金魚の飼い方

金魚を購入する時期はいつがいいの?【年齢別でも解説します】

2021年3月3日

金魚を購入する時期について知りたい人「金魚を購入するのに良い時期を知りたい。日本には季節があるよね。金魚を購入する場合、どの季節に買うのがいいのかな?逆に購入に向かない季節ってあるのかしら?」

こんな疑問を解決します

この記事の内容

金魚を購入する最適な時期について書いています。この記事を読むことで、飼いやすい購入時期や当歳や2歳、親魚の最適な購入時期がわかります

こんにちは、せいじです。

金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。

さて、私はこれまでいろいろなお店でたくさんの金魚を購入してきました。

その経験のなかで、金魚はいつ購入したらいいか、について考えてみました。

そう、金魚はいつ購入しても同じではありません。

時期によって飼いやすさが変わってきます

また、当歳、2歳、それ以上の親魚と、手に入る金魚もちがいます

というわけで、今回は金魚を購入する最適な時期について、金魚の年齢もふまえて解説していきます。

金魚を購入する時期はいつがいいの?

では、金魚の購入におすすめの時期について書いていきます。

まずは「飼いやすさ」という点から見ていきます。

飼いやすさなら初夏

飼いやすさ、という観点からいうと、金魚の購入に向いているのは夏になります。

夏の中でも梅雨があけたあと、初夏がもっとも良いですね。

理由は次のようになります。

夏に金魚を購入するのが良い理由

  • 金魚が活発に過ごせる水温で飼える
  • 水温の変化が少ない
  • 餌をしっかりあたえられる
  • 病気になりにくい

初夏あたりの水温は、25℃前後になると思います。

金魚が活動的に過ごせる水温は、18〜28℃、その中でも、25℃前後がもっとも良い水温になります。

また、春や秋とちがって、水温の変化が少ないのも飼いやすさにつながります。

急激な水温の変化は、金魚のストレスになるからです。

金魚の消化能力もマックスになるので、消化不良を起こしにくく、転覆病やその他の病気になりにくいですね。

冬の購入は避けたほうがいいかも

逆に、冬の金魚の購入は飼育環境によってはさけたほうがいい場合があります。

冬の購入はやめた方が良い理由

  • お店と自宅の水温の差が大きい
  • 購入後自宅まで持って帰るのに水温が変化する
  • 餌をあたえられない

冬の金魚の購入をさけたほうが良い理由としては、お店と家の水槽との水温の差があげられます。

お店では、水槽の水温は自然な水温よりも当然高くなっています。

店内の室温の影響や、金魚の元気な姿を見せるために、ヒーターを設置して水温をあげているからです。

もし、家でヒーターを設置しないで飼育する場合、お店と家では真冬だとかなりの温度変化になります。

家での冬の水温は、10℃前後まで下がります。

真冬だとそれ以下になることもあるでしょう。

お店の水温が20℃ぐらいだとしたら、その差は10℃前後になります。

金魚にとっては活動的に過ごせる水温から、冬眠に入ろうかという水温まで急激に変化することになります。

身体にあたえる負担はとても大きいものになりますね。

また、金魚を購入してから自宅に持ち帰るまでの間でも、外気温の影響を受ける環境で移動すると水温が急激にさがります

病気になるリスクが高まることになります。

仮に、自宅で飼いはじめることができたとしても、安心して餌をあたえることができません。

水温が低い環境では、消化不良を起こしやすいからです。

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ですので、総合的に考えると、冬の金魚の購入はリスクが大きいということになります。

ただし、自宅でもヒーターを設置して飼育するのであれば、これらの問題をさけることができます

逆にいうと、冬に金魚を購入するのであれば、ヒーターが必要だと思っておいていいでしょう。

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金魚の年齢による購入時期

ここからは、金魚の年齢による購入時期について書いていきます。

金魚はその年に生まれたものを当歳と言い、年が明けると2歳、3歳以上は親魚と呼ばれます。

他にも金魚独特の年齢表現があるので、詳細については、金魚の年齢の数えかたを解説します【人間でいうと何歳?】をご覧ください。

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当歳が出回るのは秋ごろ

金魚は通常春に産卵し、稚魚が誕生します。

そして、その年の春に生まれた金魚がお店に登場するのは、だいたい秋ごろになります。

それなりの大きさに成長するまで、時間がかかるからです。

とはいえ、この時期の当歳はまだそれほど大きくありません。

ですから、小さな金魚から自分の手で育てていきたい、というかたにはおすすめですね。

ただ、冬に向かって季節が流れていくので、餌を通常通りあたえられ、活発に動く金魚を楽しめるのはるの年内いっぱいぐらいになります。

ですから、購入してきた年の冬は、ヒーターを設置してあげるのもいいですね。

金魚の身体が十分に成長しきっていないので、水温を安定させてあげることで病気になるリスクを防ぐことができます。

2歳魚なら春ごろがおすすめ

2歳になった金魚を購入するのであれば、冬を超えて春がおとずれたあたりで購入するのがおすすめです。

これから水温が上がっていく時期になるので、飼いやすいからです。

そして、1年を過ぎて3歳の春には立派な卵を産んでくれるようになります。

ですから、産卵準備を楽しむことができますね。

ただし、春は水温差が激しい時期でもあります。

購入してきてしばらくは、水温差によるストレスに十分配慮してあげてください。

親魚は年中購入できる

3歳を超えた親魚であれば、年中購入することができます。

ですから、前述したように飼いやすい初夏に購入するのがいいですね。

親魚の中には、繁殖で活躍したあとの個体がいます。

繁殖に使うということは、ある程度形の良い個体です。

そういった個体を購入したいのであれば、繁殖時期が終わった夏ごろがおすすめですね。

金魚を購入する時期はいつがいいの?:まとめ

金魚を購入する時期について書きました。

年齢関係なしに考えるのであれば、初夏に購入するのが一番安心でリスクが少なく、飼育を楽しむことができます。

冬はリスクが高いので、ヒーターを設置しないのであればさけたほうがいいですね。

参考になれば幸いです。

ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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