金魚の飼い方

金魚のフィルター(濾過)の種類と選び方【おすすめ商品も紹介】

金魚のフィルターで悩む人「金魚を飼育する際に、フィルターの選び方を知りたい。金魚を飼育しようと思うんだけれど、フィルターってたくさん種類があるよね?どうやって選べばいいんだろう?特徴と向いている環境とが知りたいな」

こんな悩みを解決します

この記事の内容
金魚を飼育する際に使うフィルターの種類と選び方について書いています。またおすすめのフィルターを紹介しています

こんにちは、せいじです。

金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。

さて、屋内の水槽で金魚を飼育する場合、フィルターを使う人がほとんどですよね。

フィルターは飼育水の浄化をしてくれるので、金魚の健康を守ってくれたり、飼育者の水換えの手間を減らしてくれる効果があります。

とはいえ、フィルターの種類はいろいろあって、どれを選べばいいのかわからないという人もおられると思います。

というわけで、金魚に使用するフィルターの種類と、それらの特徴、そして選び方について解説します。

金魚のフィルター(濾過)の種類と選び方【おすすめ商品も紹介】

では、金魚のフィルターの種類と選び方について書いていきます。

まずは、どんなフィルターがあるのか見ていきましょう。

そして、それぞれのメリット、デメリットをまとめます。

なお、より詳しい情報については、各フィルターを紹介したリンク記事をご覧ください。

投げ込み式フィルター

本体を水槽の中に入れ、エアポンプから空気を送り込む形式で濾過作用を発生せるのが投げ込み式フィルターです。

エアポンプで送り込まれた空気の浮力によって、水の循環を起こすしくみになっています。

投げ込み式フィルターのメリット

  • 安価である
  • 簡単に設置できる
  • 同時にエアレーション効果が得られる

手軽に使えるのが投げ込み式フィルターの良いところですね。

初心者の人が選択するのも良いと思います。

万が一金魚がすぐに死んでしまっても、水槽の導入にお金をかけていない方がダメージも少ないですしね。

エアポンプを使って稼働するので、エアレーション効果も同時に得られます。

なので、大きな水槽であればサブフィルターとしても活躍してくれますね。

投げ込み式フィルターのデメリット

  • 濾過能力が低い
  • エアチューブが邪魔
  • ランニングコストがかかる

手軽に設置できる一方で、濾過能力は低くなります。

また、エアポンプとつなぐチューブがの取り回しが面倒で、邪魔になることがありますね。

あと、専用の濾材を定期的に交換しないといけません。

ランニングコストがかかってきますね。

【金魚】手軽に設置!投げ込み式フィルターの特徴について

スポンジフィルター

スポンジフィルターは、本体がスポンジになっていて、そのスポンジで物理濾過と生物濾過の両方を発生させるしくみになっています。

投げ込み式フィルターと同じ形のタイプと、壁面に吸盤で設置したり、上部フィルターなどの吸水パイプに設置するタイプがあります。

スポンジフィルターのメリット

  • そこそこ濾過能力が高い
  • メンテナンスが楽
  • 吸い込み事故を防ぐことができる

投げ込み式フィルターよりも濾過能力が高く、メンテナンスも楽ですね。

目が細かいので、稚魚などを吸い込んでしまうリスクもありません。

スポンジフィルターのデメリット

  • 水槽の中でかなり目立つ
  • 水槽の中で場所を取る
  • こまめに掃除する必要がある

デメリットとしては、その存在感ですかね。

場所も取りますし。

あと本体が物理濾過も生物濾過も兼ねるので、目詰まりを防ぐためにこまめに掃除をする必要があります。

【金魚】スポンジフィルターの使い方や効果、おすすめの商品を解説

外掛けフィルター

外掛けフィルターは、水槽の壁面に引っ掛ける形で設置するフィルターです。

外掛けフィルターのメリット

  • 観賞の邪魔にならない
  • 上から見やすい
  • 場所を取らない

水中に設置する必要がないので、観賞の邪魔になりません。

また、上部フィルターのように、水槽の上部を占領してしまうこともないので、上から金魚を楽しむこともできます。

水槽の壁面にかけるだけなので、場所を取らないのもいいですね。

外掛けフィルターのデメリット

  • 濾過能力が低め
  • ランニングコストがかかる
  • 水流に注意が必要

濾過能力はそれほど高くありません。

ですから、使えるのは45cm水槽ぐらいまでですね。

あと、専用の濾材を使うので、定期的に交換しなければなりません。

最近の商品は水流を調整できるようになっていますが、一部そうでない商品があります。

その場合は、水流に注意が必要ですね。

【金魚】外掛けフィルターの特徴や利点を解説します

底面フィルター

底面フィルターは、水槽の底に設置し、砂利を濾材にして稼働するフィルターです。

底面フィルターのメリット

  • 濾過能力が高い
  • コストが安い
  • ランニングコストがかからない

底面フィルターは、コストが安く、そのうえで高い濾過能力を持っています。

それに、濾材は底砂利なので、ランニングコストもかかりません。

底面フィルターのデメリット

  • 導入が大変
  • 底砂利が限定される
  • 使える底砂利などが限定される

すでに稼働している水槽に導入する場合、設置が大変ですね。

底砂利をすべて出して、フィルターを設置し、その上から砂利をかぶせる、という手間が発生します。

