メダカの白いふんに悩む人「メダカが白いふんをするので悩んでいる。メダカのふんって黒いふんだと思っていたんだけれど、最近、白く長いふんをするようになったんだよね。人間でも便で健康状態がわかるっていうけれど、メダカもふんによって健康状態が変わってくるのかな?白いふんって良くないの?」
こんな悩みを解決します
この記事の内容
メダカが白いふんをする原因と対策について書いています
こんにちは、せいじです。
メダカや金魚、ウーパールーパーといった、水の中で生活する生き物を中心に飼育しています。
さて、健康なメダカは黒いふんをします。しかし、飼育している人の中には、白いふんをするメダカを見た人もいるのではないでしょうか?
特異体質?いえ、そうではありません。白いふんは消化不良をあらわしています。つまり、なんらかの原因で消化不良を起こし、体調が悪化しているサインなのです。
そのまま白いふんが続くと、メダカは死んでしまいます。ですから、早く対策をして改善をしてあげなければなりません。
というわけで、今回はメダカが白いふんをする原因と対策について解説します。
要注意!メダカが白いふんをする原因と対策とは?
では、メダカが白いふんをする原因について見ていきましょう。それと同時に、対策についても見ていきたいと思います。
白いふんの主な原因をまとめると、次のようになります。
メダカが白いふんをする原因
- 水質が悪化している
- 餌の食べ過ぎ、もしくは劣化した餌をあたえた
- ストレスを感じている
それぞれ掘り下げていきます。
バクテリア不足などによる水質の悪化
メダカが白いふんをする原因のひとつ目は、水質の悪化です。飼育水が汚れて、それによってメダカが体調をくずしているんですね。
水質が悪化しやすい環境をまとめると、次のようになります。
水質が悪化しやすい環境
- 水槽を立ちあげたばかり
- 水換えをした
- フィルターの掃除をした
前提として、水質の悪化に関係しているのは、生物濾過です。生物濾過とは、メダカの排泄物によって発生するアンモニアを、バクテリアが分解してくれる作用のことを言います。
この作用によって、水質の悪化が大幅に軽減されているのです。
しかし、生物濾過が機能するためにはバクテリアが必要になります。バクテリアが十分な数になっていなかったり、浄化作用の働きができない状況になると、水質が急激に悪化します。
このことをふまえて、各原因を掘り下げていきます。
水槽を立ち上げたばかり
水槽の水質が悪化しやすい環境としてあげられるのが、水槽の立ち上げ時です。
新しい容器や道具を使ってメダカの飼育をはじめることを、水槽を立ち上げる、という言い方をします。
水槽を立ち上げてから1ヶ月ほどの間は、水質が悪化しやすくなるんですね。なぜなら、生物濾過に必要なバクテリアがまだ発生していないからです。
なので、飼育水での浄化作用が働かないのです。
バクテリアが水槽に発生し、生物濾過が機能するようになるには、約1ヶ月ほどの期間が必要になります。
その間は、人力で汚れを排出する必要があります。なので、3日〜1週間に1回の水換えによって、水の汚れを改善してあげてください。
立ち上げたばかりの水槽を安定させる方法としては、バクテリアの添加があります。市販のバクテリア剤を添加することによって、最初からバクテリアが存在する環境を作るんですね。
そうすれば、最初から生物濾過が機能する状況を作ることができます。
おすすめのバクテリア剤のリンクを張っておきます。
ぜひ、使ってみてください。
水換えをした
水換えをしてからしばらくも、水質が悪化しやすい環境になる場合があります。
なぜなら、水換えによってバクテリアが減ってしまうからです。
特に、一度にたくさんの水を交換すると、バクテリアの減少が激しくなり、生物濾過が低下します。
水換えをする場合は、1度の水換えの量を多くし過ぎないようにしてください。
水槽の状況にもよりますが、半分程度までにおさえておいた方がいいでしょう。
他には、立ち上げ時と同じく、水換え時にもバクテリア剤を添加することで減少をおさえることができます。
フィルターや底砂利の掃除をした
フィルターや底砂利の掃除をした後も、しばらくは生物濾過が低下する可能性があります。
