掃除や水換えにストレスを感じる人「金魚水槽の掃除や水換えをしなかったら、どうなるのか知りたい。金魚を飼うのは好きなんだけど、水槽の掃除や水換えって大変なんだよね。しなかったら、どんな問題が起こるのかな?」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
こんにちは、せいじです。金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。
さて、金魚飼育で一番大変な作業としては、定期的な掃除や水換えがあります。
稼働しているエアポンプやフィルターを止め、それらの器具を外して掃除し、重たい水を運んで飼育水を交換するといった作業は、やっぱり疲れますよね。
とはいえ、しないと金魚にとって良くないので、なんとか頑張ってしている人も少なくないでしょう。
では、掃除や水換えをしないと実際にどのようなことが起こるのでしょうか。
お恥ずかしい話ですが、私は3ヶ月ほど掃除、水換えできずに放置した経験があります。
その結果、金魚水槽はコケだらけになり、異臭を放ち、そして金魚が病気になる、という事態が発生しました。
大反省した次第です。
というわけで、今回は掃除や水換えをしないとどのようなことが起こるのかの詳細について解説したいと思います。
金魚水槽の掃除、水換えをしないとどうなる?
では、金魚水槽の掃除や水換えをしないと、水槽にどのようなことが起こるのかについて見ていきましょう。
まとめると、次のようになります。
掃除などをしないと起こること
- 金魚が病気になり死ぬ
- 水槽がコケだらけになる
- 悪臭を放つようになる
それぞれ掘り下げていきます。
金魚が病気になり死ぬ
水槽の掃除や水換えをしないと、金魚は最終的に確実に死にます。
なぜなら、金魚に有害な物質が水槽に溜まっていくからです。
有害な物質が溜まると、金魚はストレスを感じるようになり、やがて病気になります。
そして、死んでしまうことになるわけですね。
私の経験上では、水質の悪化で特に発生が増えた病気は、松かさ病です。
不治の病と言ってもいいぐらい、治療の難しい病気ですね。
その結果、多くの金魚を失うことになりました。
もちろん、金魚以外の生き物を入れている場合は、それらも死ぬことになります。
金魚のうろこが逆立つ病気!松かさ病の原因や治療、予防方法とは
水槽がコケだらけになる
金魚を飼育していると、飼育水にはいろいろな養分が溶け出していきます。
たとえば、餌の成分や排泄物に含まれる成分です。
それが、飼育水に溜まると、飼育水が富栄養化します。
つまり、飼育水にいろいろな成分が溶け込んでいる状態ですね。
飼育水が富栄養化すると、コケが生えやすくなります。
なぜなら、成分がコケの栄養素になるからです。
コケ自体が金魚に悪影響を及ぼすことはなく、むしろ自然食になるなどメリットがありますが、観賞するにあたってはマイナスになります。
悪臭を放つようになる
コケの弊害は、観賞的な問題だけでなく、悪臭の原因にもなります。
特に飼育水が蒸発などで減り、コケが空気に触れると、かなりの悪臭を放つようになります。
コケ以外でも、飼育水にアンモニアが溜まるような状態になると、ドブのような匂いが発生します。
部屋が臭くなるだけでなく、衣類にも匂いがつきます。
日常生活に悪影響を及ぼす事態にもなりかねません。
精神的な弊害が起こる
本来であれば、水槽は癒しやリラックス効果をあたえてくれますが、汚れた水槽は逆に精神的な弊害をもたらすことになります。
部屋が汚く見えるようになりますし、前述したように匂いも発生します。
水槽を設置するメリットが台無しになってしまうことになります。
金魚の水槽を掃除、水換えする目的
金魚水槽の掃除、水換えをしないことにより発生することがらについて見てきました。
ここからは、掃除、水換えをする目的をあらためて確認しておきましょう。
金魚への有害物質を取り除く
定期的に飼育水の水換えをする目的は、金魚に対する有害物質を取り除くためです。
金魚にとっての有害物質とは、主にアンモニア、亜硝酸、硝酸になります。
アンモニアは、金魚の排泄物にふくまれており、金魚にとって猛毒となります。
フィルターを設置するのは、このアンモニアをすぐに分解し、亜硝酸、そして、最終的に硝酸という物質に分解するためです。
硝酸は、金魚に直接的に大きな害を及ぼすわけではありませんが、飼育水に溜まると水質を酸性に傾けていく作用があります。
金魚が好む水質は中性〜弱アルカリ性であるため、水質が酸性に傾いていくと金魚はストレスを感じるようになります。
それを防ぐために、水換えが必要なんですね。
飼育水の富栄養化を防ぐ
飼育水には、金魚にとって有害物質になるもの以外の物質も溜まっていきます。
餌の成分などですね。
これらが溜まると、飼育水が富栄養化し、コケが大量に発生しやすくなります。
水換えをすることで、飼育水に溜まった成分を排出し、コケの発生をおさえることができるのです。
砂利などにたまった汚泥を取り除く
金魚は、餌を食べると糞をします。
その糞は、徐々に飼育水の底に溜まっていくことになります。
糞は、時間の経過とともに汚泥になり、飼育水が汚れる原因になります。
汚泥が溜まっている状態では、水換えをしてもすぐに水が汚れてしまう状態となります。
ですから、定期的に汚泥を取り除く掃除が必要になります。
フィルターの機能を維持する
金魚への有害物質を分解してくれるフィルターの機能ですが、汚れてくると能力が低下していきます。
ですから、定期的にメンテナンスをする必要があります。
たとえば、汚れを濾し取るウールが汚れて目詰まりしてしまうと、濾材に飼育水が流れなくなります。
飼育水が濾材を通らないと、水をきれいにする効果が働きません。
目詰まりを防ぐために、ウールの交換や掃除が必要になるんですね。
金魚水槽の掃除、水換えをしないとどうなる?
金魚水槽の掃除、水換えをしないとどうなるかについて書きました。
この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 掃除、水換えをしないと、水槽に汚れが溜まり、金魚が死んでしまう
- コケだからになって観賞性が低下し、異臭を放つようになる
- 水槽を設置するメリットがなくなってしまう
- 癒し、リラックス効果を得るためには、定期的な掃除や水換えが必要
ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。