金魚の稚魚を育てている人「金魚の稚魚がかかる病気が知りたい。金魚の稚魚がなってしまう病気にはどんなものがあるのかな?防ぐ方法も知りたい」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
こんにちは、せいじです。
「金魚の稚魚が突然死んでしまった」
「次々に死んでしまうけれど原因がわからない」
といったことがありませんか?
この場合、稚魚が病気にかかっている可能性が高いです。
「いや、でもなにも症状がないよ?身体にどこも異常が見られないのに、次々に死んでしまうんだから」
と思う人もいるかもしれません。
しかし、金魚の体表に大きな症状がないにもかかわらず、突然死んでしまったり、次々に死んでしまう病気があります。
それはエラ病です。
エラ病とは金魚にとって呼吸をする大切な器官であるえらが、なんらかの原因によって冒される病気の総称です。
見た目からは気づきにくく、小さな稚魚の場合はさらに異変に気づけないまま、バタバタ死んでしまうことになるのです。
ですので、非常にやっかいですね。
エラ病と比較すると少ないですが、稚魚の病気としては尾腐れ病が発生することがあります。
というわけで、今回は金魚の稚魚がかかりやすい病気について書いていきます。
金魚の稚魚がかかりやすい病気とは?
あらためて、金魚の稚魚がかかりやすい病気としては、次のようなものがあげられます。
特に大量死するケースは、エラ病が原因である場合がほとんどですね。
エラ病
エラ病とは、金魚のえらがやられてしまう病気の総称になります。
なので、原因についても様々です。
エラ病の特徴としては、次のようなことがあげられます。
金魚にとって呼吸をする器官である「えら」がやられてしまうと、息ができずに突然死んでしまうことがあります。
前日まで元気だったのに、朝見たら死んでいた、というケースは「えら」をやられたことによる場合がほとんどですね。
また、エラ病はえらの中がやられてしまうので、外から分かりにくいという特徴があります。
えらの中はえら蓋によって保護されているので、通常見ることができないからです。
成魚の場合は、泳ぎがおかしい、元気がない、餌を食べないといった異常によってエラ病を疑うことができます。
しかし、稚魚の場合は数が多いのと、小さいために普段の様子が把握しにくく、病気に気づくのが遅れてしまうのです。
なので、稚魚がバタバタと死ぬことによって異変に気付くといった形になってしまいがちですね。
残念ながら、その時点では手遅れであることが多く、最悪の場合は全滅してしまうこともあります。
治療方法
稚魚のエラ病の治療方法としては、0.5%の塩水浴の実施と、グリーンFゴールド顆粒による薬浴の実施です。
薬浴をする際にひとつ気になるのが、稚魚にも成魚と同じ分量の薬を投入しても大丈夫なのか?という点です。
グリーンFゴールド顆粒については、販売元のホームページ上で「成魚と同じ分量で問題ない」との説明書きがされています。
なので、規定の量を投入し、1週間ほど薬浴を実施してください。
なお、エラ病の詳しい情報については、【金魚の病気】エラ病の症状や原因、治療方法をわかりやすく解説をご覧いただけるとうれしいです。
尾腐れ病
エラ病ほどではありませんが、尾腐れ病も稚魚がかかりやすい病気のひとつです。
尾腐れ病の原因は、病原細菌であるカラムナリス菌への感染です。
カラムナリス菌に感染すると、感染部位が徐々に破壊されます。
そして、尾びれなどのひれが、どんどん溶けていくのです。
なかなか悲惨な見た目になるので、早期治療が必要ですね。
ただ、尾腐れ病は薬浴によって治癒しやすい病気でもあります。
また、溶けたひれも、病気が治ればきれいに元に戻る場合が多いです。
治療方法
エラ病と同じく、0.5%の塩水浴よグリーンFゴールド顆粒による薬浴での治療となります。
尾腐れ病にはグリーンFゴールド顆粒の効果が非常に高いので、完治できる場合が多いですね。