また、底に敷く砂利が限定されます。

砂や細かすぎるものは使えません。

フィルターが目詰まりを起こしてしまうからです。

【金魚】底面フィルターの使い方やメリット、デメリットを解説します

上部フィルター

上部フィルターは、水槽の上部に置いて設置するタイプのフィルターです。

60cm水槽でもっとも用いられているフィルターですね。

上部フィルターのメリット

  • 濾過能力が高い
  • コストパフォーマンスが良い
  • 掃除がかんたん

濾過能力のわりに値段が安く、コストパフォーマンスに優れています。

また、メンテナンスが楽なのもいいですね。

60cm水槽セットには上部フィルターが付属している商品がほとんどですね。

上部フィルターのデメリット

  • 水槽の上部がふさがってしまう
  • 音がうるさい
  • 45cm以上の水槽でしか使えない

上部フィルターは、水槽の上部の半分ほどを占有します。

残りの半分に照明を設置する形になるので、完全に埋まる形になりますね。

ポンプを使って水を吸い上げ、濾過槽を通して水槽に水を戻す方式で濾過を発生させますが、循環させるときにチョロチョロと水の流れる音がします。

神経質な人は気になるかもしれません。

あと、上部フィルターは45cm以上の水槽に向けてしか商品がありません。

水槽の上部フィルターのメリット・デメリットやおすすめの商品とは

外部フィルター

外部フィルターは、水槽の外に設置するフィルターです。

タンクのような本体に水を循環させ、濾過を発生させます。

外部フィルターのメリット

  • フィルターの中で最強の濾過能力
  • 見た目がすっきりする
  • 音が静か

外部フィルターは、フィルターの中でもっとも高い濾過能力を発揮します。

また、投げ込み式フィルターのように水槽内に設置する必要がなく、上部フィルターのように水槽の上部を占有することもありません。

音が静かなのもいいですね。

外部フィルターのデメリット

  • 値段が高い
  • 本体を置く場所が必要
  • 掃除が大変

濾過能力がもっとも高いのと同時に、値段ももっとも高くなります。

また、水槽の外に本体を置く場所が必要になります。

あと、掃除に手間がかかりますね。

本体をあけて、濾材を取り出して掃除をする必要があります。

フィルターの選び方

フィルターを選ぶ基準として、水槽のサイズがあります。

なぜなら、金魚は水槽のサイズで飼える数がだいたい決まるからです。

飼育できる目安としては次のとおりです。

水槽の大きさに対する金魚の数の目安

  • 〜45cm:1〜2匹
  • 60cm:3〜6匹
  • 90cm:8〜16匹

なお、この数字は、金魚1匹あたりに必要な水量を10〜20リットルとして算出しています。

なぜそれだけの水量が必要か、ということについては、金魚1匹あたりに必要な水量の目安は?説の検証によって考えるをごらんください。

この前提で、適しているフィルターの種類を見ていきたいと思います。

45cmまでの水槽の場合

最近は水槽の形のバリエーションも増えてきたので、くくりがむずかしいですが、小型〜中型水槽であれば、30〜45cm水槽が該当します。

この大きさに適しているのは、次のようなフィルターです。

30〜45cm水槽に適したフィルター

  • 投げ込み式フィルター
  • スポンジフィルター
  • 外掛けフィルター
  • 底面フィルター
  • 上部フィルター

水の量、金魚の数が少ないので、濾過能力が高くなくても、金魚に適した水を維持できるでしょう。

45cm水槽であれば、上部フィルターを選択してもいいかもしれません。

しかし、他のフィルターと比較すると、値段が上がります。

濾過能力に不安がある場合は、外掛けフィルターのサブフィルターとして投げ込み式フィルターを追加する形でもいいでしょう。

60cm~90cmの水槽の場合

このクラスになると、相応の濾過能力が必要になります。

60cm〜90cm水槽に適したフィルター

  • 上部フィルター
  • 外部フィルター

規模的には、上部フィルター以上のフィルターがあったほうがいいでしょう。

さらに投げ込み式フィルター、スポンジフィルター、底面フィルターを追加して、濾過能力のアップをはかるのもいいでしょう。

私は基本、上部フィルターに底面フィルターを連結させて使用しています。

見た目もスッキリしますし、濾過能力も上がるのでおすすめです。

90cmを越える水槽の場合

90cmよりもさらに大きい水槽になってきたら、外部フィルターを使用したほうがいいですね。

もっとも濾過能力が高いからです。

120cm用の上部フィルターもありますが、外部フィルターを使用するほうが無難でしょう。

金魚のフィルター(濾過)の種類と選び方【おすすめ商品も紹介】

金魚のフィルターの種類と選び方について書きました。

フィルターは金魚の健康を守るために、とても大切な道具になります。

水槽のサイズや金魚の数、飼育スタイルによって適したフィルターを使用するようにしてください。

なお、濾過能力は不足するよりは過剰な方がいいです。

過剰に水がきれいになったとしても、金魚の健康に害をおよぼすことはありませんが、濾過が不足すると金魚が病気になってしまうリスクが高くなりますからね。

ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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