どんぶり金魚に向いている種類を知りたい人「どんぶり金魚って飼い方があるよね。金魚を手軽に飼えるってことなんで、ぜひやってみたい。そこで、どんぶり金魚に向いている金魚の種類を知りたいって思うんだけれど」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
こんにちは、せいじです。
金魚のふるさと奈良県大和郡山市で生まれ、小さいころから金魚が身近にいる環境で育ちました。
現在は、同市より金魚マイスターの認定を受けています。
さて、金魚の新しい飼い方として、どんぶり金魚なるものがあります。
水槽の代わりにどんぶり鉢を使って金魚を飼育する方法です。
手軽で、身近に感じられる飼育方法として、書籍も出版されています。
特に金魚を飼育したことがない初心者のかたにとっては、大きな水槽やフィルターをそろえることなく飼育がはじめられるということで、金魚を楽しむハードルがぐっと下がりますよね。
ところで、金魚とひと口に言っても、実はたくさんの種類がありますが、どんぶり金魚に挑戦する場合、どんな種類であれば飼うことができるのでしょうか?
どんぶり鉢という小さな容器で飼育するため、やはり飼うことができる金魚の種類は限定されます。
選ぶ基準としては、次のようなことがポイントとなります。
どんぶり金魚に向いている金魚を選ぶポイント
- 泳ぎが苦手
- 小型の種類
- 大きく育っていない個体
具体的には、ピンポンパールや蝶尾、頂天眼や出目金が該当します。
というわけで、今回はどんぶり金魚に向いている金魚の種類について書いていきます。
なお、どんぶり金魚について網羅的に知りたいかたは、【かんたん】どんぶり金魚の飼い方を解説【失敗しないように】をご覧ください。
また、書籍も出版されています。
本記事をご覧いただいて興味を持たれたかたは、ぜひ購入を検討してみてください。
どんぶり金魚に向いている金魚の種類(品種)とは?
では、どんぶり金魚に向いている金魚の種類について考えていきます。
どんぶり鉢で金魚を飼育するということは、水槽と比較してかなりせまい空間で過ごすことになります。
ですから、その環境でも極力ストレスがたまりにくい種類を選ばなければなりません。
そのあたりを整理しつつ掘り下げていきます。
泳ぎが苦手な種類
まず、どんぶり金魚では泳ぎが苦手な種類を選ぶようにしてください。
容器がせまいため、泳ぎが非常に制限されてしまうからです。
金魚は泳ぎを制限されてしまうと、運動不足になりますし、精神的なストレスにもつながります。
泳ぎが得意な金魚ほどストレス度合いは強くなるので、避けるべきですね。
たとえば、金魚すくいの金魚は、金魚の中でももっとも泳ぎが得意な和金という種類になります。
その中でも尾びれが1枚でできている和金は、運動能力が非常に高いですね。
下手するとどんぶりから飛び出してしまうこともあるほどです。
どんぶり金魚にはもっとも向いていないと言えますので、対象から外してください。
金魚の中でも小型の種類を選ぶ
次のポイントとしては、種類による成長度合いです。
金魚は種類によって大きさが変わります。
金魚の中でも、あまり大きくならない種類を選んでください。
たとえば、和金型やオランダ型の金魚は、大型の種類になります。
ですから、どんぶり金魚で飼育しても、すぐに大きな容器が必要になります。
餌の量を少なくして成長をおさえることもできますが、それはそれで金魚のストレスになります。
ですから、最初から小型の種類を選んだほうがいいですね。
大きく育っていない個体
泳ぎが苦手で、そして小型の種類の金魚がどんぶり金魚に向いていますが、その中でも小さい個体を選ぶようにしてください。
極力小さい金魚のほうが、負担なく飼育することができるからです。
元々大きく成長しないとはいえ、どんぶり鉢で飼育する場合は成長をおさえる必要があります。
ですから、最初から大きい個体は、どんぶり金魚には向いていないのです。
どんぶり金魚に向いている具体的な金魚の種類
前述した内容をふまえて、どんぶり金魚に向いている種類をしぼり込んでいくと、次のような種類があげられます。
