冷凍赤虫を金魚にあげたい人「金魚の餌で冷凍赤虫をあげたい。金魚の餌で冷凍赤虫ってあるよね。金魚にあげてみたいと思うんだけれど、どうやってあげたらいいのかわらかない。あげ方の注意点や保管方法、餌のメリット、デメリット、どこで購入できるのか、といったことが知りたいな」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
- 冷凍赤虫のあたえかたがわかる
- 冷凍赤虫の保管方法や購入先、メリット、デメリットがわかる
こんにちは、せいじです。
金魚の餌に冷凍赤虫があります。
あげてみたいけれど、取り扱いがよくわからないし、どこでどのように買ったらいいのかもわからない、って思いません?
それに、冷凍赤虫って上級者が使う餌のような気がして、気遅れしてしまうといった人もいるかもしれません。
まさに10年前の私がそんな感じでした(笑)
お店の冷凍赤虫が保管されれている冷凍庫を眺めつつ、でも店員さんを呼ぶ勇気がでないという(笑)
というわけで、今回は冷凍赤虫のあれこれについて、詳しく書いていきます。
この記事を読めば、あなたも冷凍赤虫を使いこなす上級者の気分があじわえます(笑)
冷凍赤虫の与え方や特徴とは?
冷凍赤虫を金魚に与える場合、冷凍のままあたえていいのか、それともいったん溶かしてからあげた方がいいのか、悩むところですよね。
結論としては、冷凍のままでも、解凍してから与えるのでもどちらでも大丈夫ですが、金魚の飼育環境によって変えてあげたほうがいいです。
冷凍赤虫の種類とともに、そのあたりを掘り下げていきます。
冷凍赤虫の種類
冷凍赤虫には次のような種類があります。
冷凍赤虫の種類
- キューブ状(一定量ずつパックされている)
- 板状(1枚の板上にパックされている)
キューブ状のメリットは次の通りです。
キューブ状のメリット
- 毎回同じ量を与えることができる
- 手を汚さずに与えることができる
- 衛生的に管理できる
キューブ状であれば、1パックになっているので、はからなくても毎回同じ量を与えることができます。
また、お薬みたいにパックから押して出すだけなので、手が汚れることもありません。
それに、キューブごとにパックされているので、使わないキューブの餌が汚染により劣化する心配もないですね。
対して板状の赤虫のメリットはこちらになります。
板状のメリット
- 柔軟に量を調整することができる
- キューブ状とくらべて安い
板状の赤虫はハサミで切るなどして必要量を与えることになります。
手間のように感じますが、柔軟に量を調整できるメリットでもあります。
また、キューブ状にパックする手間が省かれているので、値段も安いです。
大量に使う方は、板状の赤虫を選ぶといいですね。
冷凍赤虫をそのまま与える
冷凍赤虫を冷凍状態のまま与えることは問題ありません。
「冷凍の餌を水槽に入れることで、飼育水の水温が下がってしまうんじゃないか?」と心配する人がいるかもしれませんが、同時に10粒以上あげるなど、大量に投入しなければ水温が劇的に下がることはありません。
なので、冷凍状態のまま与えても問題ないですね。
冷凍状態のまま水槽に投入すると、赤虫はしばらく浮きます。
そして、水温によって徐々に溶け、糸状に分かれた赤虫が沈んでいきます。
冷凍したままで与えるのに慣れてくると、金魚は浮いている状態でも突っついて食べます。
浮上性の餌と同じ状態ですね。
その後、沈んできた赤虫を食べるといった感じです。
つまり、冷凍赤虫は浮上性と沈下性の両方の特性を持つ餌ということになります。
ひとつ問題があるとすれば、浮上している間に泳ぎの上手な金魚ばかり食べてしまって、沈んでくる量が少なくなる可能性があります。
泳ぎにばらつきがあるようであれば、いったん解凍してからあたえたほうがいいですね。
一旦赤虫を解凍してから与える
赤虫を冷凍状態のままあたえるのではなく、いったん解凍してからあたえる方法です。
この場合は別容器にいれ、飼育水などで解凍してからあたえるようにしてください。
水道水で溶かすのは避けた方がいいです。
なぜなら、金魚に有害となるカルキが入っているからです。
