初めて金魚の稚魚を育てている人「せっかく稚魚が生まれたんだけど、なかなか大きくならないんだよね。こんなものなのかな?それともやっぱり遅すぎるのかな?どうやったら大きくなるのか知りたい。それにどれぐらいのペースで成長していくのかがわかるといいな」
こんな悩みを解決します
この記事の内容
- 金魚の稚魚が大きくならない原因がわかる
- 金魚の稚魚の成長速度がわかる
こんにちは、せいじです。
10年ほど、毎年金魚の繁殖を楽しんでいます。
今回は、稚魚が大きくならない原因について考えていきます。
金魚は不思議なもので、大きくするには餌の量にくわえて環境面の影響が大きいのです。
そのあたりを詳しく解説していきます。
金魚の稚魚が大きくならない3つの原因
金魚の稚魚が大きくならない原因は3つあります。
稚魚が大きくならない原因
- 餌の量が少ない
- 過密飼育になっている
- 水温が低すぎる
掘り下げていきます。
餌の量が少ない
餌の量が少ないと、金魚は大きくなりません。
栄養素が足りないからですね。
あたりまえといえばあたりまえですが。
「じゃあ、どれぐらいあげればいいの?」って話しになりますよね。
私は毎朝1回だけ、ブラインシュリンプをあげていました。
これでも育てることは可能です。
サラリーマンだと、昼間は仕事に行っているので、なんども給餌できないですものね。
しかし、成長はどうしても遅くなります。
なので、ブラインシュリンプのほかに、昼間はフードタイマーを使って人工餌をあげるようにしています。
すべてあわせると1日に5回程度の給餌になります。
人工餌のみで育てたこともありますが、ブラインシュリンプを使ったときとくらべると成長は遅かったですね。
フジワラペットファームの藤原氏によると、稚魚のうちはできるかぎり餌をたくさん与えたほうがいいと言われていました。
そのほうが成長も促進されるし、健康で丈夫、さらに形の良い金魚に成長するとのことです。
成魚になってからは、消化の加減を見ながら餌をあげる必要がありますが、稚魚のうちはとにかく食べさせろってことですね。
ちなみに藤原氏は、1日6〜7回、ブラインシュリンプを与えているとのことです。
ここまでくると専門家しかむずかしいですけど。
で、果たして稚魚はそれほど餌を食べるのか、という疑問が出てきます。
結論としては、食べます。
一度にたくさんの量を食べることはできないので、給餌してある程度食べたら、一旦食べるのをやめます。
しばらくして消化が進むと、また食べはじめるといった具合ですね。
なので、ブラインシュリンプなどの生き餌だと、一日中食べては休みを繰り返します。
食べすぎて水面に浮くぐらいでも大丈夫とのことです。
稚魚の餌やブラインシュリンプの給餌方法については、次の記事をご覧いただけるとうれしいです。
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過密飼育になっている
稚魚が大きくならない原因のひとつに、過密飼育があります。
これは稚魚の場合、特に起こりやすいですね。
なぜなら、金魚は大量に産卵し、たくさんの稚魚が生まれるからです。
多くの人は「せっかく生まれたから、できるだけたくさんの稚魚を育てたい」と思うでしょう。
なので、どうしても過密飼育になりがちなのです。
でも、金魚は水量や飼育容器の広さによって、成長度合いが変わります。
1匹あたりの水量が多いほど大きくなりますし、少ないと小さいままになります。
なので、過密飼育になると、餌をどれだけ与えても、大きくならないのです。
この問題を解決するため必要不可欠なのが選別ですね。
良い金魚だけを残して、それ以外はハネてしまうのです。
つまり、捨てるということです。
残酷に聞こえるかもしれませんが、養魚場でない限り、育てるに数に限界があります。
それでも無理してたくさんの稚魚を小さいスペースで育てようとすると、水質が悪化して大量死をまねく恐れがあります。
選別して少数精鋭主義で飼育するようにしてください。
稚魚の選別については金魚の稚魚を選別する理由や目的と失敗しない選別方法に詳しく書いています。
見ていただけるとうれしいです。
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水温が低すぎる
金魚は水温が低いと餌をあまり食べません。
なぜなら、活動量が低下するからです。
金魚の活動的に生活する水温は18℃~25℃とされています。
それを下回ると、消化が悪くなり、食欲や活動量も落ちます。
なので、大きくならない原因が水温にある可能性も考えられます。
ちなみに卵が孵化する最適温は20℃です。
孵化後もその水温を維持してあげると、稚魚も活発に活動するので、餌の食べ具合も良くなりますね。
金魚の稚魚の成長速度はどんな感じ?
ここからは、金魚の稚魚の一般的な成長速度について書いていきます。
飼育環境や餌の量などにもよるので、一概には言えませんが、だいたいの目安にしていただけたらと
思います。
ちなみに上の画像は、孵化後5か月ぐらいの時期です。
針子〜青子〜黒子
卵から孵化して直後は、針子といって、まるで縫い針のような細い体型をしています。
金魚というよりメダカに近い感じですね。
そこから少しずつ成長していくのです。
針子の次は青子と呼ばれます。
針子から少し大きくなり、体形が金魚に近づいていきます。
この画像は孵化後1ヶ月ぐらいですね。
青子の次は黒色が増していく黒子と呼ばれる時期になり、この後に色変わりがはじまっていきます。
色変わり時期
だいたい2ヶ月前後になると、色や柄がだいぶ出てきます。
それまでなかった金魚本来の色や柄が出はじめるのです。
針子とくらべるとだいぶ金魚らしい形をしてきますが、それでもまだ成魚の形にはほど遠いですね。
3ヶ月ぐらいでそれなりに金魚らしい形になります。
まとめ
金魚の稚魚が大きくならない原因について書きました。
稚魚を育てるのは、ものすごくむずかしいというわけではありません。
ただ、手間はかかりますね。
大きく育てようと思ったらなおさらです。
なので、それなりの時間の投資が必要になります。
でも、成長を見るのはとても楽しいですよ。
なので、ぜひ根気よく育ててあげてもらえたらと思います。
稚魚の育てかたについては、金魚の稚魚の育て方を網羅的に解説します【初心者でもわかる】をご覧いただけるとうれしいです。
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というわけで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。