なお、尾腐れ病の詳しい情報については、金魚の尾腐れ病の原因や治療方法とは【治ります】をご覧いただけるとうれしいです。
金魚の稚魚の病気を予防する方法
金魚の稚魚は、成魚とくらべてデリケートです。
なので、病気の予防が非常に重要になります。
特にエラ病は、発病すると成魚でも治療がむずかしいので、注意が必要ですね。
普段の飼育環境の改善によって、病気の予防に努めていきましょう。
というわけで、ここからは稚魚の病気を予防する方法について書いていきます。
餌のやりすぎなどによる水質悪化の防止
水質の悪化は、病気の元になります。
稚魚飼育において、水質が悪化しやすい要因としては、餌の食べ残しがあります。
特に飼いはじめの頃は、餌の量が把握しきれません。
なのでついたくさんあげてしまって、残った餌が水を汚す原因となってしまうのです。
生きたブラインシュリンプをあたえたとしても、24時間以内には死んでしまいます。
稚魚は死んだブラインシュリンプ食べないので、水の汚れにつながります。
残った餌は、網などですくって排出するようにしてください。
そして、徐々に餌を調整して、食べ残しができるだけ出ない環境を作りましょう。
あとは水換えによる水質維持ですが、水換え時にも注意が必要です。
水換え時のリスクを避ける
金魚の稚魚が死ぬケースとして、水換え後に死んでしまうパターンがよくあります。
なので水換えは慎重に行う必要があります。
ポイントとしては次の通りです。
稚魚の水換えをする際のポイント
- 飼育水と新水の水温差を0.5℃以内におさえる
- カルキ抜きをしっかりと行い、塩素を除去する
- 新水を入れす際は、水流が強くならないようにする
水換え時に、飼育水と新水の温度差が大きいと、急激な水温の変化によって体調をくずし、突然死してしまうことがあります。
また、新水のカルキがしっかり抜けていないと、塩素によって「えら」がやられてしまうことになります。
そして、新水を投入する際も、水流が強くなりすぎないように優しく入れるようにしてください。
水流に抵抗しようとして、体力を使い果たし、死んでしまうことがあるからです。
稚魚の水換えの方法については、金魚の稚魚の水換えを詳しく解説【秘密の道具を解禁します】の記事で詳しく解説しています。
ぜひご覧ください。
水温の激しい変化を避ける
水換えのところでも書きましたが、急激な水温の変化は稚魚に大きな害をあたえます。
なので、1日の中で水温が急激に変化する場所での飼育は避けるようにしてください。
特に雨水が入り込むような場所だと、雨が降った際に一気に水温が下がってしまいます。
雨よけを設置するなどして、雨が入らないような配慮が必要ですね。
過密飼育を避ける
稚魚は過密飼育になりがちです。
過密飼育は水の汚れにつながり、また稚魚のストレスとなって、免疫力の低下を招きます。
免疫力が下がると、エラ病や尾腐れ病を筆頭に、様々な病気にかかる可能性が高くなります。
稚魚の成長に合わせて選別を行い、余裕を持って飼育できるようにしましょう。
なお、選別の方法につては金魚の稚魚を選別する理由や目的と失敗しない選別方法の記事で詳しく紹介しています。
参考にしていただけるとうれしいです。
金魚の稚魚がなりやすい病気と予防方法を解説まとめ
金魚の稚魚がなりやすい病気と予防方法について書きました。
金魚の稚魚はデリケートなので、病気になりやすく、また死んでしまいやすいです。
特にエラ病が発症すると、次から次へと死んでいく状況をとめられなくなることがあります。
なので、日々の飼育によって病気を予防するようにしてください。
なお、病気も含めた稚魚のが死んでしまう原因について金魚の稚魚が死ぬ10個の原因とは?対処方法をわかりやすく解説をご覧いただけるとうれしいです。
というわけで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。