少量なのでそれほど大きな害はないかもしれませんが、有害なのは間違いないので、避けたほうが無難でしょう。
飼育水を使うのが面倒であれば、カルキ抜きをした水を用意しておき、それを使って解凍するのもひとつですね。
解凍してから水槽の中に入れると、赤虫はすぐに沈んでいきます。
沈下性の餌として使うことができるわけです。
なので、泳ぎの不得意の金魚でも、餌にありつくことができます。
フィーダーカップを使って与える
赤虫を冷凍のまま入れた場合、溶けた時にけっこうばらけます。
いったん溶かして入れる場合はなおさらですね。
その問題を解決する道具として、フィーダーカップというものがあります。
フィーダーカップに赤虫を冷凍の状態で入れると、徐々に溶けて金魚が少しずつ食べられるようになります。
一気に赤虫が散らばらないので、水の汚れが軽減できるのです。
ただし、浮上性の餌を食べるような形になるのと、フィーダーカップからしか食べることができないので、複数の金魚で餌の取り合いになります。
フィーダーカップの周辺に金魚の交通渋滞が起こるような感じです(笑)
まぁ、口いっぱいに食べたらいったん離れるので、独占状態になることはありませんが。
冷凍赤虫の保管方法
ここからは赤虫の保管方法について書いていきます。
生エサになるので、保管はとても大切ですね。
腐ってしまうと金魚に悪影響を及ぼすことになりますので、ご注意ください。
冷凍赤虫の賞味期限、消費期限は?
冷凍赤虫は冷凍ですが、賞味、消費期限があります。
メーカーによって表記が違いますが、期間はだいたい次のような感じです。
冷凍赤虫の賞味(消費)期限
- 賞味期限:1年程度
- 消費期限:2年半程度
メーカーが販売しているのが新鮮なものと仮定しての期間です。
キョーリンは消費期限を記載して販売していますね。
サンミというメーカーは、賞味期限を記載しています。
賞味期限を過ぎると味が変わって、金魚の餌食いの良し悪しは変わってくるかもしれませんが、冷凍保存であれば2年半ほどは与えることができると考えていいでしょう。
溶けると腐る
赤虫の保存がきくのは冷凍している状態の場合です。
解凍すると生エサになるので、保存がききません。
なので、解凍したらすぐに使うようにしてください。
再冷凍はできない
解凍したけれど余ってしまった、とか、溶けてしまったから再冷凍しよう、いうのはNGです。
なぜなら、再冷凍する際に赤虫の細胞が壊れてしまい、品質が大幅に低下するからです。
赤虫の細胞が壊れてしまうのはマイナス1℃~マイナス5℃の間と言われています。
市販されている赤虫は、この温度帯の時間を極力短くするために、急速冷凍されています。
しかし、一般家庭の冷凍庫では急速に冷凍することができないため、細胞が破壊されてしまうのです。
冷凍赤虫はどこで販売しているの?
赤虫の給餌のしかたや保存方法がわかったところで、いざ赤虫を購入!
でもどこで売ってるんだろう?って方が少なくないかもしれません。
赤虫は次のところで入手することができます。
冷凍赤虫を入手できる場所
- ホームセンターのペットコーナー
- 金魚、熱帯魚の専門店
- ネットショップ
このうち、安価で手に入りやすいのはホームセンターか、もしくは金魚、熱帯魚の専門店になります。
ネットショップの場合、クール宅急便で配達する必要があるので、その分コストがかかります。
大量に注文するのであれば送料が無料になるなど、コストを下げることができますが、一般の飼育者であれば、一度に大量注文できるほど保管する場所がないですよね。
ただし、ネットショップ以外で購入する場合は、持ち帰りの際に溶けないよう気をつけなければなりません。
特に夏場などは、注意が必要です。
保冷剤を入れた保冷バッグや、発泡スチロールの箱を用意するといいですね。
私が購入するお店では、少量の場合は新聞紙にくるんでくれます。
そして、大量に購入する場合は、お店で発泡スチロールの箱を用意して、それに入れて渡してくれます。
このような準備をしてくれるお店が多いと思いますが、万が一なかった場合のことを考えて、初購入時は自分で準備する方がいいかもしれません。
冷凍赤虫のメリットとは?
