金魚の病気など

金魚の病気やケガを治療する際の水温は上げたほうがいい?

病気やケガの治療時の水温を知りたい人「金魚が病気やケガをしたときって、水温はどうしたらいいのかな?低いままでもいいの?それとも上げたほうがいいの?金魚は変温動物だから、水温によってなにかちがいがあるのかなと思ってね」

こんな疑問を解決します

この記事の内容
金魚の病気やケガを治療する際に、水温は上げたほうがいいのかどうか、またその理由について書いています

こんにちは、せいじです。

金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。

さて、金魚を飼育する上で大きく影響する要素として、水温があります。

金魚は変温動物なので、水温によって活動性が変わり、能力も変化するからです。

ですから、餌のやりかたや水換えの頻度などが変わってくるんですね。

ということは、病気やケガの治療においても、水温が回復に影響するんでしょうか?

結論を言うと、水温は金魚の病気やケガの回復に大きな影響をあたえます。

基本的には水温を上げることによって、回復が早くなる傾向にあるのです。

というわけで、今回は金魚の病気やケガの治療と水温の関係について解説していきます。

金魚の病気やケガを治療する際の水温は上げたほうがいい?

では、金魚の病気やケガを治療する際の水温について考えていきましょう。

前述したように、病気などの回復に水温が関係してくる理由は、金魚が変温動物だからです。

水温によって、金魚の状態が変わるんですね。

では詳しく掘り下げていきます。

水温を上げたほうが病気は治りやすい

金魚の病気を治療する場合、水温を上げたほうが回復は早くなります。

なぜなら、水温が上がることによって金魚の活動性が上がるからです。

具体的に言うと、主に次のような機能の向上が見られます。

水温が上がることによって向上する機能

  • 運動性
  • 消化機能
  • 新陳代謝
  • 自己治癒力

これらの機能が上がることによって、金魚は病気から早期に回復できるようになります。

たとえば、消化機能の向上は腸内環境の改善につながり、転覆病からの回復が期待できます。

また、腸内環境が改善されると、消化不良によるストレスが軽減されるので、免疫力が向上します。

そうすることで新陳代謝がうながされ、自己治癒力も向上するのです。

どれぐらいの水温にすればいいか

金魚の活動性がマックスに近いのは、水温が約25℃のときです。

ですから、水温を25℃にすることで病気の回復が早くなります

ただし、病気についてはそうは単純にいきません。

病気の原因となっている菌やウイルス、寄生虫の活動性を考える必要があるからです。

自然治癒力自体は、水温が約25℃のときに高まります。

しかし、自然治癒力を上回る攻撃性を発揮する病原菌などが存在します。

また、逆に水温設定によって原因菌などを弱体化できる場合があります。

たとえば、白点病の原因である白点虫は、水温を28℃ぐらいにすることで病気の回復が早くなります。

なぜなら、白点虫が弱体化する効果があるからです。

【金魚の病気】水温を上げると白点病が治りやすい理由とは

また、エロモナス系の菌が原因となる病気では、菌の種類によって回復しやすい水温が異なります。

赤班病や松かさ病の原因であるエロモナス・ハイドロフィラ(運動性エロモナス菌)は、水温が25〜30℃で繁殖が活発になります。

いっぽう、穴あき病などの原因となるエロモナス・サルモニシダ(非運動性エロモナス)については、20℃ぐらいの水温を好みます。

ですから、エロモナス・ハイドロフィラであれば水温を20℃ぐらいにし、エロモナス・サルモニシダであれば、水温を25℃に上げて治療するのが効果的、ということになるのです。

金魚の自然治癒力を高めながらも、それぞれの原因に合わせて水温を調整してください。

【金魚】赤斑病の原因や症状、治療方法をわかりやすく解説

金魚の松かさ病の原因や治療方法とは【うろこが逆立つ病気です】

金魚の穴あき病の原因や症状、治療方法【うろこがはがれる病気です】

金魚のケガを治療する際の水温は?

さて、ここからは金魚のケガを治療する際の水温について書いていきます。

金魚のケガの治療に対する水温は、病気とはちがってもっと単純ですね。

水温が高いほうが治癒は確実に早くなる

金魚が擦り傷や切り傷、尾びれの切れやうろこはがれといったケガをした場合は、水温を上げたほうが確実に回復が早くなります。

前述したように、自然治癒力や新陳代謝が向上するからです。

ですので、時期によってはヒーターを使って水温を上げましょう。

金魚の飼育におすすめのヒーターを紹介【3つのタイプから選ぶ】

ケガの治療にはどれぐらいの水温がいいか?

では、どれぐらいの水温がいいかですが、ここは単純に25℃の水温でOKです。

この水温にすることによって、確実に金魚の回復が早まります。

塩水浴と併用しながら治療を行えば、短期間で身体が修復されるでしょう。

ただし、体表の粘膜が大幅にはがれ、免疫力が低下している際は少し注意が必要です。

というのも、25℃はエロモナス・ハイドロフィラが繁殖しやすい水温だからです。

エロモナス・ハイドロフィラは常在菌であり、金魚が健康であれば感染することはありません。

しかし、身体を守る働きをする粘膜がはがれている状態だと免疫力が低下するため、感染するリスクが高くなります。

金魚の表面はぬるぬる!ぬめりの原因である粘膜の役割とは?

金魚の状態を見ながら、調整してあげてください。

なお、水温を上げる場合、いきなり大幅に上げてしまうと金魚に負担となります。

詳しくは金魚水槽の水温を上げる方法を解説します【上げるペースも含む!】をご覧ください。

金魚の病気やケガを治療する際の水温は上げたほうがいい?:まとめ

金魚の病気やケガを治療する際の水温は上げた方がいいのか?そして、あげるのであればどれぐらいの水温がいいのかについて書きました。

この記事をまとめると次のようになります。

  • 水温を上げることで、金魚の回復力が向上する
  • 回復が高まるベストな水温は25℃
  • ただし、病気の種類によって適切な水温は異なる

この記事に掲載しているリンクをまとめます。

金魚が病気になると、治療はなかなか困難です。

塩水浴や薬などと併用して、水温についても活用してください。

ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

-金魚の病気など