蝶尾の性格を知りたい人「金魚の品種のひとつ、蝶尾ってどんな性格をしているのかな?そして、他の品種と同じ水槽で飼育しても大丈夫かな?もし品種によっていっしょに飼育する相性があるなら知りたいな」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
こんにちは、せいじです。
キャリコ蝶尾の美しさに目を奪われつつ、キャリコ柄を多くの品種に広めた立役者、キャリコ出目金に肩入れをしたい、金魚飼育10年以上の40代男です。
金魚のふるさと奈良県大和郡山市より、金魚マイスターの認定を受けています。
さて、金魚飼育をする上で悩みのひとつとしてあがるのは、同じ水槽でいろいろな品種を飼育しても大丈夫なの?という問題ですよね。
たくさん水槽を置くスペースがないし、かといっていろいろな種類を飼いたいという欲もあるしで、ひとつの水槽にいろいろな品種を飼いたい、と思うことがあります。
しかし、人間でも性格によって相性があるように、金魚でもいっしょに飼育する際に相性があります。
たとえば、のんびりした性格の人と、せっかちな人が同居すると、生活のペースが合わなくてストレスの原因になりますよね。
逆に、同じペースだと、心地よさを感じることができます。
というわけで、今回は蝶尾の性格と、他の品種との混泳の相性について書いていきます。
なお、蝶尾のことを網羅的に知りたいかたは、【金魚の品種】蝶尾の飼い方育て方【飼育方法を網羅的に解説します】をご覧ください。
蝶尾の基本的な情報を知ることができるはずです。
【金魚】蝶尾はどんな性格?
では、まずは蝶尾の性格について掘り下げていきます。
蝶尾は出目金をベースに作出
蝶尾は中国で誕生しました。
そのせいもあって、はっきりとした作出過程はわかっていません。
しかし、外見からして出目金がベースになっていることはまちがいないでしょう。
尾びれ以外はほぼ出目金ですからね。
どう考えても少なからず関係があるのはわかりますよね。
ですから、蝶尾の性格は出目金の性格に近いものがあります。
出目金以上にのんびりとした性格
蝶尾の性格は、出目金の性格に輪をかけてのんびりしています。
ですから、他の品種といっしょに飼育しても、蝶尾が相手に攻撃を仕掛けることは基本ないでしょう。
ただし、のんびりでおだやかな性格をしている分、攻撃されることに弱いです。
蝶尾と他の品種との混泳の相性は?
蝶尾の性格を見てきました。
おだやかな性格である蝶尾は、他の品種と混泳させても、危害を加えることはありません。
ただし、いっしょに生活する相手の性格によって、蝶尾が攻撃されて弱ってしまう可能性はあります。
混泳の相性の良し悪しについては、そういった性格の部分と、泳ぎの能力が関係してきます。
泳ぎの能力の差が大きすぎると、混泳の相性は悪くなります。
なぜなら、生活のリズムが合わなくなるからです。
ということで、まずは蝶尾の泳ぎの能力を確認し、それから混泳の相性を品種別にみていきます。
蝶尾の泳ぎの能力は?
蝶尾の泳ぎの能力は、金魚の中でもワーストの上位に入るほど低いです。
なぜなら、見た目の優美さを優先している結果、尾びれが泳ぎに適した形になっていないからです。
また、出目で丸い体型も泳ぎには向いていません。
水の抵抗が強くなるからですね。
ですから、俊敏な動きはまったくできませんね。
この泳ぎの能力を基準に、混泳の良し悪しを見ていきます。
蝶尾と混泳の相性が良い品種
蝶尾と混泳の相性が良い品種としては、次のようなものがあげられます。
上記にあげたのは、いずれも泳ぎの能力が低い品種です。
蝶尾と大差ありません。
ですから、混泳させても問題が出ることが少ないです。
また、蝶尾は上から見ることでその品種の特徴、つまり尾びれの美しさを堪能することができます。
らんちゅう型も上見が適しているので、観賞においても相性が良いですね。
ただ、水泡眼については、相性が良いとはいえ注意が必要です。
品種の特徴である、水泡が破損する恐れがあるからです。
水泡眼は水泡をゆらゆら揺らしながら泳ぎます。
蝶尾が水泡に興味をそそられ、つついてしまう可能性があります。
水泡がやぶれてしまっても、水泡眼の命に別状はありませんが、見た目が悪くなってしまいます。
やぶれた水泡は時間の経過とともに再生しますが、元通りにならないケースが多いのです。
ですから、左右のバランスがくずれた状態になってしまします。
蝶尾と混泳の相性が悪い品種
逆に蝶尾と相性の悪いのは、次の品種になります。
泳ぎの得意な品種が苦手となりますね。
和金型は金魚の中でも、もっとも泳ぎが得意な品種です。
蝶尾と混泳させると、和金型が餌を独り占めしてしまったり、つつくなどのちょっかいを出すことがあります。
和金型の行為は、蝶尾の成長の遅れやストレスにつながり、健康を損なう恐れがあります。
ですから、混泳はさけたほうが無難ですね。
また、和金型の次に泳ぎが得意なオランダ型についても、混泳はひかえたほうがいいですね。
【金魚】蝶尾はどんな性格?他の品種との混泳の相性は?:まとめ
蝶尾の性格と、他の品種との混泳の相性について書きました。
混泳は、つい安易に考えてしまいがちですが、相性次第では金魚が死んでしまうこともあるので、注意が必要です。
あまりにも泳ぎの能力差がありすぎる場合は、いっしょに飼育するのを避けるようにしてください。
とはいえ、本記事にあげたのはあくまでも傾向であって、混泳させたからと言って必ずしも害が出るわけではありません。
個体同士の相性によって、仲良く過ごせるケースも少なくないのです。
ですから、試しに混泳させて、無都合が出るようであれば水槽をわける、というのでも大丈夫です。
ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。