金魚が死んだ水槽の対応に困る人「金魚が死んだ。その水槽には他にも金魚がいるんだけど、なにかしたほうがいいのかな?たとえば、水を換えるとか、消毒するとか。必要なことがあれば知りたい」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
金魚が死んでしまった水槽への正しい対処方法について書いています。この記事を読めば、金魚が死んだときに、他の金魚に害が及ばないようにすることができます
こんにちは、せいじです。
7台の水槽を使い、金魚の飼育を10年以上行っています。
さて、金魚飼育をしていると、悲しいお別れをしなければならない場面が必ずあります。
金魚との死別ですね。
では、金魚が死んでしまった場合、そのあとの水槽にはどのような対応が必要でしょうか?
考えられる対応としては、病気の再発防止のために水槽の掃除、消毒といったことがあげられます。
とういわけで、今回は金魚が死んでしまった水槽への対処方法について書いていきます。
金魚が死んだ水槽への正しい対処方法とは
では、金魚が死んでしまった水槽への正しい対処方法について書いていきます。
原因によって対応が異なってくるので、死因別に掘り下げていきます。
金魚が死んでしまった原因別の対処方法
金魚が死んでしまう原因は、大きく分けると次の通りになります。
金魚が死ぬ原因
- 突然死(えらがやられた場合が多い)
- 転覆病
- 感染症
- 寄生虫による寄生症
どの原因によって死んでしまったかによって、水槽に実施する対応が変わってきます。
この後から、死因別に必要な対処方法を書いていきます。
突然死や転覆病で死んだ場合
金魚が突然死、もしくは転覆病で死んでしまった場合の対処方法は、水換えのみで大丈夫です。
突然死は、金魚を新しく迎えた際に起こりやすいですが、水質が合わずにえらが破壊されたことが原因である場合が多いですね。
また、転覆病については病原菌などが原因ではなく、餌の食べ過ぎによる浮袋の異常や、消化不良によって体内にガスが溜まることで起こります。
これらは他の金魚にうつることがないので、特に水槽を消毒したりする必要はありません。
感染症で死んだ場合
想定される病気
- 尾腐れ病
- 穴あき病
- 水カビ病
- 赤斑病
- 白点病(厳密には寄生虫による寄生症)
- その他感染症
尾腐れ病などの感染症によって死んだ場合、菌が水槽内で増殖している可能性が高いと考えられます。
ですので、他の金魚に菌が感染する可能性が高いです。
常在菌であっても、菌が増えることによって感染するリスクがあがります。
ただ、感染症の治療については、水槽内全体に対して薬浴を実施します。
たとえば、前述の尾腐れ病のだと、グリーンFゴールド顆粒やエルバージュという薬剤を使って、病気になった金魚だけでなく他の金魚も、そして濾材や砂利もまとめて薬浴によって殺菌するのです。
なので、治療の甲斐なく死んでしまった金魚が発生したとしても、他の方法によって別途殺菌をする必要はないと考えます。
個人的な経験で行っても、グリーンFゴールド顆粒で薬浴を1週間実施したあとは、通常通りきちんと飼育すれば再発したことはありません。
繰り返しになりますが、これは濾材もいっしょに薬浴した場合の話しです。
生物濾過に必要なバクテリアへのダメージを懸念して、薬浴時に濾材を外して保管し、治療後に再び濾材を戻すと、濾材にいた菌によって病気が再発する可能性が考えられます。
バクテリアへのダメージはたしかにありますが、濾材も含めて薬浴することをおすすめします。
寄生虫で死んだ場合
想定される寄生症
- イカリムシ
- ツリガネムシ
- ウオジラミ
- その他寄生虫による寄生症
寄生虫による寄生症で死んでしまった場合は、水槽をリセット、消毒したほうがいいですね。
水槽リセット、消毒とは、飼育水をすべて交換し、濾材や砂利なども洗浄、そして塩やイソジン、太陽光によって消毒することです。
そして、水槽を立ち上げ時の環境に戻します。
なぜなら、薬浴で成虫や幼虫を駆除できたとしても、寄生虫の卵が水槽内に残っている可能性があるからです。
というのも、寄生虫の駆除剤は、基本卵には効果がありません。
なので、残った卵から孵化した寄生虫に、再び寄生されてしまう可能性があるのです。
水槽のリセット、消毒はかなり手間ですし、さらに生物濾過のバクテリアをいちから構築しないといけないので、とても大変です。
しかし、金魚の健康には代えられないので、実施するようにしてください。
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ちなみに、複数の水槽を持っている場合は、他の水槽の濾材などを種水として使用し、速攻で生物濾過を復活させることができます。
もし水槽がない場合でも、種水をゲットできる方法があるので、水槽を急速に立ち上げるための種水とは?【魔法の水です】をご参照ください。
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金魚が死んだ水槽への正しい対処方法とは:まとめ
金魚が死んでしまったときの、水槽への対処方法について書きました。
金魚はなにか原因があって死んでしまいます。
その原因によって、水槽への対処方法は異なります。
金魚が感染症や寄生虫など、他の金魚に影響があるような原因で死んでしまったのか、それとも単体にしか影響のない原因で死んでしまったのかによるのです。
寄生虫などについては、水槽をリセットして、いちからやり直すことをおすすめします。
なぜなら、病気が再発するリスクが高いからです。
大変な作業ですが、病気が再発して大切な金魚を失うよりはずっといいはずです。
ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。