利をしっかりと洗ってみたんだけれど、それでもやっぱり白く濁る。どうして濁ってしまうのかな?白濁りを除去する方法が知りたい」

こんな悩みを解決します

この記事の内容

金魚水槽の白濁りは放置してもいい、放置したほうがいい理由について書いています

こんにちは、せいじです。金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。

さて、金魚を飼育していると、水槽の水が白濁りしてくることがあるかもしれません。

特に、水槽を新しく稼働させたとき、いわゆる立ち上げのときには、白濁りが発生することが多いんですね。

なぜなら、水槽の水がまだできあがっていないからです。

白濁を除去する方法はいろいろあります。ですから、解消できないわけではないのですが、個人的には放置するべきと思っています。

というのも、金魚にほとんど害がありませんし、時間が解決してくれる場合が多いからです。

逆に、白濁りにあたふたしてあの手この手で解消しようとすると、負の無限ループに陥ってしまう可能性があります。

というわけで、今回は金魚水槽の白濁りは放置してもいい理由について解説します。

金魚水槽の白濁りは放置でOK!その理由を解説します

では、金魚水槽の白濁りは放置でOKの理由について見ていきましょう。

まずは、白濁りする原因からおさえていきましょう。

そして、対策を講じた場合に、どのような結果を招きやすいかについても見ていきたいと思います。

金魚水槽が白く濁る主な原因

金魚水槽が白く濁る原因の主なものは、次のとおりです。

金魚水槽が白く濁る原因

  • 生物濾過に必要なバクテリアが足りない
  • バクテリアの死滅による

生物濾過に必要なバクテリアが足りない

立ち上げた直後の水槽は、生物ろ過が機能していません。なぜなら、生物ろ過に必要なバクテリアが存在しないからです。

ですから、飼育水が白濁りを起こすんですね。

新しい水槽にバクテリアが定着するためには、1ヶ月ほどの時間がかかります。

定着して生物濾過が機能するようになれば、飼育水は透明に澄み渡った水に変わります。

しかし、バクテリアが定着しない間は、白濁りの状態が続くと思ってください。

その間、3日〜1週間に1回、約半分の水換えを行い、さらにフィルターを稼働させていれば、自然と生物濾過が機能するようになります。

バクテリアの死滅による

生物濾過が機能した状態ができても、それまで透明に澄み切っていた飼育水が、突然白濁りを起こすことがあります。

原因としては、なんらかの理由でバクテリアが死滅、もしくは極端に減少してしまったことが考えられます。

たとえば、水温が上昇したことにより酸欠が発生し、バクテリアが死んでしまったとか、フィルターのメンテナンスが滞っていて、目詰まりを起こしてしまい、生物濾過が機能しなくなっている、といったことが考えられます。

濁りをなくすための掃除は逆効果

水槽の白濁りが発生した場合、掃除をしなければ!と思う人も多いかもしれません。

しかし、水槽やフィルター、底砂利などを掃除することは逆効果になる可能性が高いです。

なぜなら、掃除によって定着していたバクテリアが洗い流されてしまうからです。

バクテリアがきちんと繁殖していないことで白濁りが起こっているわけですから、バクテリアを減らしてしまうと、白濁りは解消されません。

初心者のころによくあるまちがいが、白濁りを解消したいと飼育水をすべて交換し、さらに砂利を丸洗い、フィルターも全部洗ってしまって水槽をまっさらな状態にしてしまう、いわゆるリセットをしてしまうことです。

白濁りを解消するためにリセットすると、逆に白濁りが発生する環境を作り出していることになるんですね。

バクテリアの添加も逆効果になることがある

ここまで書いてきたとおり、白濁りを解消するためにはバクテリアをきちんと繁殖させないといけない、ということになります。

そこで、白濁りの対策として、バクテリア剤の添加があげられます。人工的にバクテリアを追加して、生物ろ過を発生させれば、白濁りが解消できるからです。

しかし、これも状況によっては逆効果になる可能性があります。

添加するバクテリアが水槽の環境に合わないと、逆に白濁りの原因になってしまうからです。

バクテリアと飼育環境には相性があって、人工的に入れたバクテリアの場合、環境が合わずに定着できないことがあります。

定着できなかったバクテリアは、そのまま死んで白濁りの原因となってしまうんですね。

放置すれば自然と解決する

白濁りを解消するのに大切なことは、自然な形でバクテリアを繁殖させ、生物濾過を確立、機能を維持することです。

ですから、水槽を立ち上げた直後の白濁りについては、慌てず騒がず、バクテリアが定着するのを待ってください。

気になるからと言って、水換えをしたり、リセットをしたりしても改善にはなりません。

それどころか、逆に悪化させてしまったり、生物濾過が機能するまでに時間がかかってしまったりといったことになります。

また、突然白濁りが発生した場合も、適切に原因を突き止め、バクテリアが復活するのを待ちましょう。

バクテリアが死滅したり、機能していない原因はなんなのか、水温上昇であればエアレーションを追加することで改善しますし、フィルターの目詰まりであれば、濾材を軽くゆすぎ洗いすることで解決することができます。

ですから、水槽に異常が発生しているということで、むやみにリセットをしないようにしてくださいね。

ただし、飼育水の白濁りとともに、金魚にあきらかに異常が発生していたり、水面が泡立っていたりしている場合は、バクテリア以外の原因が考えられます。

詳細については、金魚水槽の水面が泡立つ原因とは?対処方法を解説をご覧ください。

金魚水槽の白濁りは放置でOK!その理由を解説します:まとめ

金魚水槽の白濁りについて書きました。

白濁りの改善については、基本放置でOKです。特に水槽を立ち上げたばかりのころは、白濁りは発生するものと思ってください。

1ヶ月ほど経過して、バクテリアによる生物濾過が機能するようになれば、自然と解消されます。

それまで、やたらに手をくわえないようにしてください。

手を出せば出すほど、金魚が体調をくずしてしまうというのは、金魚飼育ではあるあるなので。

ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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