メダカの病気など

ダルマメダカは転覆病になりやすい!症状や原因、治療方法について

2021年10月22日

ダルマメダカの転覆病について知りたい人「ダルマメダカが転覆病になってしまったんだよね。なんで転覆病になってしまうんだろう?どうやったら治るのかな?」

こんな悩みを解決します

この記事の内容

ダルマメダカの転覆病の症状や原因、治療方法について書いています

こんにちは、せいじです。

メダカや金魚、ウーパールーパーといった、水の中で生活する生き物を中心に飼育しています。

さて、メダカの種類のひとつに、ダルマメダカがあります。

ダルマメダカの特徴は、普通のメダカにくらべて体長が半分程度しかない丸っこい体型にあります。

ところが、この体型ゆえ、転覆病という病気になりやすいという問題を抱えているんですね。

というわけで、今回はダルマメダカの転覆病について解説します。

ダルマメダカは転覆病になりやすい!症状や原因、治療方法について

では、ダルマメダカの転覆病の症状や原因について見ていきましょう。

転覆病の症状

転覆病とは、身体のバランスが維持できなくなって、普通に泳げなくなる病気です。

ひどい場合は、お腹を上にして水面に浮いてしまいます。

その姿が、まるで船が転覆しているように見えることから、転覆病という名前がついています。

症状をまとめると、次のようになります。

ダルマメダカの転覆病の症状

  • 身体が浮いてしまう
  • まともに泳げない
  • ひっくり返ってしまう

このような症状が見られたら、転覆病を疑ってください。

転覆病の原因

ダルマメダカは、その体型の影響で、転覆病を発症しやすいです。

普通種のメダカにくらべて丸い体型をしているため、身体のバランスがとりにくいからです。

また、体長が半分しかないことで、内臓の配置にも無理が生じていると考えられます。

ですから、消化不良を起こしやすいんですね。

これらの特徴を踏まえて、ダルマメダカが転覆病を起こすのは、次のような原因が考えられます。

ダルマメダカの転覆病の原因

  • 消化不良
  • 水温の低下
  • ストレス

それぞれ掘り下げていきます。

餌の食べ過ぎ、消化不良

転覆病に深く関係していることとして、餌の食べ過ぎ、消化不良があります。餌を食べ過ぎると、身体のバランスがとりづらくなるんですね。

また、消化不良も起こりやすくなります。消化不良を起こすと、身体の中でガスが発生するなどして、風船のように浮いてしまうのです。

水温の低下

ダルマメダカが転覆病を起こしやすいのは、秋〜冬にかけてになります。

なぜなら、水温が低下するからです。

ダルマメダカに限らず、メダカは水温が低くなると、活動量も低下します。

活動量の低下は、消化能力の低下にもつながり、消化不良を起こしやすくなるんですね。

ダルマメダカの場合は、気温が低下するころに屋外で飼育していると、ポツポツと転覆する姿が見られるようになります。

なので、外気温の影響を受けない環境で飼育したほうが良いということになります。

ストレス

ダルマメダカの転覆病には、ストレスも影響していると考えられます。

ストレスになる事柄としては、次のようなことが考えられます。

ダルマメダカのストレスの原因

  • 強い水流
  • 過密飼育
  • 水質の悪化

ストレスは、転覆病だけでなく、メダカが体調をくずす原因となります。

ですから、ストレスをできるだけ排除した環境作りをしてあげてください。

ダルマメダカの転覆病の治療方法

ここからは、ダルマメダカの転覆病の治療方法について見ていきましょう。

まとめると、次のようになります。

ダルマメダカの転覆病の治療方法

  • 水温を上げる
  • 餌を控えめにする
  • 塩浴を実施する

掘り下げていきます。

水温を上げる

ダルマメダカの転覆病の原因のひとつは、前述したように水温の低下です。

ですから、水温を上げることで、転覆病を改善することができます。

これは、初期であればあるほど効果が高く、完治する場合もあります。

たとえば、屋外でダルマメダカが転覆し始めたら、すぐに屋内に移動させ加温してあげてください。

必要であれば、ヒーターを使って水温を25℃ぐらいまで上げましょう。

そうすれば、症状はほとんど改善されるはずです。

ただし、再び水温が低下すると、症状が再発する可能性が高いです。ですから、冬の間は加温した状態を維持したほうがいいでしょう。

ヒーターは電気代がけっこうかかります。治療には25℃ぐらいまで上げたほうがいいですが、症状が見られなくなったら、徐々に水温を下げ、20℃前後で飼育するといいでしょう。

なお、観賞魚用のヒーターには種類があります。自分の環境や用途に適したヒーターを選ぶようにしてください。

詳細は、金魚の飼育におすすめのヒーターを紹介【3つのタイプから選ぶ】をご覧ください。(金魚になっていますが、選び方にメダカとのちがいは基本ありません)

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餌を控えめにする

転覆病の発生には餌も大きく影響しています。

ですから、転覆病が見られたら、ひとまず餌をあたえずに様子を見てください。

水温を上げるのと並行して行うことで、転覆病を改善することができます。

症状が改善したら、少しずつ餌を再開してあげてください。

塩浴を実施する

塩浴も転覆病に効果があるとされています。

効果がある理由としては、日常生活の中での負担をなくし、ストレスを軽減できるからと考えられます。

水温を上げることで、だいたいは改善することができると思いますが、どうしても改善が見られない場合、塩浴を実施してみてください。

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ダルマメダカは転覆病になりやすい!症状や原因、治療方法について:まとめ

ダルマメダカの転覆病、症状や原因、治療方法について書きました。

丸い体型がかわいらしく、人気のあるダルマメダカですが、その体型ゆえ飼育がむずかしかったり、今回取り上げた転覆病になりやすいという問題があります。

ですので、普通種のメダカとくらべて、丁寧に飼育してあげる必要があります。

ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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