飼育水にミネラルウォーターを使いたい人「金魚の飼育にミネラルウォーターを使って良いかどうか知りたい。最近は、人間の飲料水にミネラルウォーターを選ぶ人が増えているよね。水道水は身体に悪いよ、なんて言われて、飲む人がへってるんでしょ?。ということは、金魚を飼育するに際にも、水道水よりもミネラルウォーターの方がいいはずよね。これからは、水換えにミネラルウォーターを使おうと思っているんだけれど、どうかな?
こんな疑問を解決します
この記事の内容
金魚の飼育にミネラルウォーターが適さない理由について書いています
こんにちは、せいじです。
金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。
さて、金魚を健康に長生きさせるには、水道水よりもミネラルウォーターの方がいいんじゃないか?と考えたことはないでしょうか。
人間の飲料水には、水道水よりもミネラルウォーターの方が健康に良いとされていますしね。
ところが、金魚には基本的にミネラルウォーターは適しません。
むしろ、ミネラルウォーターの使用は金魚の健康を損なう恐れがあります。
その理由は、水の硬度にあります。
金魚が好む水の硬度は軟水ですが、ミネラルウォーターは硬水だからです。
というわけで、今回は金魚の飼育にミネラルウォーターが適さない理由について、詳しく解説していきます。
金魚に適した水とは?
では、ミネラルウォーターが金魚の飼育に適さない理由を見る前に、そもそも金魚に適した水について整理しておきましょう。
金魚が好む水をまとめると、次のようになります。
金魚が好む水
- 中性〜弱アルカリ性の水質
- 軟水であること
- つまり、カルキが含まれていない水道水
それぞれ掘り下げていきます。
水質が中性〜弱アルカリ性
まずは水質です。
水質には、酸性、中性、アルカリ性があります。
金魚が好む水質は、中性〜弱アルカリ性になります。
酸性やアルカリ性の水質での生活は、金魚にとってストレスになります。
ストレスにさらされている状態が続くと、金魚が体調を崩したり、病気になるリスクが上がります。
ですから、中性〜弱アルカリ性の水質で飼育する必要があります。
ただし、金魚に適した水質で飼育していても、金魚が出す汚れが飼育水に溜まっていくと、水質は徐々に酸性に傾いていきます。
汚れを排除し、水質を中性〜弱アルカリ性に戻すためには、定期的に水換えをする必要があるということになります。
硬度の低い軟水
水には水質の他に、硬度というものがあります。
硬度は、水に含まれるミネラルの量によって変化し、硬水、軟水に分けることができます。
ミネラルとは、カルシウムとマグネシウムのことで、水の中にミネラルが多いと硬水、少ないと軟水になります。
金魚が好むのは、ミネラルの少ない軟水になります。
カルキが含まれていない水道水
金魚に適した水質、そして水の硬度を持っているのは、日本では水道水です。
水道水は中性の水質で、軟水なんですね。
ですから、金魚を飼育するにあたっては、水道水を使うのがベストということになります。。
ただし、水道水には人間が飲んでも大丈夫なように、カルキ(塩素)を使った消毒が施されています。
人間が飲んでも大丈夫なぐらいの微量ですが、人間よりも身体が小さく、そして弱い金魚にとっては猛毒になります。
そのため、水道水で金魚を飼育するには、カルキを除去する必要があります。
つまり、カルキを除去した水道水が、金魚にもっとも適した水ということになります。
なお、水道水のカルキはかんたんに除去することができます。
除去の方法は複数あるため、詳細は【金魚】水道水のカルキ抜きをする方法を解説しますをご覧ください。
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【金魚】水道水のカルキ抜きをする方法を解説します
こんな疑問を解決します この記事の内容 水道水のカルキを抜く方法について書いています こんにちは、せいじです。 金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より、金魚マイスターの認定 ...
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金魚の飼育にミネラルウォーターはなし!の理由とは?
金魚にとって最適な水を確認したところで、ここからはミネラルウォーターが適さない理由について見ていきましょう。
まとめると、次のようになります。
適さない理由
- ミネラルウォーターは硬水(が多い)
- コストがかかる
- 金魚にメリットがない
掘り下げていきます。
硬水が多い
ミネラルウォーターは、その名の通り、ミネラルを多く含んだ硬水のものが多いです。
特に、外国産のミネラルウォーターは、ほとんどが硬水です。
軟水を好む金魚には適していません。
国内のもので軟水のミネラルウォーターは存在しますが、大量に購入して金魚の飼育に使うのはどうでしょうか。
個人的にはおすすめしかねます。
コストがかかる
なぜなら、大きなコストがかかることになるからです。
それだけでなく、スーパーなどに買いに行く手間、そして、容器を捨てる手間が発生します。
費用的なコストだけでなく、時間的なコストもかかるということになるわけです。
金魚にメリットがない
そこまでしたところで、結局金魚にとってメリットは皆無です。
ですから、蛇口をひねったら出てくる水道水を使うようにしてください。
高価なミネラルウォーターよりもずっと金魚は喜んでくれるでしょう。
金魚の飼育にミネラルウォーターはなし!の理由とは:まとめ
金魚の飼育にミネラルウォーターが適さない理由について書きました。
この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 金魚が好むのは中性〜弱アルカリ性の水質で軟水
- カルキ抜きをした水道水が最適
- ミネラルウォーターは硬水なので適さない
- 適さない上にコストや手間がかかる
- 結論、カルキ抜きをした水道水を使用しましょう
ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。