なぜなら、バクテリアはフィルターの濾材や底砂利を棲家にしているからです。
ですから、洗浄すると多量のバクテリアが流れ出してしまうことになるんですね。
水換えと同時にすると、より一層ダメージは大きくなります。なので、水換えとフィルターや底砂利の掃除は、同時にしないようにしてください。
また、濾材や底砂利を、カルキ抜きをしていない水道水で洗うと、バクテリアが全滅してしまいます。
なぜなら、バクテリアは塩素に弱いからです。
全滅してしまうと、立ち上げ時に近い環境に戻ってしまうため、再度1ヶ月ほどかけてバクテリアを発生させなければならなくなります。
そうならないように、フィルターや底砂利を洗う場合は、一部の飼育水を抜き取って行うようにしてください。
餌のあたえすぎや古い餌をあたえたことによる消化不良
餌の食べ過ぎや、古い餌を食べることによっても白いふんの原因になります。なぜなら、白いふんの正体は消化不良の便だからです。
メダカは胃をもたない魚なので、消化能力が弱いです。ですから、餌を食べすぎるとすぐに消化不良を起こしてしまいます。
メダカを健康的に育てるコツは、餌を控えめにあたえることなんですね。
また、水温が低い状況で餌をあたえることでも、消化不良の原因となります。
なので、水温が20℃を下回ったら、餌の量を加減するようにしてください。
消化不良の原因が餌自体にある場合も考えられます。餌が古いと、人間でいう食あたりのような症状を起こすからです。
餌は、パッケージを開けた瞬間から酸化がはじまります。そして、時間の経過とともに確実に悪くなっていくんですね。
悪くなった餌は、メダカの消化に影響をあたえ、消化不良の原因となるのです。
ですから、開封した餌はできるだけ早く使い切るようにしてください。
餌によっては消費期限や賞味期限が記載されています。参考にして使うようにしてください。
他にも、管理によって餌の痛み方が変わってきます。
直射日光にあたる場所などに置いていると、餌の痛みが早くなります。
冷蔵庫に入れるまでは必要ありませんが、冷暗所で保管するようにしてください。
ストレスを感じている
その他、メダカがストレスを感じていると、消化不良を起こして白い便をすることがあります。
メダカにとってストレスになるような事柄としては、次のようなものがあげられます。
メダカのストレスになること
- 過密飼育
- 水温の急激な変化
- 環境の急激な変化
過密飼育
ひとつの水槽でまかなえる以上のメダカをいれて飼育することを、過密飼育といいいます。
過密飼育では、メダカは多大なストレスを感じることになります。
水質が悪化しやすかったり、思うように泳げなかったり、といったことが発生するからです。
なので、過密飼育は避け、ゆったりと飼育するようにしてください。
水温の急激な変化
メダカは水温の急激な変化に弱い性質があります。ですから、急に水温が変わると、ストレスによって体調をくずしてしまうのです。
具体的なところだと、エアコンのオンオフによる水温の変化や、水換え時に水温差が大きい水を追加する、といったことですね。
かんたんに体調をくずしてしまうため、十分に注意してください。
環境の急激な変化
水温と同じく、環境が急激に変化することでもメダカはストレスを感じます。
適応するためにエネルギーが必要になるからです。
具体的には、新しくメダカを購入して、家に持ち帰ってしばらくの間などは、ストレスを感じやすいんですね。
また、大量の水換えも、メダカにとっては大きな環境の変化になります。ですから、生物濾過に必要なバクテリアの減少をおさえるのとあわせて、環境の変化という意味でも水換えの量は少なくするようにしてください。
要注意!メダカが白いふんをする原因と対策とは:まとめ
メダカが白いふんをする原因と対策について書きました。
この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 白いふんの原因は、消化不良
- 消化不良の原因は、水質の悪化やストレスなどによる
- 白いふんが続くと、死んでしまう可能性が高い
- ストレスになる事柄を改善することで、白いふんをなくせる
ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。