ここからは、金魚の餌としての赤虫のメリットについて書いていきます。
冷凍赤虫は金魚の食いつきが抜群に良い
冷凍赤虫のメリットは、なんといっても金魚が大喜びすることですね。
赤虫は金魚にとって大好物なのです。
なので、給餌したらすぐに飛びついてきます。
そして必死にむさぼり食うのです。
猫でいうチュールのような威力ですね。
実は、赤虫は金魚にとっては贅沢品になります。
溶かしてもらうとわかりますが、キューブの多くは水分で、赤虫は少量しか入っていません。
しかし、金魚がとても喜ぶので、ついあげたくなってしまいますね。
金魚の成長が促進できる
冷凍赤虫は、金魚が大きく成長するために必要とされるたんぱく質が豊富に含まれています。
なので、冷凍赤虫を給餌することで、金魚の成長が期待できます。
大きく成長させたい方は、冷凍赤虫をたくさんあげると良いですね。
稚魚でも食べられる大きさ
赤虫はある程度大きくなった稚魚でも食べることができます。
溶けてばらけると、小さな金魚でも口に入れる程度の大きさになるのです。
ただ、長ぼそい形なので、すべて食べるまでに時間はかかりますが。
なので、ブラインシュリンプである程度大きくした後、赤虫に切り替えるといいでしょう。
なぜなら、ブラインシュリンプを長期間あたえるのは手間がかかって大変だからです。
赤虫であれば、金魚の食いつきがいいので、人工餌よりもたくさん食べてくれるはずです。
金魚の餌、冷凍赤虫のデメリットとは?
次に赤虫のデメリットについて書いていきます。
人工餌とくらべて水が汚れやすい
赤虫のデメリットは、人工餌とくらべて水の汚れがはげしいことです。
生エサなのでしかたがないですが。
なので、赤虫をたくさんあげたい人は、水の汚れに注意が必要ですね。
赤虫だけだと栄養が偏る
金魚を赤虫だけで育てるのは、栄養が偏るので良くないとされています。
なので、赤虫はおやつ的というか、複数回餌をあげるうちの1回にしておいて、人工餌と組み合わせて育てるようにしたほうがいいでしょう。
そうすることで、金魚はバランスよく栄養を摂ることができます。
水槽内で散らばってしまう
水槽内で散らばってしまうというのもデメリットですね。
水の汚れの原因になるからです。
なので、少しでも汚れをおさえるために、フィーダーカップなどを使用しましょう。
個人的には溶けだした血の影響が気になります。
金魚が食べてくれるわけではないので、確実に水の汚れにつながりますね。
保管場所に困る
冷凍赤虫で頭を悩ませるのが、保管場所です。
人間が食べる食品と同じ冷凍庫で保管するのに、抵抗のある人もいるのではないでしょうか?
特に家庭持ちの方は、自分が平気でも家族が嫌がるので購入できない、というケースもあるでしょう。
マニアの方は専用の冷凍庫を用意されていますね。
ただ、専用の冷凍庫を用意するとしても、置く場所が必要になります。
保管場所、悩ましい問題ですねぇ。
まとめ
冷凍赤虫について書いてみました。
金魚の大好物ですし、喜んで食べる姿を見るのはとてもうれしいですね。
それに、冷凍赤虫を使うと、なんだか濃い金魚飼育者の気分になります。
保管場所など、悩ましい問題もありますが、ぜひ冷凍赤虫で金魚のよろこぶ姿を見てあげてください。
というわけで、今回はこの辺で。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。