上記の種類は、金魚の中でも小型の種類になります。
そして、泳ぎがとても苦手です。
また、上から見ることによって品種の特徴が楽しみやすい品種でもあります。
ですから、どんぶり金魚で飼育するのに向いているでしょう。
とはいえ、金魚の種類の中で、いずれも丈夫な種類ではありません。
どちらかというと、弱めの傾向があります。
その上で、どんぶり鉢で飼育するのは、水槽で飼育するよりもむずかしく、細かい世話が必要になります。
ある程度放置しても健康が守れる、といった飼育をしたい人は、どんぶり金魚での飼育は向いていません。
はじめから水槽セットを購入して飼育したほうがいいですね。
どんぶり金魚にチャレンジする場合は、手間をかける覚悟を持って飼育するようにしてくださいね。
金魚の飼育!60㎝水槽セットはどんなときに買うべき?おすすめあり
どんぶり金魚でかかる手間や配慮
ここからは、水槽飼育にくらべてどんぶり金魚で発生する手間や必要な配慮について書いていきます。
繰り返しになりますが、どんぶり金魚は金魚を身近に楽しむことができるメリットのいっぽうで、本当に細かく手をかけてあげなければなりません。
そうでないと、すぐに死んでしまうことになります。
そのあたりに十分注意してください。
水換えを頻繁に行う必要がある
まずは水換えです。
どんぶり金魚では毎日の水換えが必要になります。
なぜなら、どんぶり鉢では水量が少ないうえに、フィルターやエアレーション(ブクブク)を使用しないで飼育するからです。
フィルターの目的は、金魚にとって猛毒であるアンモニアを除去することです。
フィルターを使わないということは、アンモニアを除去する装置がないということになります。
ですから、アンモニアを除去するには水換えをして排出するしかありません。
また、金魚が生きていくためには、飼育水の中に酸素が必要です。
エアレーション(ブクブク)の目的は、気泡で水面を揺らして、飼育水に酸素を取り込むことです。
しかし、エアレーションを使わないどんぶり金魚では、飼育水の酸素が微量にしか供給されないまま、徐々に消費していくことになります。
水換えは、水の汚れを取り除くとともに、十分に酸素が含まれた水に交換することを目的としているのです。
そういった意味でも、毎日の水換えが欠かせないのです。
ところで、水換えというとかなりの手間がかかるように思いがちですが、どんぶり金魚の場合はとてもかんたんです。
負担が少なく、かんたんにできる水換え方法を別記事で説明しているので、ぜひご覧ください。
水温の変化に注意が必要
どんぶり金魚では、水温の変化にも十分な配慮が必要です。
なぜなら、水量が少ないためです。
水量が少ないと、室温の変化の影響によって、水温が変化しやすくなるのです。
金魚はゆるやかな水温の変化には、対応できます。
また、適応できる水温も0~40℃と幅広いです。
しかし、急激な水温の変化にはとても弱い生き物です。
ですから、水量の少ないどんぶり鉢では、温度管理に対する配慮が必要になるのです。
室温の変化を極力おさえることと、もし変化が激しいようであれば、発泡スチロールの箱などを使って保温するようにしてください。
どんぶり金魚に向いている金魚の種類(品種)とは?
どんぶり金魚に向いている金魚の種類について書きました。
手軽に飼育できるどんぶり金魚は、新しく金魚飼育をはじめる人のハードルをガツンっと下げてくれる飼育方法です。
しかし、本来水槽を用いて整える環境とは、まったくちがったものになります。
ですから、向いている金魚の種類も限られますし、手間も多く発生するのです。
とはいえ、金魚のかわいさを堪能できる飼い方でもあるので、金魚を飼育してみようかな?と迷っているかたは、ぜひチャレンジしてみてください。
そして、その後に本格的な水槽飼育にうつっていくのがいいと思いますね。
金魚の飼育!60㎝水槽セットはどんなときに買うべき?おすすめあり
ということで、今回はこの辺で終わりにします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。